kosya0

妄想小説

夏期学校



 第七章 地獄の責め苦


 三人目が圭子の口の中で果てた時、やっと解放されると思った圭子だったが、男達の企てはそれでは終わらなかった。最初に果てた男が懐から取り出したのは、山登りの時に悪ガキたちに嵌められたのと同じような光る手錠だった。
 「ま、まさか・・・。」
 二人の男達に両手を背中で押さえられて、圭子はやすやすと後ろ手に手錠を掛けられてしまう。不自由な手を突いて、何とか身を起した圭子だったが、今度は二人の修行僧に両方の足首を捉えられてしまう。何とか抗おうとする圭子だったが、男二人の力に敵う筈もなく、大きくM字の形に股を開かされてしまう。股間を何とか隠してくれていたスコートは難なく捲り上げられてしまう。男達の目にパンツ代わりに穿いた白い水着の一番大事な所に穴が開いていて、無毛の割れ目が露わにされてしまう。男達はその事を事前に知っていたかのように、ニヤリとする。そして次に取り出されたのが椀に盛られた白く濁った液体だった。ねばつくそのものは、精進料理に使われているトロロ汁に違いなかった。
 男が指二本をその椀に突っ込んで練り回すと、やおら圭子の剥き出しの股間の穴に突き立てたのだ。
 「や、やめてっ。そんな事・・・。」
 圭子の虚しい抗い声をよそに、男は何度もトロロ汁の椀に指を絡めては、熱くなった圭子の肉襞の中に塗り込めていくのだった。

 やっとの事で解放された圭子が助けを求めようと住職のほうを振り返ると、耳の聞こえない住職は、背後で何があったのかも気づかないまま、立上って僧坊のほうへ去っていくところだった。
 絶望に呉れる圭子に男が何やら投げて寄越した。それは圭子がバッグに入れておいた筈のテニスの時に使う汗拭き用のタオルだった。
 「生徒達に手錠を見せるのは、ちょっと刺激が強過ぎるでしょうから、それでお隠しなさいな。それではごきげんよう。」
 そう言うと、タオル一枚残して修行僧たちは満足そうに背を向けて奥へ消えていったのだった。

 「あ、高野先生。どうしたんですか。もうバスが出ますよ。早く、はやくぅ・・・。」
 やっと姿を見せた圭子の姿に、生徒たちが声を掛ける。殆どの生徒は既にバスに乗り込んでいる様子だった。圭子は背中の手錠を後ろ手に持ったタオルが隠してくれていることをちらっと振向いて確認してから、一気にバスに乗り込んだのだった。
 「あ、先生は一番後ろの席に行くから。」
 そう言い切って中央の通路を一気に駆け抜ける。しかし、一番後ろの席で待っていたのは、圭子のバッグを代わりに持ってくれていた体育教師の石田だった。
 「高野先生。待ってましたよ。バッグはちゃんと持ってますから。さ、この奥へ。」
 そう言って圭子を最終列の奥に座らせると、自分はそのすぐ横に座り込むのだった。その調子には、もうこれで逃がさないぞという思いが見え見えだった。

 圭子がバスに乗り込むや、ずっと待ってましたとばかりに運転手はバスを出発させる。他の二クラスのバスは待ちきれずに出発してしまっていたようだった。バスが高原の坂を下り始めてすぐに圭子は額に汗を浮かべ始めていた。隣の石田は素知らぬ顔で気づかない振りをしている。実はバスに乗ってすぐに圭子は股間に異変を感じ始めていたのだ。肉襞がかあっと熱くなったかと思うと、強烈な掻痒感に変っていったのだ。努めて気づかれないようにと、何気なく手を後ろに回したままの圭子だったが、その手を前に持ってくることは出来ないのだ。何とか気づかれずに、否、気づかれても構わないぐらい両手で股間の痒みを掻きむしりたかった。しかし、非情な手錠がそれを許さないのだった。バスは途中の休憩所であるドライブインまではノンストップの筈だ。そこまでまだ1時間ほどある。圭子は到底そこまで我慢し続けられそうには思えなかった。

 「い、石田先生・・・。」
 圭子は前のほうの席にいる生徒等には気づかれないように震えるような小声で隣の石田に声を掛けた。
 「どうかしましたか。高野先生。おや、額にそんなに汗をかいて。」
 初めて気づいたかのように石田は笑みを浮かべながら圭子を観る。
 「じ、実は・・・。わ、わたし・・・。」
 更に声をひそめるようにして圭子は告白する。昨夜までは決して許さないと決めた男だった。しかし、今はその石田に助けを求めるしかないのだった。
 「わ、わたし・・・。実は、また手錠を掛けられてしまったのです。しっ、大きな声を立てないで。黙って静かに聴いてください。龍厳寺の修行僧たちに悪戯をされてしまったのです。」
 圭子の眦には薄らと涙が浮かんできていた。
 「それでずっと両手を後ろに回していたんですか。どれ、見せてください。」
 石田が圭子の肩を押して、背中を観ようとするので、圭子は慌てた。
 「駄目っ。生徒たちが気付いてしまいます。お願いだから、何もない振りをして・・・。」そう言うと、圭子は石田を納得させる為に、背中の両手首を精一杯伸ばして手錠か掛かっているところを石田に見せる。石田は目線を前に向けたままで、調べるように手を圭子の背中に伸ばす。しかし、それは調べるというよりも、しっかり手錠が掛かっているかを確かめているかのようだった。
 「あ、あの・・・。それだけじゃないんです。」
 「ほう、それだけじゃない・・・。って言うと?」
 圭子は躊躇った。しかし苦難から逃れる為にはそれを口にするしかなかった。
 「手の自由を奪ったうえで、あそこに酷いモノを塗り込んだんです・・・。」
 最後の方は恥ずかしさに俯きながらやっと言ったのだった。
 「あそこ?あそこって・・・、何処です。」
 圭子には石田がわざと恍けているとは夢にも思わなかった。
 「わ、私の股間にです。痒いんです。痒くなるものを塗り込めたんです。」
 「え、おマンコにですか?」
 「しっ。声が、こえが大きいです。」
 圭子は生徒たちに聞こえたのではないかと顔が真っ赤になる。
 「痒い・・・んですか、今も?」
 「ええ・・・。とっても・・・」  
 圭子は憐れみを請うような上目使いで石田を観る。石田はどうしたものかというような困ったような顔をする。圭子はもうどんな恥をかいてもいいからこの苦しみから逃れたかった。

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 「お願い・・・です。あそこを、掻いてくださいませんか。生徒たちには気づかれないようにそっと。」
 そう言われて、石田は躊躇しながら圭子の露わになっている太腿に手を伸ばす。石田の手が太腿に触れた瞬間、圭子は恥じらいと期待に身体をびくんと震わせる。慎重な痴漢が餌食となった少女の反応を窺いながら手を伸ばしてくるかのように、石田の手がゆっくりとその指先を滑らせてゆく。あともう少しで股間に触れるというところで石田の手が止まる。圭子にはそれが石田がわざと焦らせているのだとは思いもよらなかった。
 「お願い、後生だから・・・。もう我慢できないの・・・。」
 瞳を潤ませて圭子は石田を見つめる。その腰はもう浮き上がらんばかりにしている。その表情に石田はにやりと笑みを浮かべる。
 石田の二本の指先が切り取られた水着の穴の上に掛かり、無毛の恥丘をまさぐりあげる。
 「ううっ。」
 圭子は思わず声を上げそうになるのを必死で堪えた。
 「もっと、強くっ・・・。」
 圭子はせがまずにはいられなかった。ピチャっと圭子の股間が卑猥な音を立てたような気がした。しかし、癒される掻痒感にそんな事は構ってはいられなかった。
 「もっと・・・。もっと強くっ。」
 募りくる恍惚感に圭子は我を忘れてしまっていた。目を閉じて次第に顔を上向かせながら、石田の指に蹂躙されるのを心待ちに願った。
 石田の手が次第に無遠慮に、そして手荒になっていった。しかし、圭子にはそれを咎めることが出来ずにいた。それどころか愉悦感に喘ぎ声を抑えるのさえ、難しくなってゆく気がしていた。

 ふっと突然、石田の手が止まった。石田に股間を激しく掻き毟られてやっと掻痒感から少しだけだが気を紛らすことが出来てきたところだった。
 「高野先生。貴方だけがいい気持になっていて、ずるくはありませんか。」
 「えっ、ど、どういう意味ですか・・・。」
 思いもかけない言葉だった。それまで圭子は自分の痒みを癒すことしか考えることが出来ないでいたのだ。
 「僕のモノがズボンの下でもうパンパンに膨らんでしまっているのです。何とかしてください。」
 圭子は石田が口にした言葉の意味がすぐには呑みこめなかった。しかし石田の股間に目をやって、その意味を悟った。
 「何とかって・・・。ま、まさか・・・。」
 その言葉が終わるのを待つこともなく、石田はズボンのチャックを下し、膨らみかけた一物をはじき出すように露わにした。ズボンの圧迫から開放されるとそれは一気に反り上がってきた。
 圭子はここで石田の機嫌を損ねてはまた地獄の苦しみを味わう羽目になることをすぐに理解した。圭子に選択肢はないのだった。
 「お願いだから、絶対に生徒たちには気づかれないようにしてね。」
 そう言うと、何度も生徒達が振り向いたりしていないことを確認してから思い切って石田の股間に顔をうずめた。
 「ううっ・・・。」
 圭子が石田の屹立したものを口に含んで唇を思いっきりすぼめた時に石田は低く呻いた。そして圭子が顔を上げられないように上から手で圭子の頭を抑えこんだ。圭子にはゆっくりしている余裕はないと悟っていた。一刻も早く、石田を口だけでいかせなければならなかった。フェラチオの経験はそれまで皆無と言ってよかった。雑誌などでちらっと読んだだけの知識で、舌を使えば男は悦ぶと書いてあったことを思い出し、必死で舌を絡めた。その思いが通じたのか、石田は割と呆気なく果てた。その余韻を愉しむかのように、暫く圭子の頭を上げられないように抑えていたが、漸く手を離した。圭子には口の中に残った精液は呑みこむしか処理の仕方は思いつかなかった。唇のまわりに洩れ付いたものまで、舌で舐めとるしかなかった。圭子が嘗めさせられた屈辱は、石田にとっては何の意味もなく、満足げに深く息を呑みこんでいた。圭子にとっては、もう絶対口にしたくない屈辱の言葉を石田に乞わなければならないのだった。
 「お願い。まだ痒いの。もう少しあそこを掻いていて欲しいの。」
 圭子のその言葉に石田の目は侮蔑の眼差しを隠してはいなかった。それでも圭子には石田に頼み込むしかないのだった。

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