ローカル電車

妄想小説

営業課長・桂木浩子 ~ 嗜虐の誘惑 (淫乱インストラクタ続編)



第三章

 一時間が過ぎた頃、延々と続く単調な郊外の風景に飽きて、何時の間にかうつらうつらとしていたようだった。首ががくっと曲がって我に返った時、何時から居たのか、浩子の真正面には男が三人座っていて、にやにやしながら、浩子の膝元を見つめているのに気づいた。慌てて裾を直そうとしてポシェットを取り落としてしまった。それをさっと拾い上げるのに、組んでいた脚を戻した時に、スカートの奥を完全に見られてしまっていた。男達の喉がごくっと鳴ったのが肌身に感じられた。拾い上げたポシェットをすぐに膝の裾の前に置いたが、そこから脚を組む勇気が出なかった。脚を動かせば、再び覗いてしまいそうだったからだ。両脚をぴっちり押え付けるようにして、後はデルタゾーンが覗いていないことを祈るしかなかった。
 浩子は目の前の三人が早く目的地の駅に着いて、降りてくれることを念じていた。しかし、その浩子の淡い期待も裏切られてしまう。郊外から田舎になりかけていた各駅に着く度に、今度は少しずつ乗って来る者のほうが多くなってきたのだ。それも異様に出稼ぎの外国人労働者らしき男たちが多くなっていた。最初に始発駅で乗り込んだ時と明らかに客層が違ってきていた。浩子は以前樫山に、周りの工場には労務費が安いので外国人労働者ばかりを雇っている工場が多いのだという話をしていたのを思い出していた。どうやら、浩子の降りる駅まで廻りの労務者風外人は降りることはなさそうだった。浩子の周りに段々男達が増えてきていた。その多くは浩子の居る車両の真中のほうへ集まり気味だった。一度奥のほうへ行きかけた者も、浩子の剥き出しの脚に気づくと、露骨に真ん中寄りに席を移ってくるものさえ居た。浩子の反対側の席が埋まってしまうと、今度は浩子の側に立って見下ろしてくる男達が増えてきた。その殆どが色の浅黒い外国人だった。浩子にはどの系統の人種か区別はつかなかったが、南米か、東南アジア辺りのように思われた。大抵は数人の連れで、お互い浩子には何を喋っているのか判らない外国語で話していたが、その合間にもちら、ちらっと浩子の脚のほうを見下ろしているのだった。浩子には針の筵のように感じられた。しかも電車はどんどん混んできていて、遂には真正面の目の前に立っている男の膝が浩子の膝に当たるようにまでなってしまった。それを好いことに、男はぴたっと閉じ合わせた浩子の両膝の間に脚を捩じ込ませて、無理やり浩子の脚を開かせようとしてきた。男は浩子からは顔を背けて、押されて仕方がないのだとばかりの表情を取り繕っている。これには浩子も慌てた。開かれようとする脚を両手で両側から力を篭めて何とか凌いでいたが、所詮男の力に敵う筈もなかった。少しずつ浩子のミニから伸びる脚は男の膝を受け入れてしまい、両膝が開いてきてしまった。最早手で抑えても無駄と悟り、開いてしまったスカートの裾に両手で蔽うようにして、何とか下着が覗いてしまうのだけは防ごうとする。浩子も必死だった。その時、電車が急ブレーキを掛けた。立っていた乗客が一斉になぎ倒されそうになる。座っていた浩子も横に座った客から押し倒されそうになるのを必死で堪えた。その分、下半身の力が抜けてしまっていた。男達はなぎ倒されそうにしながらも、その一瞬のチャンスを逃さなかった。
 ブレーキが弱まる前に、何人かの男の脚が、緩んだ浩子の両膝の間に割り込んできてしまった。浩子は不様に股を広げさせられて、閉じることが出来なくなってしまっていた。割開かれた格好では超ミニから覗いてしまう裾の奥を最早小さなポシェットと両手だけでは隠しきれなくなってしまっていた。あちこちで溜め息と歓声が洩れるような気がした。浩子は恥かしさに顔を赤らめて俯いていることしか出来なかった。
 その時漸く電車は減速を始め、駅のホームに滑り込もうとしていた。膝のことに集中していて、浩子は降りるべき駅にやって来ていたことに気づいていなかった。電車が止まると、混み合っていた客が一斉に降り始めた。浩子の膝からも男の脚が遠のいてゆく。浩子はまず開かれた両膝をぴったり閉じると裾を下に引っ張って剥き出しになってしまっていた下穿きを隠し、窓を振り向いて、やっと自分が降りるべき駅に来ていたのに気づく。その時には寿司詰め状態まで混み合っていた外国人労働者達の乗客の殆どが既に降り終わろうとしていた。浩子もポシェットを掴んで慌てて立ち上がった。ホームに降り立った浩子は、跨線橋を外国人労働者達が群れをなして登ってゆくのを見て、しばらく人影が絶えるまでホームの隅で待つことにした。跨線橋の急な階段は、下から覗かれてスカートの奥を見られてしまう惧れがあったからだ。しかし、ホームに独りで佇んでいるだけでも、跨線橋を渡りきって、改札口へ向う労働者たちから剥き出しの脚を存分に覗かせる結果にもなってしまっていた。浩子の下半身を見て、わいわいがやがや何を話しているのか判らない外国語でわめきたてられ、中には露骨に口笛を吹く男さえいたが、浩子は下着を覗かれるよりはましと、じっと顔を伏せて堪えていた。
 暫くして男達はそれぞれの工場へ向って歩いていったらしく、喧騒のホームは元の静けさを取り戻していた。漸く、浩子は跨線橋に向って歩み始めた。田舎の駅で、東京の大きな駅に慣れ親しんでいる浩子には妙に狭く感じられた。跨線橋の上でホームを渡って、改札に繋がるホームのほうへ降りていこうとして、浩子は(きゃっ)と声を挙げてしまった。男が三人ほど階段の下に蹲って上を見上げていたからだ。どうも浩子が来るのをじっと隠れて待っていたらしかった。一旦脚が止まりかけた浩子だったが、じっとしていても覗かれているだけなので、勇気を出して一気に階段を小走りに下りて、男達の前をすり抜けてしまうことにした。浩子が邪魔になる男の横をさっと擦り抜けたと思った一瞬、三人のうちの誰かの手が浩子のぴたっとしたタイトスカートの尻を後ろから撫でていた。(いやっ)と声にならない悲鳴を挙げて、男達を睨みつけることも出来ずに、小走りに改札を駆け抜けた。改札は田舎の駅としては珍しく全自動の機械になっていた。朝夕のラッシュ時以外は殆ど乗客も無いので、人件費を掛けられない為に自動改札にして無人駅としているようだった。

眼鏡あり

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