接待f

妄想小説

恥辱秘書






第十二章 忍び寄る脅迫者


 十二

 朝早くにバスルームで思い切り放尿して、タオルで充分に拭ってから貞操具の上からドヤイヤーを中ててなるべく乾かしたが、内側は完全には乾いてくれない。下着をつけると歩いているうちに多少濡れてきそうだったが、多少のことは我慢することにした。
 朝早くから準備したにも関わらず、結局ぎりぎりの時間になってしまった。困ったのは、歩くときだ。普通に歩こうとしても、股に嵌った鉄のパイプが変な刺激をするので、どんどん濡れてきてしまう。股間の刺激を緩やかにしようとすると、どうしても歩きだす足ががに股風に不恰好になってしまうのだ。

 美紀は始業ぎりぎりの時間になって、泣き出しそうな顔で守衛前の通用門をとぼとぼ歩いている裕美を認めた。美紀はすでに制服に着替えている。裕美は下半身の動きが目立ちにくい緩やかなフレアの長めのジョーゼットのワンピースを着ている。が、会社内ではタイトなスカートの制服に着替えなければならない。丈も、先に男に命じられた時に、膝上20cmほどに詰めてしまっている。
 (ふふふ、可哀相に。まだあれに慣れない様子ね。)
 嘗ての自分を思い出しながら、わざと近づいてゆく。
 「おはよう、裕美っ。どうしたの。元気なさそうね。」
 「あっ、深堀さん。ちょっと遅くなっちゃった。ちょっと疲れちゃって。」
 「元気出さなくっちゃ駄目よ。事業所長の一番の秘書なんだから。会社の顔よ。」
 裕美の苦境にある心情を察しながらも、(そんなことでうろたえているなら、私のほうが上よ)と言わんばかりの口調で攻めに入る美紀だった。いつもは(美紀さん)というのを、苗字で呼んだのも、気落ちしているらしいのを匂わせている。肩を落として事務本館に入っていく裕美の後ろ姿を見送った美紀だった。

 その日の次の手はもう打ってあった。裕美は自分の席に着くと、まずパソコンを立ち上げ、メールをチェックするのだ。今日も長谷部は本社に出掛けていて留守なのを知っている。裕美は一日一人で思い悩むのだろう。それに美紀が送ったメールが追い討ちをかける筈だ。

 「腰に巻いた俺からのプレゼントは気にいったか。嬉しくて夜も眠れなかったろう。おしっこをどんな風に垂らしたのか、想像するだけで胸がすうっとするぜ。外す鍵が欲しかったら、午後3時に設計資料庫の資料室まで独りで来い。時間は守れよ。」

 (外せる・・・鍵・・・)それを想像しただけで救われた気がした裕美だった。が、どんなに水分を採るのを我慢したとしても、それまで一回も用を足さないでいるのは、無理だと思われた。仕掛けた美紀もそれを見越しての時間設定だとは、裕美には思いもつかない。

 長谷部が留守なので、一日特にすることはない。裕美は午後の3時までにどうやって放尿するかばかりを考えていた。シャワーの使えるところで流してしまうのが最もいいやり方だと思った。しかし、会社内には工場の直接員労働者の為のシャワー室はあるが、女子社員が入れるようなシャワーの使える場所はない。会社から一旦外へ出たとしても、そんなところへ行って戻ってくるのは至難の業だ。
 昨日のように立ったまま洩らしたのでは、後始末が大変だった。脚を大きく広げて便座を上げた便器に跨ってMの字に脚を開いて垂れ流すなど想像も出来なかった。それに、放尿した後、どうしても内側を拭えないのでおしっこの臭いが残ってしまう惧れがあった。一応コロンは持ってきたものの、それで臭いを隠せるかどうか、自信がなかった。

 あれこれ悩んだ末、昨日と同じように便器の上に立ったまま垂れ流すことにした。役員室のある事務本館5階の女子トイレは、秘書以外使うものは居ないはずだが、絶対に他の秘書に秘密を洩らしたくなかった。それで、もう一度体育館の女子トイレを使うことにした。あそこなら、事務所のトイレほど掃除が行き届いていないので、多少の臭いが残ってもばれる心配がない。床の小水を拭きとっている間にも人の出入りはない筈だった。洩れて滴り落ちたのは雑巾で拭くとして、困るのは貞操具の内側の汚れだった。しかし、これも薄手のハンカチをぴっちり食い込んだ鉄のベルトと鎖の下に何とか通せれば、ふき取ることは出来るかもしれないと思いついた。

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