X字磔

妄想小説

監禁された女巡査



 第十七章 もう一つの陰謀


 二階の奥の部屋の壁にXの字状に打ち付けられた太い柱に、手首、足首を枷で繋がれた由紀の目の前にも大型の液晶モニタが運び込まれていた。その画面に由紀が目にしたものは、後ろ手に手錠を掛けられた女性が車座になって酒を酌み交わしている真ん中に低い卓袱台のようなものに載せられて、あたかも皆の見世物になっている姿だった。女性が身に着けているのは若い女子大生風のフェミニンなブレザーとプリーツのはいって短いスカートだったが、異様なのは顔面の半分を被う、妖しげな赤いマスクだった。女性は短いスカートの奥を覗かれないように、脚を折るようにして、なんとか格好を保っているのだが、妙に身悶えを繰り返している。じっと座っていることが堪えられないように見える。下手に動けば、スカートの中が丸見えになってしまいそうなので、余計に周りの男達の嫌らしそうな視線を集めてしまっていた。
 音声は態と切られているのだが、食い入るように画面を見つめる由紀にはその酒宴の喧騒と悶え苦しむ女の喘ぎ声が聞こえてくるかのようだった。
 「分かるか。あの女。お前の警察手帳を使って、騙して拉致してきた女子大生さ。お前の身分証の写真を貼り替えて見せたら、簡単に信用してきやがって、車に連れ込むのは訳なかったぜ。後は手錠を掛けて緊急逮捕するって言ったら、本当に警察に連行されるのだと信じきっていたみたいだぜ。馬鹿な奴だ。」
 吐き捨てるようにマサが言うと、由紀は自分の警察手帳が拉致に悪用されたことを知って、責任感にさいなまれる。
 (私がうっかり捕まってしまったばかりに、一般人にまで被害が及んでしまっているのだ・・・。)
 「なんて、酷いことを・・・。何故、あんな人まで巻き添えにするの。」
 「それは、これから先をようく見てれば、身に沁みてくるさ。お前のせいで、どんな酷い目に遭わされ、どんな辱めを受けるのか、ようく見ておくんだな。」
 そう言うと、マサは一旦、由紀を置いて部屋の外へ出ていく。勿論、下のホールで真穂の辱めに参加する為だった。マサの股間のモノはもう疼き始めている。由紀には心行くまで仕返しをしているが、真穂の身体を蹂躙するのはお預けを喰わされたままだったのだ。

 ホールに入ったマサは既に顔の上半分を被う仮面を着けていた。それは長い鼻を反り上げて屹立させている天狗のお面だった。マサは階段の途中で、ズボンのチャックを下ろし、窮屈になっていた下半身の肉棒を剥き出しにしていた。そのモノは既に顔面の天狗の鼻に劣らないぐらいに天を向いて屹立していた。
 男達の仮面は羞恥心を金繰り捨てさせる効果をも持っていた。マサが男根を剥き出しにして入ってくるのを見るや、誰もが夫々に、自分の物を恥かしげもなく、ズボンのチャックから剥き出しにし始めた。既に天を向いていきり立たせている者から、だらしなくだらりと股間から垂れさせている者まで様々だ。しかし、酔いが回るのと、台上の真穂が掻痒感に身体をくねらせ、短いスカートからその奥を覗かせてしまいそうになるに連れ、どんどん硬さを増して、それぞれに勃起度合いを高めていっていた。ズボンではきつくて適わないと思ったのか、ズボンも脱ぎ捨て、褌だけになって脇からペニスを覗かせているものや、褌すら脱ぎ捨てる者まで出始めていた。が、きつく言い渡されているのか、ホールの中央で痒み責めに身を捩じらせている真穂に襲いかかって来る者はなく、痒みに堪えながらちらっ、ちらっと周りの様子を垣間見る真穂を不審がらせていた。

 画面を通して由紀が見守るホールの様子は、さながらソドムの修羅場と化したかのようだった。仮面を着け、下半身のモノを夫々に屹立させながら生贄とされている女を肴に酒を酌み交わしているのだ。女性が凌辱の歯牙に掛かるのは時間の問題に思えた。
 音が聞こえない画面を見させられている由紀にも、女が股間に薬を塗られて、その掻痒感に耐え切れずに悶えていることは、自分が既に体験させられたばかりのせいもあって、手に取るように判っていた。男達が手を出さないのは、女が苦しくなって、自分から犯して欲しいと名乗り上げるのを態と待たされているのだろうと由紀も推理した。それは単なる辱めに留まらない服従の屈辱を意味していた。
 女の掻痒感はもう我慢の限界に近いらしく、下着を覗かせないようにおしとやかに組んでいた脚は次第にあられもない格好になって、由紀にも時折、女の短いスカートの奥に白い下穿きがちらちらと覗いたりしだしたのが目に入った。最早、周りの目を気にしているだけの余裕は無くなってしまっていて、自由にならない後ろ手錠の手を伸ばして何とか掻き毟ろうとするが首輪と手錠の間を繋ぐ鎖が邪魔して股間にまでは手が届かない。とうとう、手錠の手を下にして、両脚をあられもなく宙に浮かして持ち上げて台の上に寝転ぶと脚の付け根が丸見えになるのも構わず、両脚をすり合わせて、なんとか痒みを堪えようとし始めた。その姿に、音は聞こえないが、男達の嘲笑が一斉に湧きあがっているのが、画面だけを見ている由紀にもはっきりと感じられたのだった。
 遂にその様を見て、天狗の面を被った男が何やら手にして、真穂の前に進んで立ちはだかった。その股間は顔に着けた天狗の鼻に見劣りしないぐらい、天に突き出ている。
 男が女に何やら声を掛けているらしかった。女は泣きそうな素振りで頭を振っていたが、やがて諦めたように、男に頷き掛けた。その画面を撮影している者が、カメラのズームを動かしたようだった。画面がズームアップして男が手にしている物を大きく写しだす。緑色の棒切れのように見えていた物が、どうやら野菜らしいことが由紀にも見て取れる。先がくの字に少し曲がった一本の胡瓜と、太さはその倍以上はあるイボイボの付いたニガウリのようだった。
 男達は、股間の痒みを癒すのに、自ら犯してくれと頼まされる以上の屈辱を与えようとしているようだった。自らの口から、男達の目の前で、野菜を股間に突き立てて痒みを慰めて欲しいと言わされているのだということを由紀はすぐに悟った。仮面ではっきり見て取れないものの、表情仕草から、由紀は女が泣きじゃくっているのが判った。男のすぐ横に胡座を掻いていた二人の男が、立ち上がって両側から女の脚を開かせ、股間を蔽っていたショーツを剥ぎ取ってしまった。
 野菜を武器として女の足許に立て膝を付いた男が最初に突き立てたのは、尻の穴のほうらしかった。くの字に曲がった細いほうを柄として持つと、真直ぐな太い幹のほうを無理やりこじ入れる。その感触に最初は脚をばたつかせていた女だったが、先が入ってしまうと脚を動かすのが却って痛くなるらしく、大人しく大股開きでされるがままになる。男が手にした武器を時々、ぐりっ、ぐりっと抉るように振ると、堪らない刺激があるのか、女は、ぶるっと身体全体を震わせる。そして尻の間に太い胡瓜を突っ込まれたまま、それより更に太いニガウリが女の陰唇に突き立てられたようだった。由紀には画面の女の口が大きく開いたことで、大きな喘ぎ声を挙げたことが手に取るように判った。前と後ろの穴から二つの凶器を差し込まれ、こじっては止め、こじっては止める責めに、女は次第に酔い始めている様子だった。最初はこじられるのに抵抗を気配を見せていたのが、何時の間にか動きを止める度に身を捩じらせて、突くのをおねだりしているかのようだった。女が声を挙げる度に周りからわっと歓声が上がり、どよめくのが由紀にも判った。


 あまりの掻痒感に堪えかねて、真穂は自分の無様な姿を思い描くことも、羞恥心を持ち堪えさせることも出来なかった。背中の後ろ手錠のまま台の上に肩と膝で尻を突き出すように蹲る格好で、時折前と後ろから凶器で突かれる度に尻を振るのは最早無意識の動きになっていて、掻痒感が、次第に心地よい疼きに変わっていくにつれ、何も考えないで身体の内部の襞が受ける気持ちのいい刺激に酔いしれるようになっていった。
 真穂が恍惚とし始めたのを見て取ると、マサは周りの男に声を掛け、紐を持ってこさせる。その紐を受け取ると、器用に野菜の中心部に巻きつけてしっかり繋ぎ止めると、その紐の残りを真穂の腰の周りに張り巡らせ、野菜が抜けないように固定してしまうのだった。それはさながら、緑色の男根をぶらさげ、緑色の尻尾を生やした奇妙な獣を思わせるような格好になったのだった。しっかりふたつの野菜が真穂の股間に括りつけられると、真穂は二人掛かりで両脇を支えられて台の上に立たされる。股間に挿入されたもののせいで、まっすぐに脚を伸ばして立つことが出来ない。男等に支えられて、膝を折って無様にがに股に開いて立たされると、男たちからやんやの喝采が沸き起こった。真穂は股間を刺激される愉悦から初めて取り戻した羞恥心に、再度むせび泣くのだった。

 女が男二人に抱きかかえられて、股間と尻から異様なものをぶら下げたまま立ち上がらせられ、その無念さに首をがっくり落としてうな垂れたところで、由紀の目の前の画面はぶっつりと切られた。
 はっと顔を上げた由紀の目の前には、何度か見たことのある男と女が何時の間にか立っていた。それが次郎と朱美であることを由紀はまだ知らない。
 「どうだ。お前のせいで、あんな目に遭わされた女のことを少しは申し訳なく思ったか。」
 非情な声で次郎が由紀に畳み掛ける。
 「あの辱めの屈辱と無念さは忘れる事がないように、しっかりビデオの記録に録っておいてあげたから安心してね。ただ、あんなが変な心掛けで不要なことを言い出したり行動したりしなければ、あの女も、世間にあんな姿を知られないで済むのよ。だからちゃんと心得ておくことね。」
 「何ですって。貴方達、それで私を脅すつもりなのね。」
 「そうよ。あの女を世間の目から救うのは、一重に貴方の心掛け次第って訳ね。まだよく理解していないみたいだから、貴方もあの女と同じ惨めさをようく味わうといいわ。」
 うな垂れていた頭を吃と朱美のほうへ擡げると、最初睨みつけるような表情をしていたが、すぐにそれは哀れみを請う表情に移っていった。
 「い、嫌です。許してください。もう、二度とあんな思いはしたくないわ。」
 由紀は頭を大きく左右に振った。
 「あ~ら、あんた。いい気なもんね。自分のせいで人質になった女には、散々辛い思いをさせておいて、自分は辱めを受けるのが嫌だと言うのね。」
 朱美は態と由紀の義侠心を揺さぶるような言葉を掛ける。
 「そ、そんな・・・。」
 「どう、あんたが同じ責めを受けます、って言うか、どうぞ責めを下してくださいって頼めば、あの女は責めから解放してやるって言っているのよ。さ、どうする・・・。」
 それは究極の罠だった。責めに悶え苦しむ真穂の姿を見させておいて、由紀にも自分の口から、辱めを与えてほしいと言わせようというのだった。
 「や、約束は・・・。約束は、絶対守って・・・。私を同じ目に、・・・ううっ、ああ、あんな目に遭わなければならないのね。・・・。判ったわ。私を同じ目に遭わせて。」
 漸く言い切った由紀だったが、朱美が目の前に忌まわしげな二本の野菜を翳して見せると、由紀は恐怖と羞恥に思わず目を伏せてしまうのだった。
 「出来ることなら、せめて、生身の男性に抱かれたいわ・・・。」
 つい口にしてしまった由紀だったが、朱美が聞き逃さなかった。
 「あ~ら、あんた。また虫のいいことを言い出して。結局、自分は気持ちよくセックスがしたいだけなんでしょ。男のモノでいかされたいだけなのよ。要は、男としたいだけの欲情色魔なんでしょ。そう言ってみなさいよ。そしたら、この卑猥な野菜じゃなくって、こっちの殿方に頼んであげてよ。」
 由紀がそんなことを言い出せないのを見越した朱美の揶揄だった。
 「そ、そんな・・・。いいです。私をその野菜で辱めるがいいわ。」
 きっぱり言い切ると、唇を噛み締め、羞恥心を克服しようと試みる由紀だった。
 「よく、そんな啖呵を切ったわね。忘れないでようく憶えておくことね。あんたはもうあのズイキクリームはたっぷり味わった筈だから、今度は違う味付けで楽しませてあげるわ。この摩り下ろしたばかりの山芋のとろろ汁をたっぷり浸けて、咥えさせてあげるわ。」
 朱美は嫌がる由紀の顔前でとろろ汁のたっぷり入ったボウルを見せつけると、目の前で胡瓜とニガウリの先にべっとりととろろ汁を塗りたくる。
 「さ、どっちの穴からがいい?」
 嫌がる由紀のスカートに手を差し込んでショーツを膝まで降ろさせると、下から覗き込むようにして両手にそれぞれ握った凶器を構えて見せる。
 「どっちでも好きにして。」
 最早どうにも叶わぬと覚悟を決めた由紀は、ふて腐れたように言い放った。その直後にぬめっとした感触が陰唇をくすぐるように押し付けられた。それを除けるように腰を引っ込める由紀は、その行為が後ろの穴を狙う朱美の思う壺になっているとは気づかなかった。
 「あひ~っ。」
 菊座を責められて、思わず声を挙げてしまった由紀だったが、朱美の凶器の毒牙から逃れる術はなかった。前、後ろと次々に責められ、とうとう凶器の先をすぼめた肉芽の中にこじ入れられてしまったのだった。

仮面責め



 その夜、とうとう真穂は、マサの肉棒を受け入れさせられたのだった。しかも、男達の面前で、「野菜ではなくて、貴方様のペニスで、私の淫らなオxxコを突き挿して、慰みものにしてください。」という懇願の言葉を言わされた上でのことだった。
 マサは自分の精魂が尽きるまで、凌辱の限りを尽くしてから、真穂の腰を放したのだったが、それだけで凌辱は済む筈はなかった。男達が次々に名乗りを上げると、真穂の癒し役が入れ替わる。待ちきれない男達は、尻を後ろから犯されながら、手を突くことも出来ない真穂の上半身を無理やり起こして、怒張を振りしごいて搾り出した精液を真穂の顔面に浴びせ掛けた。次々に男達がやってきては、真穂の顔と身体で精をぶちまけていくので顔と身体じゅうがべとべとになっていく。
 全員が射精を終え、真穂の身体がスペルマまみれになったところで、マサが立ち上がった。
「おお、ションベンしたくなっちゃったぜ。おう、洩れそうだ。おやっ、随分汚く汚されちゃってるじゃねえか。おい、みんな。ションベン出したい奴は他にもいねえか。一緒に連れションで、この薄汚れた女ポリ公をションベンで洗い流してやろうじゃねえか。」
 宴たけなわで、酔いも廻って勢いづいていたせいもあったのだろう。呑むだけ飲んで皆夫々に膀胱のほうも膨らんでいたのだった。犯され続けて憔悴しきっていた真穂にはもうマサの声さえ聞こえていなかった。先頭に立ったマサに続いて、次々に真穂にペニスを向けて出される放尿の嵐で真穂は身体じゅうの精液を洗い流され、今度は小水まみれにされたのだった。

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