妄想小説
美少女仮面ポワトリン 仕組まれていた罠
三
(ううむ、そうだったのか。やはりディアブルの仕業なのね。こうしてはいられないわ。)
ポワトリンは早速工場の奥まで忍び込んで薬を仕込まれたカツパンの皿を奪い取る。
(こんなものを、これ以上子供達には食べさせないわ。)
「誰だっ、そこに居るのは。」
忍び込んだポワトリンに気づいた悪人たちがポワトリンに近づいてきた。
「お前たちの企みはすべて聞かせて貰ったわよ。たとえパン屋組合が許しても、美少女仮面ポワトリンが許しませんっ。あなたたちをこのポワトリンが成敗します。覚悟なさいっ。」
「なんだと? この小娘が、ちょこざいな。おい、者ども。こいつをやっちまえっ。」
ポワトリンはあっと言う間に悪人共の仲間に取り囲まれてしまう。
「愛ある限りたたかいましょう。命、尽きるまで・・・。さあ、かかってきなさいっ。」
「それっ、かかれぇっ。」
「とうっ。」
ポワトリンに飛びかかろうとする直前に地面を蹴ったポワトリンのブーツが悪人たちの肩を捉える。
「ポワトリーン、キーックッ。」
目の眩むような鋭いキックが悪人たちをなぎ倒していく。
「こいつっ、手ごわいぞ。気を付けろっ。」
次へ 先頭へ