ホステス役乾杯

騙された新人女優とマネージャー



 第三部



 五十一

 「か、カンパーイっ・・・。」
 茉莉は音頭を取る自分の声が掠れてうわずってしまうのを抑えきれない。
 「素人と言っても、酒の作り方ぐらいは分るだろ?」
 「あ、はい。ただいま・・・。」

ウィスキー準備

 テーブルの上のウィスキーのボトルを取り上げて水割りを作るのに片手でという訳には行かず茉莉はスカートの奥が覗くのを隠すことは完全に諦める。その間、会長の眼はぎらぎらとスカートの裾の奥へ視線を向けていた。

 何杯目かの水割りが進んだところで、茉莉自身も意識が薄くなってきて警戒心も当初より和らいでいていた。その頃を見計らったかのように鬼源会長が突然茉莉の手を取ったのは須藤からの目配せが合図だったことに茉莉も気づいていなかった。
 「ちょっと手を見せて呉れないか。最近手相を見るのに嵌まっていてね。」
 鬼源は半ば強引に茉莉の手を引っ張る。それを見ていた反対側の須藤もさり気なく膝の上に置いて鬼源の視線をカバーしていたもう片方の手を取り上げる。
 「私も鬼源さんに見倣って手相見をさせてください。同じようにやってみますから。」
 「あっ・・・。」
 思わず茉莉が声を挙げた時には両方の手を両側から抑え込まれてしまっていた。

優愛超ミニパンチラ

 「あ、あのう・・・。」
 (困ります)と言いかかった茉莉だったが、須藤のしてやったりというしたり顔に茉莉はスカートの奥を隠すことを観念する。
 「ふうむ。これは、これは・・・。近々災難に遭う相が出ているね。」
 鬼源は茉莉の手相を読み取る振りをしながらも視線はしっかりと太腿の付け根に露わになった白い下着のデルタゾーンに注がれているのだった。
 「へえ、災難の相ですか。どのあたりの線がそれを示しているのですか?」
 そう言って茉莉の手を裏返して自分の方に引き寄せながら下着を丸見えに晒してしまっている茉莉の困った顔を見て薄ら笑いを浮かべている須藤だった。
 「あの・・・、手相はもういいですから。」
 やっとそう言い切った茉莉だったが、それを聞いた須藤は更なる悪さを企てるべく鬼源に再度目配せをして立ち上がる。
 鬼源の傍に寄ると須藤は茉莉には聞こえないように耳打ちをして何か言うと茶色の紙袋を渡して自分の席に戻る。鬼源が須藤の言葉にニヤリとするのを見て再び茉莉は不安に駆られる。
 「君っ。手錠って嵌められたこと、あるかね?」
 突然の言葉に茉莉は眉を顰める。鬼源が須藤から渡された紙袋から取り出したのは銀色に鈍く光る、まさしくその手錠なのだった。
 「いやね。これはこの間のパーティの余興でビンゴゲームをした時に当ったものなのだよ。僕も初めてこんなの見て、一度使ってみたくてね。いや、これは只の玩具なんだがね。」
 そう言うと茉莉の合意も得ないまま、鬼源は手相を見ていた時から放そうとしなかった片手を手首の部分でしっかり握り込むと自分の方へ引き寄せる。
 「えっ?」
 茉莉の(駄目っ)という言葉は発せられるまえに、片方の輪っかが茉莉の手首にしっかりと嵌め込まれていた。

yuri

  次へ   先頭へ



ページのトップへ戻る