165女巡査試技

妄想小説

牝豚狩り



第二章 半年前

  その5


 
 男はひらりと身を交わして、良子の鎖で繋がれた範囲の外に出た。男が手にしていたのは、スタンガンだった。
 「もう少しだったな、残念だが。」
 良子は口惜しさに唇を噛む。まだひりひりする剥き出しの白い太腿をさする。赤い痣が出来ていた。
 「大分、手加減はしたが、一応及第ということにしてやろう。手錠なしの中級コースか、手錠付きの初心者コースといったところかな。」
 男は良子には意味不明の言葉を発した。が、良子は逃げられると思った期待が無残にも打ち砕かれたショックに立ち直れないで、男の言葉は耳に入らなかった。
 「一応、使えることが判ったので、早速準備に入る。その胴着はもう要らないから脱いでおけ。」
 そう告げると、男は出ていってしまった。入れ替わるように、自分に食事の給仕をしてくれた女がなにやら持って入ってきた。見ると、自分の警察官の制服だった。綺麗にたたまれて纏められていた。どうやら洗濯してあり、アイロンまでかかっている風だった。それを女は良子が足枷の鎖でやっと届くぎりぎりのところへ置く。口はきかないで顎で(それを着ろ)というように合図して出ていってしまった。
 女が扉に鍵を掛けていってしまうと、すぐに良子は自分の服に手を伸ばした。調べると下着以外は全てあった。男の気が変わらないうちにとすぐに身に着け始めたが、足枷が邪魔してスカートを穿くことが出来ないことに気づいた。頭から被ってもタイトなスカートは胴を通らないだろうと思いながら見ると、前開きのジッパー付きに作り直されているのに気づく。しかも丈が元のより随分短くなっていた。それでも裸で居るよりはよっぽどましと思い、ジッパーを外して、腰に巻く。

 制服を着終わったところに、男が戻ってきた。下着は付けていない分、不安はあるが、全裸で男に立ち向かうよりはよほど心強い気分になる。男は鎖がついた手錠を持っていた。
 「何かと不便なんで、もう一度、手の自由は奪わせてもらう。」
 その言葉にそうはなるかと良子も身構えた。
 「抵抗してみたところで、無駄だが・・・。まあ、そのうち判るだろうが、まあいい。ちょっと手荒だが仕方ないだろう。」
 そう言うと、男は一旦部屋を出て行く。再び男が戻ってきた時、男が手にしていたのは、一抱えもある網だった。鮎の投網に使うようなものらしかった。扱い慣れているようで、両手で一纏めにすると投げる体勢になった。良子はどう身構えていいか判らなかったが、足枷があって、逃げるのは無理だと思った。男が手を大きく振ると、ぱあっと広がった網が良子の身体を包み込むように広がって被さってきた。男がその上から蔽い被さるように身体を乗せて来ると、床に倒れこむしかなかった。何とか抵抗するが、網が邪魔をして自由にならない。男のほうが手際よかった。最初に網の中の良子を俯かせ、網の中に手を突っ込んで良子の手首を引き出すと、いとも簡単に手錠を嵌める。もう一方の手首も探り出されてしまうのに、そんなに時間は掛からなかった。両手首が背中で繋がれてしまうと、良子は抵抗するのを観念した。

 良子は再び最初の時のように、丸太の柱に後ろ手錠のまま鎖で繋がれてしまった。違っているのは、全裸ではなく、警察官の制服を着るのを許されたということぐらいだった。その制服もスカート丈はかなり短く仕立て直されているので、足をうまく組んでいないと、下着に覆われていない股間が丸見えになってしまう。良子には、膝を折り斜めに揃えて座ることで、何とかスカートの奥が覗いてしまうのを防ぐのが精一杯だった。

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