葬儀7

妄想小説

恥辱秘書






第六章 二人の葬儀


 四

 「そこにある、俺のバッグを持ってきて、中を開けるんだ。」
 芳賀に言われるまま、座敷の隅に置かれていた、黒い旅行鞄を美紀は持ってきて、芳賀の前に座ると、チャックを開けて中をあらためる。着替えなどが乱雑にある中に、太い麻縄の束が入っている。美紀はこれから受ける辱めを予感する。

 「それを出すんだ。」縄のことであるのは言われなくてもわかっている。
 取り出して、芳賀の前に差し出された束をひったくるように受け取ると、美紀の手首を掴み身体ごと引き寄せる。いつもの慣れた手つきで手際よく、美紀の両手首を後ろ手に縛り上げ、余った縄を喪服の上から胸の膨らみの上と下にぐるりと廻し、両手の自由を完全に奪う。美紀は抗うことは出来ないのだと観念しており、為されるがままになっている。
 上半身を縛ってしまうと、芳賀はもう一つの縄の束を持って立ち上がる。
 仏間のあるその座敷は天井の真ん中に太い梁が通っていて、二間に分けられるよう鴨居になっている。その襖は、通夜の時に大勢の客を通すので取り払われたままになっていたようだ。
 その鴨居の梁に芳賀は縄を二重にして掛けると、片方の端を美紀を括っている縄の背中の結び目に括りつけた。そうして反対側の端を引いて、美紀を立たせ、鴨居から吊り下げる。爪先でやっと畳みに足が届く程度まで美紀の身体を引き上げると縄の端を固定する。
 次にもう一本の縄を出して、今度は爪先だっている美紀の足首の片方にその縄の端を括りつける。そしてその反対側を再度鴨居の梁に通すと、それを引き絞っていく。縄を引いて脚を吊り上げていくのと同時に、美紀の喪服の裾をからげてはだけさせ、脚を開きやすくする。着物の裾から、美紀の白い腿が露わになる。裾から脚が出たところで膝頭に鴨居に通した縄のもう片方の端を括りつけて、美紀に片脚を開かせたまま固定してしまう。丁度犬がおしっこをするような格好にさせられて、美紀は固定されてしまった。
 大きくはだけさせられた裾の奥に、鉄の器具が覗いている。下穿きは身につけていなかった。

 芳賀は、さきほど出された夕食の膳のところへ戻ると、態と残しておいた擦った山芋の鉢を持ってくる。
 「お前も山芋が食べたいだろうと思って残しておいてやったよ。これから味わわせてやろう。ただし、下の口でだが。」
 そういうと、着物の裾をさらに上に捲り上げ、貞操帯を丸出しにさせて、鉄のベルトの上側から擦られた山芋の汁を内側に垂らしこんだのだ。
 「い、いや。そんなことしないで。」
 美紀は辺りに聞こえるような大声にならないように気をつかいながら、必死で許しを乞う。じとっとしたぬめりが、貞操帯の鉄の帯の内側を伝ってゆく。一番敏感なその部分はもう既に濡れ始めていた。芳賀は汁がまんべんなく秘部に塗り籠められるように、貞操帯に掌を当てて、ゆっくりこね回す。
 「あううっ、やめて。」
 その部分に山芋の汁がしっかり塗りたくられたのを確認すると、芳賀は手を離した。美紀の髪を乱暴に掴むと、座敷の正面に掲げられている美紀の夫の遺影のほうを向かせる。
 「今夜は、旦那との最後の別れをさせてやる。旦那の霊前で、思う存分ヒイヒイ泣いて見せて、お前の夫に未練なく成仏できるようにさせてやれよ。」
 そういうと、剥き出しの白い尻を思いっきり引っ叩く。

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