小手吊り

静香への折檻



 三

 「私に何をしようっていうの?」
 「今に判るわよ。それより、その前にアンタには経験して貰わなくっちゃならない事があるのよ。私達にもう絶対逆らえないようにね。」
 「どういう意味?」
 「ふふふっ。いい気持にさせてあげるわ。天国に昇るようなって・・・。いや、地獄かな?」
 「おい、エミっ。あれを持ってきてっ。」
 「あれね。いいわよ。今持ってくるわ。」
 「何? 何をするの?」
 「あ、ありがと。これよ。何だかわかる?」
 静香は自分の目の前に翳された奇妙な形をしたものを不安気に見つめる。
 「何なの、それっ。」
 「ふふふ。知ってるくせに。あ、でもこっちはまだかな。スイッチを入れれば何だかすぐに分かるわ。ほらっ。」
 カチンという音と共に、朱美が手にている奇妙なかたちのものはウィーンという鈍い音と共に振動を始める。そればかりか短い筒のようなものが形をくねらせるように身動きを始めたのだ。
 「そうよ。バイブよ。アンタもよく知ってるでしょ。ただ、これは前用じゃないの。だからちょっと短めなのよ。」
 「何ですって・・・。」
 静香の顔が恐怖に強ばり始める。
 「ほら、ここにこんな鰓みたいなのがついているの。ここをこうして回すと・・・、ほら広がったでしょ。これは抜けなくするものよ。刺してからこれを広げると、もう自分では抜けなくなっちゃうって仕組み。よく出来てるでしょ。」
 「そ、それを・・・。」
 恐ろしさにその先を静香も言うことをためらった。
 「これでもまだ一番弱い動きなの。ここから五段階、強く出来るから充分愉しめるわよ。アンタ、これ初めて?」
 「そ、そんなもの。観た事もないわ。」
 「あら、そう。そっちは処女ってわけね。私もよ。こんな下品なもの、使ったことないわ。私だって経験したことがないものを経験出来るんだから、アンタは幸せね。」
 「幸せですって。そ、そんなもの・・・。絶対、嫌よ。」
 「あら、もうどう使うか分かっちゃったみたいね。さすがに察しがいいわ。おい、こいつのパンツを膝の上まで下しちゃって。」
 「いや、何するつもり。やめてっ。」
 「へっへっへっ。おとなしく脱がされるんだよ、お嬢さん。」
 「アンタは初めてみたいだから、たっぷりローションをサービスしてあげるわ。最初から血だらけになっちゃったら興ざめだものね。」
 「や、やめてっ。」
 「おい、両側から膝を押さえて、股を開かせるのよ。」
 「いや、いやよっ。やめて。」
 「往生際がわるいわね。そらっ。」
 「きゃっ。やめてっ。そんな所に押し当てるのは。」
 「押し当てるんじゃなくて、差し込むのよ。さ、覚悟はいい? いくわよ。」
 「ひやあっ・・・・。い、痛いっ。やめてっ。ああっ、ああっ・・・。」
 「ほら、もっと力を抜くのよ。そうしないと痛いわよ。ほらっ、もっと奥まで。ほらっ、入った。」
 「ううっ、ううっ・・・。」
 「さ、アヌス栓を締めてあげるわ。これでもうどんなにお尻を振っても抜けないわよ。ほら。」
 「や、やめ・・・。ああ、ゆるしてっ。」
 「ふふふ。いい顔してるわね。でも、まだこれからよ。だって、まだ電源、入れてないんですもの。」
 「や、もう充分よ。お願いだからこれを抜いてっ。」
 「さ、電源を入れるわよ。ふふふふ。ほらっ。」
 「ぎやああああああ・・・。」

静香

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