妄想小説
美少女仮面ポワトリン 仕組まれていた罠
四
「ならば、俺に任しておけっ。」
悪人たちの後ろから出てきたのは怪力レスラーのブロディという大男だった。
(まずい。ちょっと手強そうだわ。)
「どうした、ポワトリン。掛かって来ないのか?ならばこっちからいくぞ。」
怪力レスラーがポワトリンに掴みかかってくる。すかさずその手を払いのけ、華麗にジャンプして逃れるポワトリン。ブロディから少し離れた所に着地したポワトリンだったが、ブロディは少しずつ間合いを詰めてくる。
間を詰められないように、そろりそろりと横に動いていく。しかし怪力レスラーの方ばかりに気を取られていた為に、悪人たちの一人がポワトリンの背後から近づいているのに気づかなかった。
「行くぞっ。」
再びブロディがポワトリンに掴みかかってくる。慌ててその手を逃れようとジャンプしようとした時に、後ろから来ていた悪人に足を引っかけられてしまう。
「あ、しまった。」
ポワトリンがよろけた一瞬をついて怪力レスラーの手がポワトリンの肩にかかり、そのまま凄まじい怪力で身体ごと持ち上げられてしまう。
「そうれ。掴まえたぞ、ポワトリン。プロレス技でお前の背骨を折り曲げてやるっ。」
「ううっ、は、放なすのですっ・・・。」
「ふふふ。そうはいくか。そりゃ。これでどうだ。」
「ううっ。く・・・、苦しいっ。」
「どうだ、まいったか。そしたら今度はお前を思いっ切り投げつけてやるっ。そりゃあ。」
怪力レスラーはポワトリンの腕を掴むと身体を回転させるようにして背負い投げでポワトリンを宙高く放りあげる。
「きゃああああ・・・。」
バランスを失ったポワトリンが落ちていったのは工事現場の重機の上だった。
「ふははは。どうした、ポワトリン。パンツが丸見えだぞ。」
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