妄想小説
恥辱秘書
第十二章 忍び寄る脅迫者
十
女子トイレの個室にはいってはみたものの、どうしていいのか途方に呉れてしまう。鉄の器具は太いパイプが深々と股間に嵌ってしまっている。そのまま出せば、四方に流れ出してしまうのは明らかだった。
裕美には、美紀が思いついたような、脚を大きく開いて、便座を上げた便器に跨るなど思いつきもしなかった。とにかく何時我慢の限界を迎えてしまうかもしれない危機感にストッキングと下着を脱ぎ取り、スカートも外して下半身丸裸になり、最後はパンプスも脱いだ。
(もう駄目だわ)
そう観念して便器を跨いだ裕美だったが、貞操具に遮られた奔流は、勢いを緩めて両側の内股に伝わり、そのまま足元にだらしなく伝って流れていった。裕美は下半身をびしょびしょに濡らして、便器を前になす術もなく立ちすくんだのだった。
下着とスカートは事前に脱いでいたので濡らさずに済んだ。とにかくそのままで居る訳には行かないので、トイレットペーパーで床にたまった水溜りを吸い取っては便器に流し、最後に濡れた足と内股を拭う。しかしそれでも濡れた貞操帯の裏側までは拭くことは出来ない。内側がじとっとしているようで、気持ち悪かった。
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