妄想小説
狙われた優等生
第八章 放課後の呼び出し
次の日、圭子が職員室に入っていくと自分のバッグが自分の机の上に置いてあるのに気付いた。慌てて中をあらためる。指導要録の束が入っていた。ほっとひと安心する。が、気になっていたことがあって、一枚いちまい確かめる。
(無い、無いわ。. . . )
怖れていたことではあったが、一番まずいと思っていた西条かおりのものが無かった。二年前に都会の高校から転校してきた子であったが、今の優等生ぶりからは想像も出来ないような素行の記録があった。
こんなことが明るみにでたら、きっとあの娘はまたどうなるか分かったものではないだろう。圭子はそれを密かに怖れていたのである。教師としての責任問題も重大である。が、それにも増して、西条かおりが傷つくのを怖れたのである。
バッグの中に見慣れない紙片が入っていた。開いてみるとわざと崩した字がのたくるように書いてある。
「返して欲しければ、夜の六時にひとりで南校舎へ来い。」
呼び出し状である。圭子には無視することも、誰かに相談することも出来なかった。
圭子は四時に一旦学校から下宿に帰り、何故か気になって下着を新しく取り替えた。そして、五時半に竹刀一本だけを持って再び学園に向かった。あたりはもうすっかり暗くなってきていた。
学校中も、すっかり明りが消えて、暗闇に沈んでいる。圭子は指定された南校舎へ急いだ。南校舎の昇降口だけが何故か明りがついている。
あたりを窺いながらその昇降口にはいったが、誰も居なかった。
かわりに下駄箱の上に黒いラジカセが乗っかっている。圭子が近づくとわずかなノイズを立てながら、それが喋りだした。
「よく来たな。待ってたぜ。そう、これはFMワイヤレスマイクっていう奴で話しているのさ。そっちのことはよく見えるんだぜ。」
圭子はあたりを見回してみる。どこにも人影は見当たらないが、校舎のどこからか望遠鏡のようなもので覗いているらしい。声は西尾のようであった。
「ちゃんと言った通りやってきたところを見るとよほど大事なものらしいな。」
「お願い、早く返して頂戴。」
「それはそっちの心掛け次第だ。だいいち、竹刀なんか持ってくる奴には、まともな話は出来ないからな。」
圭子は慌てて竹刀を隠すようにしたが、すぐに無駄だと悟った。
ラジカセの横にマイクのようなものが置いてある。どうやらこちらの声も通じるらしかった。
「わかったわ。竹刀は使わないわ。どうすればいいの。」
「そっちと対等に話せるようにならなきゃな。おまえの腕前はよく分かっているからな。おまえには両手の自由を奪わせてもらう。まず、そこのバッグを取れ。」
圭子が見渡すと黒いバッグが隅に置いてある。バッグの中にはアイマスクのような目隠しが入っている。
「そのアイマスクを着けるんだ。こっちはそっちの動きがちゃんと分かるんだからな。言うとおりにしなければいつだって取り引きは中止だ。いいな。」
「待って、いいわ。言うとおりにするから。」
圭子は目隠しを着けた。
「そのまま膝を着いてしゃがめ。そうだ。そしたら両手を背中に回して交差するんだ。よし、そのままじっとしてろ。」
圭子は誰かが入ってくる気配を感じた。が、もう後には引けない。彼等が為すがままに任せることにした。
圭子の膝をついて足を後ろに出した状態では、突差に立って技を掛けることも出来ないし、目隠しを着けているので相手の動きを察することも出来ない。まして逃げることも出来なくされている。圭子の両手首にロープが掛けられたが、そのままされるままでいるしかなかった。きつく絞るようにして縛り上げられた。両手の自由が奪われると、腕をとられて立たされ、前に歩かされた。
圭子が縛られたまま連れていかれたのは体育館であった。バスケットゴールのリングから縄が下ろされており、そこに繋がれた。目隠しが外されると、前に西尾等不良男子生徒グループが並んでいる。
「先生よ。いい格好だぜ。この間の借りはたっぷりお返ししてやるぜ。」
抵抗出来ない圭子に男達がゆっくり近づいてくる。
ブラウスの襟足が乱暴に掴まれた。
「ま、待って。西条さんの要録、返してくれるって約束でしょ。」
「じっと待ってるんだな。おとなしく俺たちの言うとおりになったら、返してやってもいいぜ。但し、その前にたっぷり苛めてやってからな。」
スカートの裾がつかまれた。そのまま上に引っ張られてパンティが剥き出しにされた。
「おい、誰かこの先公のパンティを下ろしてしまえ。」
「い、嫌っ。やめてっ。」
西尾のほうは圭子の豊かな胸を鷲づかみにすると、ブラウスのボタンを外しにかかる。
圭子のパンティが膝まで下ろされてしまう。
またたく間に無防備なかっこうにさせられてしまった圭子は、逃れる術もなく身を屈ませようとするが、リングから吊られた格好ではそれもままならない。
胸元はすっかりはだけて白い乳房が覗いている。スカートもめくられて、太腿は付け根のほうまで丸見えになっている。膝には白いパンティがかろうじて引っかかっている。
両手が後ろ手に縛られているので、何をされても抵抗できない。
圭子の痴態に生徒等は股間のものを既に膨らませている。とうとう我慢が出来なくなって圭子の目の前でチャックを下ろし、堅くなったモノを突き出す。
「先生、こいつを先生の口でたっぷり可愛がってもらうぜ。」
西尾は、圭子の髪の毛をつかむと、自分の股間のほうへ圭子の顔を引き寄せる。
その時であった。突然、体育館の裏から大きな声がした。
「おい、誰かいるのか。こんな時間に。」
用務員の五十嵐の声である。
「た、たすけ、. . .ムムムッ。」
助けを呼ぼうとする圭子の口を慌てて塞ぎながら、西尾は仲間に合図する。
「やばい。とりあえず引き上げるぞ。それっ。」
西尾の膝の蹴りが抵抗出来ない圭子の溝落ちに決まる。圭子はウッと言ったまま気が遠くなりそうになる。声も出せず、男たちが去っていくのも意識の遠くで感じていた。
圭子には、それが暫くしてからだったのか、直ぐのことだったのかもよく分からなかった。が、西尾たちがあっと言う間に逃げてしまい、一人残された体育館の中にヒタヒタと近寄ってくる足音がしていた。
朦朧とする意識の中で、圭子が力を振り絞って顔を上げると、用務員の五十嵐が歩いて近づいてくるのが見えた。
「高野先生じゃないですか。ど、どうしたんです。そんな格好で。」
「い、五十嵐さん、お願いです。早く、解いてっ。」
解いて、という言葉に五十嵐は今更ながらに、つね日頃から垂延のまとの圭子が抵抗も出来ない格好で目の前に居るのだということを意識した。
「誰に、こんなこと、されたんです。えっ、高野先生。」
そう、ゆっくり言いながら、五十嵐は圭子の剥き出しの肩に触れ、その感触を楽しむように撫でまわす。
「五十嵐さん。そ、そんなふざけていないで、早く縄を解いてください。」
が、五十嵐は一向に縄を解く素振りは見せずに、却って肩から開け広げられたブラウスの奥にまで手を伸ばし、豊かな圭子の乳房をわし掴みにする。そして、もう一方の手は圭子の背中から尻を経て、下穿きも下ろされてしまった剥きだしの股間に伸びてきた。
「どうせ、誰も見ていないんだ。こんなチャンスを逃すものか。俺は前から、おまえさんみたいにツンとお高くとまった女をヒイヒイ言わせてみたかったんだ。」
「い、嫌っ。」
圭子は身をよじって逃げようとする。が、所詮両手を縛り上げられ、上から吊された格好では逃げようもなかった。あっと言う間に逃げられないように首を抱え込まれてしまった。圭子を逃げられないように抑えこんでしまうと、五十嵐はもう我慢出来なくなって、ズボンのチャックを下ろし、中から既に赤黒く膨らんで固くなっている男根を剥き出しにした。それから圭子の両手を縛っている縄をつかんで圭子の後に回ると、後から突き挿すために圭子のスカートを捲り上げた。
「ま、待って。まだ濡れていないの。さきに貴方のモノをしゃぶらせて。」
圭子が必死に叫ぶように言う。
「おう、そりゃいいや。たっぷりしゃぶって濡れぬれにしてくれよ。」
五十嵐は美人女教師の口に自分のモノをくわえさせるということを考えただけで、更に男根を固く立てた。五十嵐は圭子の尻を放すと前へ回る。
「お願い。これじゃ、くわえられないわ。縄をゆるめて。」
五十嵐は圭子をバスケットリングへ吊っていた縄を外しにいった。圭子の背中の縄は、そのまま真直ぐ真上のリングへ張られ、そこから体育館の隅にまでロープが繋がれていた。そのロープが外されると、圭子はやっと床に膝を下ろすことが出来た。
そこへ五十嵐が期待に胸ふくらませて戻ってくる。五十嵐はズボンのベルトを緩めるとズボンを膝まで下ろし、怒張したモノを振り回しながら、圭子の顔面めがけて近づいてきた。
「そりゃっ、くわえろ。」
そう言って股間のモノを突き出して腰を落した瞬間が圭子にとって、待っていたチャンスであった。圭子が一瞬のうちに立ち上がり、自慢の長い脚の蹴り上げが五十嵐の股間を襲った。
「うぎゃあっ。」
五十嵐は突然の攻撃を避けることが出来ず、もんどり打って倒れこみ、悶絶して気を失ってしまった。
圭子は倒れこんだ五十嵐がいつも腰にぶらさげている煎挺挟みを後ろ手で奪うと、背中の戒めの縄をようやく切り離した。
やっと自由の身になれた圭子は下穿きを膝から引き上げると、倒れている五十嵐を放ったまま体育館を出た。西尾等はもう既に去ってしまっていて誰も居なかった。
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