妄想小説
恥辱秘書
第八章 書庫室への罠
八
再び地下まで美紀を引き下ろすのに成功すると、矢作は今度は慎重だった。まず自分のズボンのベルトを外して美紀の背中の手錠に通すと重い書棚の鉄の柱にくくり付けて逃げられないようにする。それから奥のほうを捜してなにやら紐の束のようなものを手に戻ってきた。不要書類を束ねるビニル紐だった。それを蹴り上げられないように慎重に後ろから近寄って足首を掴んで、その端を括りつける。そして同じように書棚の柱の後ろを通して、もう一方の足首にもくくり付けてしまう。美紀はもはやなす術もなく、されるがままだった。大声をあげても無駄なことは判っていた。血眼になっている矢作には、今は何をどう説得しても無駄そうだった。落ち着くのを待つしかないのが判った。
手と足の自由を奪って書棚の脇に美紀を立たせた状態にしてしまうと、美紀の胸元にしゃぶりつくように抱きついてきた。矢作の脳裏にも美紀の脳裏にも、先ほどの階段から倒れこんできたときに鷲掴みにした乳房の感覚が蘇えってきた。矢作は性急な動作で、胸元の釦も引き千切らんばかりに乳房を求めてまさぐってきた。矢作の冷たい指がブラジャーの上から美紀の乳房を捉えた。それを掌にしっかり掴むと、今度はもう一方の手を下半身に伸ばしてきた。
じっくり感触を楽しむかのように、スカートの上を滑っていき、その裾に辿り着くとゆっくりとそれを引き上げていく。
まだ、自分の下着は濡れて乾いていないのは判っていた。しかし、今の状態では洩らしたことを気づかれるかどうかの問題ではなくなっているのも理解している美紀だった。もはや抗う気力も失せていた。
が、矢作のほうは美紀の下穿きをもう片方の指が探り当てた時に驚きで動きが止まった。明らかに抱擁で濡らした秘部の潤いというのとは違っていた。美紀の下着を這っていった指は、美紀が下着の上のほうまでびっしょりに濡らしていることに気づいた。
「なんだ、このパンツは。お漏らししたのか・・・。」
さすがにそう言われると、恥ずかしさに顔を上げられなくなった。
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