tiedgirl

妄想小説

狙われた優等生



第十七章 お仕置き


 「最後の一仕事は、あなた。かおりさんにやって貰うわ。それがこれから先、男達に立ち向かってゆく勇気を与えることになると思うの。」
 そう言って、美沙子はかおりにウィンクしてみせる。それから麻子に竹刀を渡すと、吊るされている西尾の横に立たせる。美沙子自身は西尾のズボンのベルトに手を掛け、抜き取ると西尾のズボンとトランクスを脱がせてしまう。下半身素っ裸にされた西尾の股間にはすっかり萎えてちいさくなった陰茎がぶらさがっている。
 「な、何をするつもりだ。貴様ら。」
 強がってみせようとする西尾だったが、声がすでに裏返っている。美沙子は手際よくズボンとトランクスを抜き取った西尾の足首に縄を回し、部屋の隅の柱に通して引っ張って繋ぎ留め、西尾を人の字になるように足を開かせる。
 「最後の仕上げはかおりちゃんにやって貰うわね。何故って、恥ずかしい写真をばら撒かれたぐらいで死んだりするような柔な女性は金輪際かなぐり捨てて貰わなくちゃならないから。」
 「ええ、私。決心したの。もう強くなるって。」
 「こいつに何をさせようってんだ。」
 「あなたにはもう悪さが出来ないように、インポになって貰うのよ。ここにあるスタンガンの一撃をあなたのペニスと睾丸に受けて貰うの。そのショックであなたはもう一生、チンポを立てることが出来なくなって、インポになってしまうって訳。」
 「何だって。や、やめろっ。そんな事。お願いだ。助けてくれ。」
 「あら、さんざん悪い事してきたくせに、往生際が悪いわね。これまで弱い女たちにしてきた事の報いを受けるのよ。勃起出来るチンポとはもう今日でお別れね。最後に一回立ててみる?」
 「何を言ってるんだ。冗談じゃない。やめろ。そんな事するな。・・・。いや、判った。俺が悪かった。謝る。もう金輪際、悪いことはしないと約束するから。だから、そんな事はしないでおくれ。」
 「大丈夫よ。何も死ぬわけじゃないんだから。役立たずになるだけよ。もともとあなたは世の中にとって役立たずなんだから、価値が減る訳じゃないでしょ。さ、いくわよ。かおりっ。スイッチをいれて、たっぷり焦らしてから当てるのよ。そのほうが効果抜群だから。」
 そう言うと美沙子は後ろに下がってかおりに場所を譲る。
 かおりがスタンガンのスイッチを入れると、閃光が走り、バチバチと火花を散らし始める。それを間近に見せられた西尾は既に恐怖で股間をちぢこませている。
 「ああ、やめてくれえ。許してくれえ・・・。」

 西尾がその日を最後に学園に現れることがなくなり、数日後には辺境の地に転校していったという噂が流れた。更には鷹見美鈴までが後を追掛けて転校していったらしかった。
 「ねえ、美沙子さん。あれで西尾は本当にインポになるの?」
 土屋麻子の問いに美沙子はウィンクしてみせる。
 「あれはね、精神的なショック療法なの。インポになるって脅して股間に衝撃を受けるとその記憶が頭に作用して男の物を萎えさせてしまうの。自分でもう立たないって思い込んでしまうようなものよ。」
 「凄いわね。そんな事、どこで習ったの?」
 「さあ、それはヒ、ミ、ツ。」
 謎の笑みを浮かべて美沙子は誤魔化す。
 「さ、今日はテニスと剣道と、どっちの練習をする?」
 「そうね。やっぱり圭子先生に教えて貰う剣道から始めようかな。」
 既に麻子もかなりの部分まで剣道に上達し始めているのだった。

 完 2017.2.2

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