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妄想小説

夏期学校



 第六章 修行僧たちの逆襲


 圭子にとって夏期学校最後の夜は最悪のものとなってしまった。少しだけ石田に戒めを緩められ、やっと何とか自力で縄を解いて裸のまま自分の部屋へ戻った圭子だったが、最早剃りあげられた股間を隠す下着はもう一枚も残されていなかった。圭子はパジャマの上着だけを身に纏い、入口の扉を内側から厳重に閂を掛けて泣きながら寝たのだった。最終日は朝食の後、閉校式があって、すぐに迎えのバスに乗ることになる。圭子は身に着けるものに困ってしまった。スカートも超ミニのテニス用スコートが残されているだけだった。その時、プール用の白い水着が残っていることを思い出した。それをテニススコートの下に穿いてしまえば、まさかの時にもパンティだけは穿いているようには見えると思ったのだ。すぐさま水着をバッグの奥から探し出して、全裸になってから身に纏う。伸縮性のある水着を腰の上まで引き上げてみて、圭子は再び絶望のどん底に落とされる。なんと股間部分が丸く鋏のようなもので切り取られていたのだ。
 石田教諭の仕業か、石田に外に連れ出されていた間に悪ガキ生徒等三人組にやられたのか判らないが、そのいずれかには違いなかった。もう閉校式まで時間がなかった。考える余裕もなく、穴の開けられた水着の上に短いスコートとテニス用のポロシャツを纏うと、荷物を纏めて部屋を後にした圭子だった。

 「あ、いいですね。その格好・・・。体操の指導をもう一度して貰うにはうってつけなのに。残念だな。高野先生には、閉校式をやっている間に昨日のお礼と来年の座禅指導のお願い確認にもう一度龍厳寺に挨拶に行って貰おうと教頭と話していたところなんですよ。」
 そう言ってきたのは、昨夜の事などそらっとぼけている体育教師の石田だった。
 「あ、荷物は私が持っておいてあげますよ。」
 そういうと、半ば圭子の手からひったくるようにボストンバッグを奪い取ると圭子の肩を押して龍厳寺のほうへ押しやるのだった。
 今更、もうあの寺へは行けませんとは言えなかった。圭子は寺へ挨拶を行くような格好ではなかった。それでなくても短くて頼りないスコートの下は、股間部分に穴をあけられた下着代わりの水着しか穿いていないのだ。あの修行僧たちに出遭ったら、また何をされるか判らない気がした。それでもスタッフの少ない今回の夏期学校では、誰かがその役を担わなくてはならない。
(生徒たちに恥ずかしい姿を晒すよりは、お寺へ行っているほうがマシかもしれない。それにあの修行僧たちだって、真昼間に住職も居る場でまさか変なことを仕掛けることは出来ない筈だ)そう考えた圭子だった。

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 山門を潜った圭子の前に、突如待ち構えていたかのように件の三人の修行僧が現れた。山門の蔭に隠れて様子を窺っていたようだった。掃除の途中だったのか、庭掃き用の箒と熊手を手にしている。
 「じ、住職はいらっしゃいますか・・・。」
 男達の突然の出現に、声が震えそうになるのを必死で堪えて毅然とした調子を崩さないように言い放った圭子だった。
 男のひとりがニヤリと唇を曲げる。
 「住職はいま朝の御勤めをなされておられます。しばしお待ちを頂くことになりますが。」
 そう言われて、圭子はこの寺に三度足を運びながら、まだ住職とは一度も顔合わせをしていなかったことに気づいた。最初の座禅の時は修行僧たちだけだった。その夜の挨拶に向かった際も、住職の夜の勤めが終わるまで待っている間に抹茶に混ぜられた薬を盛られて気を喪ってしまったのだった。そして三度目は屈辱の呼び出しを受けた時だった。修行僧等の罠で、最初から住職は不在の時に呼び出されてしまったのだ。
 「あの、ご住職の傍で待たせて頂きたいと存じます。ご案内頂けますか。」
 この男達だけと一緒になってはならない、そう圭子は自分に言い聞かせていた。
 「それでしたら、本堂のほうへご案内させて頂きます。どうぞ、こちらへ。後について来て下さい。」
 そう男が言うと、先に立って奥のほうへ進み始める。後に続く圭子を挟み込むようにその後ろに二人が従う。圭子の背後に二人して左右に分かれてぴったり付き、あたかも逃げ出そうとしたらすぐにつかみかからんばかりの様子だった。
 「本堂へ上がって戴きますが、御勤めの邪魔になると差支えます。どうかあまり近くには寄らず、終わる迄声などお掛けになりませぬように。」
 そう言ってから、奥に背を向けた住職が読経を浪々としている姿が見える場所に座布団を敷くと顎で上がって座るように合図する。圭子はスニーカーを脱ぐと板の間にあがり、薦められた座布団の上に正座してすわる。テニススコートが若干ずれ上って太腿が露わになるので、その上に両手を揃えて奥が覗かないように防護する。

 圭子を案内してきた男は、奥へ下がるのかと思ったら圭子の斜め前方に仁王立ちになったままだ。何時の間にか後ろに付いていた二人の修行僧も別の上り口から本堂にあがってきたようで、正座している圭子の両脇にやってきて、正座して身構える。再び修行僧たちに囲まれた形になって、圭子は何かあればいつでも大声を挙げて住職に助けを求める決意を新たにする。
 圭子の斜め前に居た男が、僧衣の懐から四つに畳まれた一枚の紙切れを取出し、広げて正座する圭子の前の床に音を立てずに置く。それは言わずと知れた、圭子がおぞましい辱めを受けた時の将にあのポラロイド写真のコピーだった。圭子は唇を噛みしめる。
(こんなもので私を脅すつもり?今すぐ大声で住職に言いつけるわよ。)
 心の中でそう叫びながら、斜め前の男を睨みつける。しかし目の前の男は不敵な笑みを浮かべて、腰に回した紐を緩め、僧衣の下に穿いていたズボンのような下穿きを下してしまう。僧衣の下からすでに怒張した肉塊が現れる。
 「な、何をするつもりっ・・・。ご住職がそこに居られるのよっ。」
 気色ばんだ圭子は堪らず声を挙げる。しかし、住職は読経を途絶えさせることもなく、一心不乱に祈り続けている。
(わ、私の声が聴こえないのっ・・・)
 圭子は不安にかられた。
 「ご、ご住職・・・。ご住職さまっ・・・。」
 堪らずに大声で呼びかけた圭子だったが、読経を続ける住職が振り向くことはなかった。代わりに圭子の左右に控えていた修行僧二人がさっと圭子の傍ににじり寄ってきて、圭子の両腕を左右から捉えると背中に捩じりあげる。
 「や、止めてっ。何をするの・・・。」 
 大声を挙げたつもりだったが、圭子の声はかすれてしまっていた。その圭子の口に斜め前に居た男が近づいてきて僧衣からはみ出た男根の先を押し付けたのだ。
 (むむっ、うぐっ・・・)
 圭子は声にならない呻きをあげる。
 「おやっ。貴方はご住職が耳を不自由にされているのをご存じなかったのですな。」

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 そう言うと、両手の自由を奪われた圭子の鼻をつまみあげる。咄嗟に息が出来なくなって苦しげに口を開くと、怒張した肉棒が情け容赦なく深々と突き立てられたのだった。
(うぐっ、ぷふっ・・・)
 男は圭子の頭を髪の毛ごと掴むと無理やり前後に動かし、肉棒で圭子の口を蹂躙する。圭子は頼みの綱と思っていた住職の耳が聞こえないことを知らされて、最早抵抗する力を喪っていた。
 「ううっ・・・。」
 男の精がいきなり圭子の口の中で暴発した。男がまだ萎えてはいない肉棒を引き抜くと、圭子の唇からねばっとしたものが糸を引いて垂れた。
 「さあ、交替だ。」
 男が横に廻り、傍らで圭子の腕を捉えていた男に替わると、今度は横にいた男が腰の紐を緩める。
 「ぷふっ。ま、待って・・・。」
 そう言うと圭子は口の中に溜まった精液を思いっきり吐きだす。圭子が息を吐く間もなく、次の肉棒が圭子の口に押し込まれた。

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