騙された新人女優とマネージャー
第三部
五十二
「いや、だ、駄目ですっ。」
茉莉は慌てて手錠を掛けられた方の手を自分の胸元の方に引き寄せようとするが反対側の輪っかは鬼源の手にしっかりと握られている為に茉莉の手首に嵌められた方の輪っかは確実に締まっていくのだった。
「大丈夫だよ。ただの玩具なんだから。どう? 現行犯逮捕された万引き犯みたいな気持ちがするもんかね?」
「嫌ですっ。すぐに外してくださいな。お願いしますぅ・・・。」
「えーっ? まだ片方しか嵌めてないのに。折角だから両手に嵌めてみなくっちゃ。」
「そーだよ、茉莉ちゃん。折角だから鬼源さんに両方嵌めて貰いなよ。」
そう言いながら須藤ももう片方の自由だった手首を取ると、捩じり上げるように有無を言わさず茉莉の背中の方を通して鬼源の方に掴まえた手首を差し出す。それを見て鬼源もすかさず突き出されたもう片方の手首に輪っかを嵌めこんでしまうのだった。手錠を掛けられまいとジタバタしたせいで、それでなくても短いスカートの裾は持ち上がってしまってもはやショーツは丸見えの状態になってしまっていた。
「さて、それじゃ乾杯のし直しをしようじゃないか。」
鬼源はそう言ってテーブルから並々と注がれたビールのグラスを取り上げる。
「そんな・・・。無理ですってば。両手が塞がれているんですもの。」
「大丈夫だよ。僕が呑ませてあげるから。あ、それとも口移しの方がいいかな?」
「い、いやっ。駄目っ・・・。」
茉莉が顔をのけ反らせようとするところに鬼源は態とグラスを茉莉の太腿の上で傾ける。
ビチャッ。
「あっ、いやっ・・・。」
鬼源の手にしたグラスから毀れ落ちた雫はもろに茉莉の剥き出しの太腿からショーツの方へ向かって流れていく。
「あ、ごめん。ごめん。急に君が動くもんだから・・・。今拭いて挙げるから。」
鬼源は茉莉が手が出せないのをいいことに、テーブルの端にあった布巾を掴み取ると濡れた茉莉の太腿の上に押し当てる。しかしそれは濡れた太腿を拭う振りをしているだけで茉莉の内股を弄っているのに他ならない。しかもその手は次第に股の付け根に向かって徐々に近づいていくのだった。
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