書庫m

妄想小説

恥辱秘書






第八章 書庫室への罠


 九

 矢作は一旦美紀の身体から腕を放すと、改めて美紀のスカートを両方の手で捲り上げた。更には奥に落ちていた懐中電灯を拾いにいって取って返すと、捲り上げられたスカートの下の下穿きに明かりを当てて、仔細に眺め出したのだ。
 これには美紀も恥ずかしさに堪らなくなった。
 「ゆ、許して。見ないで、お願い。・・・」
 そんな言葉を発している自分が虚しかった。
 今度は矢作は顔を近づけて臭いを嗅いでみて、美紀の下穿きを濡らしているものが何であるかを確認した。

 「へえーっ、最初からそんなに濡らしていたんだ。今、洩らしたんじゃないよな。」
 矢作は、少し冷静になりかけていた。若い娘が独りでこんな暗い地下まで着いてきたこと。しかも後ろ手に手錠を掛けられ両手の自由が効かないこと。スカートの下はしたたかに小水で濡らしたばかりだということ。それが何を意味するのか、ゆっくりと回転する頭の中で一生懸命考えようとするが、目にした光景が次々に浮かんできて、冷静な思考の邪魔をする。

 今度は少し離れて、書棚の柱に括りつけられた美紀の身体全体を仔細に眺め回す。スカートはずり上げられたままで、下に濡れたパンティが見えてしまっている。顔はうなだれて下を向いているが、恥ずかしさに堪らないという表情をしているのは間違いない。
 その時、ぶるっと美紀が身体を奮わせた。矢作は一瞬何が起こったのかと首を傾げる。しかし、その時には既に美紀のほうは何が起きているのか暫く前から気づいていた。階段を引き下ろされる頃から強烈な尿意が襲ってきていたのだ。最初のうちは早く書類を探し出してトイレに駆け込まなければと思っていた。が、矢作に襲われ、それどころではなくなり、神経は別のほうへ行ってしまっていたのだ。それが両手、両脚の自由を奪われ、もはやどうにも抵抗出来なくなったところで再び意識の上にのぼってきていたのだ。
 それは通常の尿意とは違うのにも気づいていた。こんなに急に我慢出来なくなることは経験したことがない。尿意を我慢するのはこれまでも芳賀に何度も強いられていたから、いつもと違うのは判った。
 そして、漸くそれが診療所で短いスカートの看護婦に飲まされた薬のせいであろうことにやっと気づいたのだ。
 (あの時、看護婦は暫くはトイレを我慢するようにと言ったのだった。それは薬が多少の尿意をもたらすものなのだろうとは漠然と考えていたのを思い出した。が、もしや、この尿意は・・・。失禁洩れの抑止薬ではなかったとしたら、・・・。反対に、尿意を催させる利尿剤だったとしたら・・・。)
 そんなことをぼんやりと考えながらも、どんどん尿意が募ってきているのを感じ取っていた。もう我慢の限界を迎えるのはすぐだろうと思った。(今すぐに戒めを解かれても、上のトイレまで我慢していけるかさえ、自信がない。)そう観念した。
 その時、どう考えても状況の判断がつかない矢作は、刹那的な思いを遂げる誘惑のほうに頭が行っていた。(このチャンスを逃したら、こんないい女のモノにすることはもう絶対ないに違いない。ここで襲われても、後できっと訴えたり出来ないはずだ。何せ手錠を掛けられてこんな密室にのこのこ来たぐらいだ。しかも小便まで洩らしてやがるし・・・。)そんなことが頭の中をぐるぐる廻っていたのだ。そんな状況に美紀を追いやったものが何なのかまでは思いやるほどの冷静さは無かった。
 ふと顔を上げるとズボンを下ろしている矢作の姿が目に入った。
 「だ、駄目よ。矢作さん、近寄らないで・・・。」
 しかし、そんな声もう矢作には聞こえていなかった。急いでパンツも下ろすと、屹立したモノを突き立てて近寄ってきた。美紀の剥き出しの下半身を目の前にしてしゃがみこむと、両手を美紀の下穿きに掛けて一気に引き下ろした。その時、美紀に限界が訪れたのだった。

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