妄想小説
夏期学校
第四章 悪夢の山登りハイキング
翌日は林間学校の生徒全員で山登りをすることになっていた。勿論、圭子等スタッフは監視役として全員同行する。
圭子は山登りの服装にも困ってしまった。一部ではあるが、急な勾配の斜面もあるらしい。ジーンズをこの為に持ってきていたのだが、まさか前のチャックが壊れて開いたままになっているのを穿いていく訳にもいかなかった。
結局、きのうまで穿いていたタイトなミニで行くほかはなかった。
その為、他の先生に頼んで、圭子は一番最後に付いていく役にしてもらった。これなら下から覗かれる心配はない筈だからだ。
食堂にしている講堂で、全員で朝食を済ませると、早々に出かけることになる。昼の弁当の握り飯を水筒を当番の者何人かが受け持つ。あとの者は手ぶらで、圭子等職員も汗とりのタオル一枚のみを持って出かけた。
最初のうちは快調だった。が、中腹を過ぎるあたりから、一人が遅れ出した。
最後の随卒者の責任で、一緒に歩いていかねばならない。その遅れだした生徒が、授業を時々さぼることで問題児と見られている寺田だった。
寺田はしかし成績は悪くなかった。いや、どちらかと言えば頭のいいほうで、却って悪知恵が働くといっても良かった。
そんな寺田と二人で歩く羽目になって、圭子はすこし不安になった。
「寺田君、大丈夫。頑張ってね。もう大分、みんなから離れてしまったみたいよ。」
圭子はのろのろ歩く寺田を手で押して励ましながら、行く手を眺めた。
さっきまで、数人がはしゃぎながら先を歩いていたのだが、すっかり声も聞こえなくなってしまっていた。
少し行くと、二又の分かれ道に出た。分かり道には必ず道しるべがあると出発の時に、体育の指導教諭の石田が言っていた。
(おかしいな・・・。)と思っていると、
「高野先生っ・・・。」と呼ぶ声がする。何処から聞こえたのかと思ってあたりを見回すと、草むらの陰から大石と工藤の二人が首を出して現われた。
ふたりとも悪がきと教頭等から目を付けられている連中だ。圭子は嫌な予感がした。
「ここで道を間違えるといけないと思ったんで、待っていたんだ。」
妙ににやにやしながら大石が説明した。
「あら、そうだったの。有難う。それじゃ、ここからは三人で頑張ってみんなに追いつきましょう。」
そう言って、圭子は寺田の背を促して、大石が示す左の道に入っていった。
その分かれ道からは上がったり下がったりの繰り返しで、一向に上に登っていく毛はいが無かった。圭子はますます不安にかられた。
が、暫く行くと道は急に昇り始めたので圭子は少し安心する。
その後、うっそうとした杉林を抜ける。そこはかなり深い森で暗くひんやりしている。
さっきまで喋っていた大石と工藤のふたりが急に黙ってしまったので、圭子は更に淋しさを募らせた。
(こんな処でもし誰かに襲われでもしたら・・・。 )
そんなことを思うと圭子の脚は自然と早まった。
杉林が急に開けて、広い原っぱに出た。
その空き地の真ん中に、丸太でステージのようなものが組んである。両端に三角形の櫓が丸太で組んであり一本の柱が渡されている。その真ん中に滑車が付いていて、山の上のほうからロープが伝わっていた。
どうやら、伐採した丸太を集める集積所らしく、そばには丸太が無造作に積んである。
「先生、もう駄目だ。ちょっと休んでいこうよ。」
寺田がへなへなと座り込んでしまった。
圭子は他の二人をちょっとだけ眺め、仕方無いというように頷いた。
「いいわ。ちょっとだけ休んでいきましょう。」
圭子の生徒等にパンティを覗かれないように気を付けて近くの丸太に腰を下ろした。
「先生、僕が水筒を持ってきたんで、これどうぞ。」
寺田が水筒から蓋になっているコップになみなみとジュースを注いで圭子に渡す。
「あら、ジュースだったのね。これじゃ、かえって喉が渇きそうね。」
そう言いながらも喉の渇きに勝てず、圭子は一気に飲み干した。
「貴方たちは・・・。」
大石たちに声を掛けると、彼等は既に他の水筒から注いで飲んでいる。
「寺田君、貴方は。」
そう言って、コップを返すと、「僕は腹が痛くなるので、飲まないことにしているんだ。」と言って、更にもう一杯注ぎ、圭子に手渡す。
圭子は登山の途中で飲み過ぎてはいけないと思いながらも、妙に渇く喉を潤す為にもう一杯を口にした。
「何だか、きつい味のオレンジジュースね。飲めば飲むほど欲しくなる気がするわ。」
そう言う圭子に寺田は更にもう一杯注いで圭子に渡す。
「でも、こんなに飲んだらなくなっちゃうでしょ・・・。じゃあ、もう一杯だけ。」
既に注いでしまっているので、仕方無く圭子は飲み干した。その途端、圭子は急に身体が軽くなったような気がした。
立ち上がろうとすると、めまいのような感じがして足元がふらつき、寺田のほうへ倒れそうになった。
「あらっ、御免なさい、寺田君。なんだか、わたし・・・。変だわ。」
どうしても足元がふらつくので、圭子は再び丸太の上にへなへなと座り込んだ。
後ろに倒れそうになり、両手を丸太に突いて身体を支える。その為、腰のまわりが無防備になり、寺田のほうからは圭子の白いパンティが丸見えになった。
そこへ残りの二人もやってきて、圭子の真正面に三人が並んで立った。
「ど、どうしたの、君たち・・・。」
次の瞬間、圭子は三人の視線が自分の股間に注がれていたことに気付いた。慌てて手を膝に置いて腿の間を隠した。
「先生、隠すなよ。手をどけて、脚の間をちゃんと見せろよ。」
突然、大石が怒ったような口調で圭子に命令しはじめた。
「どうしたの、大石君。突然・・・。」
そう言って、圭子は立ち上がろうとして再びよろめいた。そこをすかさず、大石が圭子の腰を横から押した。圭子は足がもつれて、両手を突いて転んでしまった。脚の間から再び白い下着が覗いてしまう。圭子は脚を折って、手で乱れた脚元を隠した。
「何かしたのね、貴方たち・・・。変だわ。」
三人がにやにやしながら頷きあっている。
「そうさ、やっと気付いたのかい、先生。先生がさっき飲んだジュースはスクリュードライバと言ってね。きついジンをオレンジジュースで割ったものさ。口あたりがいいから酒をは気付きにくいし、簡単に酔いが回ってしまうんだ。女を垂らし込むには最適の酒だってことで有名な奴さ。」
大石が講釈するまでもなく、圭子だってよく知っていた。が、まさかこんなところで騙されて飲まされるとは思いもしなかった。
「先生、助けを呼んでも、ここじゃ誰も来ないよ。」
工藤が不敵に笑いながら、圭子に注意する。その工藤がポケットから取り出したのは、ゆうべのあの寺の僧たちが使ったような綿引きのロープであった。
「先生、おとなしく縛られるかい。」
「い、嫌よっ。」
そう言って、圭子は逃げようとした。が、脚が絡まって思うように走れない。工藤が難無く圭子の肩を捕えた。圭子のTシャツを掴んで引っ張る。圭子は夢中でもがいた。
圭子は動けば動くほど酔いが回ってしまうのは分かっていた。そしてそれは彼等の思う壷なのだった。
わざと工藤は圭子を離した。とっさに圭子は元来た道のほうへ逃げ出した。
が、後ろから追いかける大石に難無く捕まってしまい、また引き戻される。
大石、工藤、寺田の三人が三角形になってお互いのほうへ圭子を突き飛ばしっこする。圭子は彼等の為すがままよろめきながら、次第に酔いを深めていく。
とうとう、地面に座り込んでしまったところで、工藤が圭子の両手を抑え込み、大石のほうがその手を小手縛りに括りあげた。
縛り上げると、縄の端を引いて、大石は圭子を丸太の吊り場の方へ引き立てていった。圭子は転ばないようについていくのがやっとである。
大石はステージのような吊り台の上に飛び乗ると縄の端を滑車からぶら下がっているロープに繋ぎ止め、滑車のもう一方の端を強く引いた。
圭子は引っ張られるまま、ステージの上に上がらされる。手が自由でないので脚だけで昇らなくてはならない。スカートが大きく割れてパンティがまた丸出しになってしまう。
「止めて。引っ張らないで。ううっ、手がもげそうよっ・・・。」
とうとう、圭子は両手を縛られたままステージの上に滑車から吊られた格好で繋がれてしまった。ロープは強く引かれ、圭子が爪先で辛うじて立つことが出来る高さまで吊り上げられて固定された。
両脇を伸ばして上にあげ、脚をぴんと伸ばしているので、スカートは自然にずり上がってしまっている。寺田と工藤のいる下からは、両腿の間に三角形のパンティが丸見えである。
「先生、パンティが丸見えだよ。隠さないの。」
工藤が圭子を辱めて言う。圭子は顔を赤らめてうつむくしかなかった。
「見ないで・・・。お、お願い・・・。」
いつの間にか寺田がそばに来て立っていた。
Tシャツの袖から覗くよく手入れされたわきの下を指で撫であげる。圭子の背筋をぞくぞくっとした悪寒が走った。更に寺田の指は圭子の尖った乳首にも伸びてきた。
「ああっ、ううっ・・・。や、やめてっ・・・。」
しかし、寺田の指の責めは執拗だった。」
「先生、感じてきたかい・・・。まさか、濡れてきたんじゃないのかい・・・。」
圭子は寺田の情け容赦ない言葉にはっとなった。
しかし、寺田は圭子のもっとも怖れていたことを次に口にした。
「それでなくっても先生の下着は汚れている筈だよな・・・。だって三日間穿きっ放しなんだろ・・・。」
「そ、それじゃ・・・、貴方たちだったのね。わたしの服や下着を盗んだのは。」
しかし、今更気付いても後のまつりだった。
「先生、恥ずかしいだろうな。その汚れたところをたっぷり見られるんだから。」
そう言って、寺田はしゃがみこむと、圭子の後ろからスカートの中に手を突っ込み、パンティをゆっくり下げていった。
「ああっ、やめてぇ・・・。」
しかし、圭子の下穿きは圭子の思いとは裏腹に、いとも簡単に抜き取られてしまった。
「おやっ、こんなところにティッシュペーパーが挟んであるぞ。」
工藤がそばから寺田の持っているパンティの中から湿った紙を抜き出した。
「先生、これもこんなに濡れているよ。」
そう言って、工藤はそれを広げて見せた。圭子は恥ずかしさに顔を背けた。
更にパンティが裏返されて圭子の目の前で広げられた。真ん中の二枚になっている当て布の部分はすっかり色が付いて染みになってしまっている。女性特有の体臭がぷんと鼻を付いて匂ってくる。
男たちは圭子の格好にたまらなくなって、チャックを下ろしそれぞれに膨らんだ男性自身を取り出していた。
大石が前から、工藤が後ろから圭子に抱きついてきた。圭子の太腿と尻に二人の男根が押し当てられた。と思う間もなく、それは爆発した。圭子の太腿をねばっこい液体が滴り落ちた。
「い、いっけねえ。いっちゃったぜ。」
「お、俺もだ。」
「仕方ないな、おまえたち。」
一番冷静なのは寺田だった。が、その寺田も男根を真っ赤に充血させて立たせている。
「おや、大石。先生のスカート、持ち上げてみろよ。何か変だぜ。」
寺田の指摘に大石はそばへ寄って圭子のスカートを更に持ち上げる。圭子の毛を剃られた陰部が男たちの前にあらわになった。
「こいつは凄いや。先生、こんな趣味だったんですね。」
「ち、違うのよ・・・。こ、これは・・・。」
だが、生徒たちにも説明出来る話ではなかった。
冷静だった寺田も剥きだしのXXXXに、たまらなくなってその物を押し当てた。
しかし、その先っ端が女性自身に触れた途端に寺田も発射してしまっていた。
「うっ、し、しまった。」
「寺田、偉そうに言ってた癖に。おまえだって漏らしてしまったじゃないか。」
そう言って、大石も笑っている。
三人ともすぐには復活して立ちそうもなかった。
大石はより大きな刺激を求めて、圭子のスカートを抜き取ってしまった。
「先生、せめてその格好でおしっこして見せてくれよ。そのまんまの格好で漏らしたら縄を解いて許してやるよ。」
「そ、そんな・・・、はしたない真似・・・、お願いだからさせないで。」
しかし、実は圭子は先ほど立て続けに飲まされたジュースのせいで、さっきからしたくてたまらないのだった。
圭子は脚を擦り合わせてもじもじしながら悶えていた。幾ら頑張ってみたところで時間の問題なのは充分過ぎるほど分かっていた。
圭子は二日も続けて男の前でお漏らしをしなければならない自分を呪った。しかも、今度は自分の生徒の目の前である。
「ああっ、もう駄目っ・・・。」
「ひええっ・・・、たまらない眺めだぜ。」
目の前で一人前の大人の女が、すっかり剃り上げられた割れ目から立ったまま飛沫を挙げて放尿している。圭子の下半身はすっかり自分の小水で濡れてしまっていた。
圭子は両手を縛られて滑車から吊されていた。下半身はパンティもスカートも奪われて丸裸である。そして、剥き出しの股間はある筈の黒い茂みを剃り落されているので、縦真一文字の割れ目がくっきり丸出しである。
さっき、その縦の割れ目から漏らしたばかりの小水の滴が太腿の内股を伝い、ソックスと運動靴にまで垂れて染みの痕を作っている。
「もう充分でしょう。これくらい辱めれば・・・。お願いだから、もう縄を解いて頂戴。貴方たちの言うとおりに、おもらしまでしたのよ。自由にしてくれるっていう約束だったでしょ。」
圭子は下から圭子の醜態を見上げている大石、工藤、寺田の三人に哀願するように言った。もうこれ以上、こんな格好を晒しているのは耐えられなかった。
寺田が、ステージによじ登ってきて、圭子の傍らに立った。
「そう、放してあげる約束したんだけど、僕たち、先生の仕返しが恐いんだよな。先生は合気道も剣道も凄腕だし、縄を解いてあげた途端に逆襲されて、せっかく取り上げたパンティも奪い返されちゃうだろうし・・・、挙句の果てには、腕でも捻り上げられて反省しろとか・・・。」
「わ、分かったわ。貴方たちには何もしないって約束するわ。だから、縄を解いて。」
「生憎、約束なって当てにならないものは信用しないことにしているんだな。ちょっと縄を解くのは待ってもらうよ。おい、大石、先生を吊っている縄を少し緩めろよ・・・。そう、少しずつだぜ。この先生、暴れるといけないからな。それから、工藤。先生のパンティ持って、先にみんなのところへ行っていてくれ。ここにあったんじゃ、先生が何とか奪い返そうとするといかないからな。俺たちもすぐに行くから。」
みんなのリーダー格らしい寺田がテキパキそう指図すると、工藤は圭子の汚れたパンティを大事そうにハンカチに包むとポケットに押し込み、(それじゃあな)と言って先に行ってしまった。大石のほうは、圭子を吊っている滑車に繋がっている縄の端を解くと、ゆっくり緩めていった。圭子は爪先立ちの状態からやっと解放されて腕を下ろすことが出来た。
腕が下まで降ろすことが出来るようになると、寺田は縛ってある腕をまたいで、後ろ手になるように圭子に命令する。圭子にとっては、今は言う通りにするしかなかった。
縛ってある両手に脚を通すのは容易なことではなく、結局座り込んで長い脚を折ってやっとのことで両手を後ろに回す。
それを待っていた寺田はポケットから何と手錠を取り出すと、背中に回された圭子の両手首に掛けてしまった。後ろ手に手錠を掛けてしまうと、今度は自分のズボンからベルトを外し圭子の裸の腹のまわりに巻いた。そして手錠を通してきつく締め上げた。これで、圭子は背中に回された両腕を、ベルトを誰かに外して貰わない限り、前に持ってくることも出来なくなった。その上にベルトを外すことも出来ないようにバックルに錠前まで掛けてしまった。そこまでしておいてから、寺田は圭子を括っていた縄を解いた。
「酷いわ。これじゃ、縄を解いても同じじゃないの。」
圭子はそう訴えた。が、寺田は悪びれもせずに答えた。
「仕方ないさ。おとなしく言うことを聞く様子を見せてくれるまでは自由にする訳には行かないんでね。」
「それだったら、せめてスカートだけでも穿かせて。」
圭子は剥き出しの自分の股間を見て言った。
「それも今は駄目だ。おとなしく言うことを聞いてみんなのところの近くまで歩いていったらスカートも返してやるし、手錠も外してやるさ。」
圭子たちは、工藤がもう追い付けないほど充分先に行ってしまってから、その場を後にした。圭子は下半身を丸裸で両手を背中に手錠で繋がれたまま、剥き出しの股間を隠すことも出来ないまま、みんなの先頭を歩かされた。
圭子は誰かに擦れ違うんではないかとひやひやだった。誰かにこんな格好を見られたら何と言い訳すればいいのだろうかとそればかりを考えていた。圭子のその格好は、好色な兵隊たちに捕えられ凌辱を受けて捕虜になった女兵士のようだった。
圭子は結局下半身裸のままで山を登らされた。山頂近くになって森が開け広い草原に出た。遠くの尾根に他の生徒や先生達がいるのが見える。
「い、いたわ。みんなよ。早く、手錠を外して。それからスカートを返して・・・。」
「スカートは今、俺たちが穿かせてやるよ。」
そう言うと、寺田と大石は二人がかりで圭子にミニスカートを穿かせにかかった。剥きだしの割れ目が隠されそうになるのをさも惜しそうに撫で回してからやっと圭子にスカートを着けさせる。スカートは腰の高さいっぱいまで引きあげ、それでなくても短く太腿があらわに見えているのを、脚の付け根までが覗いてしまうのではないかという位、上に着けさせた。その上から手錠を通したベルトを締め直す。
「手錠を早く外して頂戴。」
「いや、それはそのままにしておくことにしたんだ・・・。おおーい、こっちだ。」
圭子が背中の両手を突き出すのを無視して、早くもこちらの存在に気付いて近づいてくる工藤や他の先生たちに手を振って合図する。
圭子は新たな不安にかられた。
「先生、痴漢に襲われたんですって。大丈夫ですか。いま、工藤君から聞いてびっくりして飛んできたところですよ。」
どうやら工藤が飛んでもない嘘をついているらしい。
「い、いや・・・。そ、そのぅ・・・。」
圭子は言葉に詰まった。その嘘を否定してみても、それならと真相を説明しなければならなくなる。しかしそんなことは口が裂けても恥ずかしくて言えなかった。
「そうなんですよ、石田先生。ぼくらが高野先生が来るのがちょっと遅いなと思って、ちょっと戻ってみると、あの深い森のところで見知らぬ男が先生を木に縛りつけて悪戯をしていたんです。」
「えっ・・・。」
若い石田はその姿を想像しているようだった。石田の股間がわずかに膨らんだようだった。
「あ、あの違うんです。ただ、その・・・、彼等二人が・・・。」
圭子は二人のほうを睨みつけた。」
「ええ、もう少しで犯されそうになるとろこを僕等が行って追い払ったんです。二人がかりで闘ったもんだから、その男も最初はすごんでいたけど逃げていきました。」
寺田が澄ました顔で言うものだから、圭子も訂正しようがなかった。
「それじゃ、その手錠は・・・、その男に、されたまま・・・。」
石田が圭子の手錠に気付いて言った。
「そうなんです。胸とかを縛っていた縄は何とか解いたんですけど、この手錠は鍵が無いんで外せなかったんです。」
「どれ、見せてごらん。」
体育教師の石田は圭子の背後に座り込み、圭子の手首の手錠を調べ始めた。
石田が背後に回ったので、圭子は寺田、大石、工藤に非難の目配せをした。が、三人とも全くとぼけている。
次第に他の生徒も近づいてきていた。
「あ、あのぅ、石田先生。何かとなりますでしょうか。」
「ううむ、ここじゃ道具がないからな。こいつは玩具みたいでいて、なかなか本式らしい。幾ら僕の怪力を持ってしてもちょっと開きそうにないなあ。」
石田までが圭子の手錠を外してしまうのがもったいない様な口の利き方をした。
「先生、山の下に降りるまでちょっとの間辛抱してください。学校に戻ったらペンチか何かあるでしょうから、すぐに僕が外してあげますよ。それまでは、誰にも襲われたりしないよう僕が守ってあげますから。はっはっは。」
石田はさも嬉しそうに頼まれもしないのに圭子の肩を抱いた。
浅野教頭が近くにやってきた。石田は圭子を庇うように自分の後ろに立たせる。
「いや、教頭。高野先生は大丈夫です。いや、僕にちょっと相談があるようなので、暫く二人にさせておいてくれませんか。」
石田も調子に乗ってきている。
「石田先生、高野先生はまだ食事もしていないんです。」
「ああ、そうだったな。僕があそこで食べさせてあげることにしよう。おい、寺田。大石、それから工藤。おまえら、圭子先生の手錠のことは黙っているんだぞ。先生が可愛そうだからな。えっ、いいか。」
そう言うと、石田は圭子を伴って、みんなからは少し離れた潅木の木立の下へ行ってしまった。
石田は圭子を木陰の丸太に座らせようとする。勿論、腰を下ろせば圭子のミニスカートの奥は丸見えである。
圭子は石田に先に座るように言い、その横に脚を石田の反対側に伸ばして股間を石田に見られないようにして座った。
「高野先生。その手じゃ御自分では食べれないでしょうから、わたしが手でこのおにぎりを運んであげますよ。」
いいと圭子が言うのを無視して、石田は無理やり圭子の口にお握りを運ぶ。石田があまりに性急に詰め込もうとするものだから、圭子は喉に詰まらせてしまう。
むせ返る圭子に石田は慌てて水筒から水を汲み、圭子の口に飲ませようとする。慌てすぎてコップから水がこぼれ、圭子の腿にかかってしまった。
「ああっ、いやっ・・・。」
こぼれた水で濡れた腿を石田が拭いてやろうとした時、圭子も慌てていたので、つい脚のまわりがおろそかになり、スカートの奥を石田に覗かれてしまった。
石田は圭子のスカートの奥に白いパンティを覗けるものと思っていたところが、圭子がスカートの下に何も穿いておらず、しかも大事なあの部分の毛が剃り落されていて、割れ目が剥き出しになっているのを見てしまった。
「あっ、高野先生っ・・・。も、もしかして・・・。」
圭子もすぐに見られてしまったことに気付いたが、どうすることも出来なかった。
「石田先生、ご覧になってしまったのね・・・。」
「それじゃ、痴漢に襲われたときに・・・。」
圭子は、石田がごくんと唾を飲み込んだように思えた。
「石田先生、お願いだから想像なさらないで。」
「え、ええっ・・・。だけど。」
石田は明かに股間のものを勃起させていた。目の前に憧れの美人教師がミニスカートの下に下着も着けないで座っている。しかも、その両手は背中で手錠を掛けられていて自由を奪われている。そんなことを考えるだけでも、独り身の石田にとっては刺激が強すぎた。圭子も石田の股間の膨らみに気付いて、目のやり場に困ってしまった。
「せ、先生・・・。そんな格好のままじゃ、もし生徒に見られたりしたら困るじゃありませんか。あの・・・、僕、リュックの中に僕の着替えを持ってきているんです。僕ので良かったら貸してあげますから。とりあえず穿いていてください。」
「えっ、で、でも・・・。」
圭子は断わりきれなかった。確かにノーパンのままでいると、他の誰に見られるか知れなかった。だが、男物の、しかもよく知っている男の下着を身に着けるなんで、想像しただけで恥ずかしく屈辱的に思われた。
が、石田のほうはもう勝手に決め込んでいて、リュックの中をごそごそやって白いビキニのブリーフを取り出していた。そして圭子の意向も聞かず、圭子の脚を取ると、それを穿かせていった。
そのブリーフはもともと股間にぴっちりフィットするタイプの物だったのと、圭子の腰まわりが豊かだったせいか男物にもかかわらず圭子にもぴったり合った。
ただ、股の前の部分に男性自身を取り出す窓が付いているのが異様ではあった。
「ああっ、先生。どうも済みません。あの、これ、あとで洗ってお返しいたします。」
「やあ、いいんです。お役にたってちょうど良かった。ははは、出来れば洗わないで返して貰ったほうが有難いな・・・。えっ、いや。冗談ですよ。冗談。ははは。」
が、石田は内心本気でそう言っていたのだった。圭子の股間を包んだ自分の下着をそのままで返して貰ったら、それを見ただけでイッてしまいそうだった。
山からの帰り道は、圭子に石田がぴったり付いていた。下り坂は結構急な部分が多く、両手が自由でないので仕方無く、圭子は石田の手を借りるほかなかった。
急な斜面を一歩、一歩確かめながら降りる箇所では石田が下に立って、圭子の腰を支えるようにして降りる。先に歩いている男子生徒等が時々、圭子の方を覗きあげる。
男たち同志でこそこそ話している様子からすると、圭子のスカートの奥に時々白い下着が覗いてみえるらしかった。が、何も穿いていないよりはましだった。
石田は圭子が降りるのを助ける振りをして圭子の身体を自由に触りまくっている。最初のうちは遠慮して、おそるおそるだったのが、次第に慣れてくると胸でも腰でも触り放題になった。それでも圭子は嫌とって断わることが出来ないのだった。
山を漸く下りると、圭子等は真っ先に用務員室に駆けこんで、ペンチやら何やらを借りて手錠を外しにかかった。
用務員は頭の禿げたいやらしそうな男であった。
圭子と石田があっちへ行っていてほしいと言っても聞かず、二人の作業に憑きまとわるのだった。
圭子は石田が作業しやすいように腰を屈めて立て膝をついて、両手を精一杯後ろに伸ばさねければならなかった。その為、圭子の前からはスカートの中が丸見えになる。その痴態を用務員の男が見逃す筈はなかった。圭子の真正面に立つと、あらわになっているスカートの奥を執拗に覗き込んでくる。圭子にはその視線を避けようがなかった。
漸く手錠が取れて、圭子は自由を取り戻した。
「どうも、石田先生。いろいろ有難うございました。」
圭子は決して石田には感謝はしていなかったのだが、そう言わない訳にはいかない。
石田は圭子の感謝の言葉を真に受けたらしく、しかもいい思いが出来たので悦にいっている。そこへ、山登りから少し遅れて戻ってきた教頭がやって来た。
「先生、聞きましたよ。大変な目に遭われたそうで・・・。」
圭子の身体じゅうを眺めまわしながら教頭もさも嬉しそうに言った。
「身体はどうもされなかったんですか。相手の男はどんな奴だったんです。最後までまさかイッてしまったんでは・・・。」
教頭が用務員等事情の分からない者もいる前で、大きな声で無情にもあけすけなく圭子の被った災難のことを口にしだしたので、圭子はたまらずそれを遮った。
「そんなお話は、一切したくありません。失礼します。」
無神経な教頭等を後に残して圭子は自分の部屋へと引き上げる為に独りで歩き出した。
石田が後から追ってきて圭子に耳打ちする。
「あとで、部屋に伺いますから・・・。今夜、遅くに。」
(そ、そんな。困ります。)と言いたかったのだが、困った表情だけで言葉は圭子の口からは出なかったのだった。
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