葬儀8

妄想小説

恥辱秘書






第六章 二人の葬儀


 五

 美紀は暫く、喪服の裾を大きくはだけさせたまま、鴨居から吊り下げされたまま放置された。貞操帯の裏側に塗り籠められた山芋の汁はすぐに敏感な部分に猛烈な痒みを与え始めた。
 身動きの自由にならない美紀は、身をよじるようにしながら痒みに堪えていたが、どうにもたまらなくなってきていた。
 歯を食いしばって痒みに堪える美紀の額にはうっすらと汗が滲んできていた。
 背後の芳賀に、何とかしてほしいと頼みたいのだが、眼の前の遺影の夫が睨んでいるような気がして、それが出来ないでいた。しかし、どんどん募る痒みに、気が変になりそうになってくる。

 美紀の悶え苦しむ姿を充分に堪能してから、芳賀は羞恥心を更に引き出す為に、南側の庭に面している障子と、外廊下と縁側を隔てるガラス戸をすべて開け放ってしまった。月明かりに照らされた庭が見放せる。もし誰かが訪ねてきたら、恥ずかしい姿が丸見えになってしまう。大きな声を立てれば、近くの離れに寝ている義理の親たちにまで聞こえてしまうかもしれなかった。

 「やめて、開けないで。恥ずかしい・・・。」
 しかし、美紀の懇願も空しく、美紀のあられもない姿が外の闇に晒されてしまった。

 「どうだ、痒いか。その貞操帯の下をなんとかして貰いたいのだろう。ええ、言ってみろよ。」
 自由の効かない美紀の顎をしゃくるようにして、芳賀は美紀の降伏を促す。これ以上このままにしていると気が狂ってしまいそうだった。
 「・・・。は、芳賀さん。これ以上このままでは、狂ってしまいそうです。この痒みを何とかしてください。」目に涙を溜めて美紀は懇願する。
 「そうか。しかし残念だな。その頑丈な貞操帯を嵌められたままじゃあ、何とかしてやろうにも、どうにも出来ないからなあ。」
 そう言いながら、痒みを態と焦らすように、そおっと鉄の貞操帯の上から掌で撫で上げる。
 「ああっ、か、痒い。・・・・主、主人が鍵を掛けたまま逝ってしまったのです。まさかこんなことになるなんて。ああ、なんとか、何とかしてください。」
 痒みに耐え切れなくなってきている美紀の姿を確認してから、おもむろに芳賀は自分の旅行バッグのところに戻り、横についているポケットから鍵を取り出してくる。それを悶えている美紀の鼻先にかざして見せる。
 「これが何だか解るか。」
 「あっ、そ、それはこの鍵・・・。お願いです。は、早く、外してくださいっ。」

 芳賀はこんなことがあるかも知れないと、鍵を入手しておいたのだ。看護婦の晴江を縛っておいて、貞操帯を仔細に調べ、板の隅に彫ってある銘版から製造メーカーを探り出していたのだ。インターネットで英国にあるその製造元を突き止め、カタログを取り寄せて、鍵も特殊なものであるが、一種類しか無いことを確認し、事前に取り寄せておいたのだ。芳賀ならではの業で、女の美紀にはそんなことは思い至らなかっただろう。

 「貞操帯を外してほしかったら、大きな声で頼むんだ。・・・夫の前で、お・X・X・XにちんXを嵌めて犯してくださいってな。大声で言うんだ。」
 「ああっ、そんな・・・。外に聞こえてしまいます。・・・・わ、わかりました。夫の、・・・前で、お・・・、おXXXにちんXを嵌めて・・・犯して・・・く、くださいっ。」
 この痒みの苦しみから逃れる為なら、もうどんな恥ずかしい思いをしてもいいと美紀は観念したのだ。離れまで聞こえたかもしれなかった。が、もう構っていられなかった。

 芳賀は美紀の前に屈みこむと、臍の上あたりにある鍵穴に鍵を差込み、ぐるりと回す。カチンという音がして鎖が外れた。美紀の剥き出しになった股間からじゅるりと濁った汁が垂れた。もう陰唇は、体液でべとべとになるほど潤っている。
 「ああっ、もう痒くてたまらないの。なんとかして・・・。」
 腰を振って悶える美紀の痴態を前に、芳賀は気分が高まってきて、股間のものが膨らみはじめるのを感じている。眼の前の美紀の髪を乱暴に掴んで、自分の股間の目の前に首を持ってこさせ、顎をもう片方の手でしゃくりあげる。
 「してもらいたかったら、ここで、俺の奴隷になると誓うんだ。旦那の霊の面前でな。」
 もう美紀には、股間の痒みを治めてもらうことの他はどうでもよかった。
 「ち、誓います。私はこれまでも、これからもずっと貴方の奴隷です。私を、私を辱めて、犯してください。・・・この家とは、縁を切るつもりです。私をあなたのお傍に置かせてください。私を、私を縛って、いつでも思うように犯してくださいっ・・・。」
 美紀は自分でも驚くほどすらすらと呂律が回って、一気に思っていたことをまくしたてた。
 芳賀は美紀の背後に廻ると、ズボンとブリーフを下げて、後ろからぬるぬるの秘部にカチンカチンに硬くなった怒張を思いっきり突きたてた。
 「あううっ、いい。・・・た、たまらない。もっと、・・・もっとして。」
 甲高い声が、夜の闇の中に響き渡った。

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