妄想小説
アニーから銃を取れ
九
ゴンザレスはアニーの両手に頑丈な鉄の輪の手枷を嵌めてしまうと首吊り台に両手を繋いで吊り下げてしまう。身に着けていた服は全て剥ぎ取られて素っ裸で両手を広げて繋がれてしまったのだった。
「いい格好だな、アニー。犯してくださいって格好だ。今、町の男どもを連れてきてやるぜ。」
「や、やめてっ・・・。わたしに姉のスーザンと同じ目に遭わせようってつもり?」
「ふん、察しがいいな。その通りだ。一晩中素っ裸でここに吊るして、町の男たちには好き放題させてやろうっていうんだ。覚悟はいいか、アニー?」
「そんな事をして只で済むと思うの? 必ず復讐してやるわ。」
「へっ、復讐だと? そんな格好にされて、まだ偉そうな強がりを言ってるのか。明日の朝までにはもうお赦しくださいって、俺様の前に跪いて謝らせてやる。ただし赦してはやらないがな。」
「だれがお前なんかに赦しを請うたりするものですか。」
「それはどうかな。明日、ロックフォードにお前の身柄を引き渡せば、お前は賞金の代りにお前が懲らしめたつもりの男たちに引き渡されるんだ。吊るし首は免れまい。お前はもう俺様に復讐するなんてことは出来ないんだぜ。」
「くっ、卑怯者。自分の力では何も出来ないくせに。」
「何とでも言うんだな、アニー。そんな口を叩けるのも今のうちだけだからな。」
「わたしがやられても、きっと誰か他の女ガンマンが仕返しに来るわよ。女だと思ってバカにしていた報いを受ける日が必ず来るわ。」
「所詮、女は女だ。男の前にひれ伏して言う事を聞いているのが似合ってるんだぜ。そうだ。それを町の女どもにも思い知らせてやろう。女どもも引き連れてきて、皆の前でさんざん鞭打ちしてやってから男たち一人ひとりにお前を犯させてやろう。」
不敵な笑いを浮かべるゴンザレスを前にして睨みつけることしか出来ないアニーだった。
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