妄想小説
アニーから銃を取れ
十一
「アニー、覚悟しろ。お前を昇天させてやるわ。」
ゴンザレスの太いペニスが後ろからアニーの剥き出しにされた陰唇にまさに突き刺さろうとしていた時だった。
ドッキューン。
鋭い轟音が鳴り響いて、ゴンザレスは被っていたテンガロンハットを吹き飛ばされていた。
「だ、誰だ。俺の邪魔をする奴は?」
思わず振向いたゴンザレスの目にショットガンを手にして狙いを付けている女の姿があった。アニーの姉のスーザンだった。
「ゴンザレス。両手を挙げて妹から離れるのよ。早くっ。」
「うっ。ま、待ってくれっ。」
慌てて両手を挙げるゴンザレスはズボンを下ろしていて、ペニスが丸出しなのだが、その屹立していたペニスがみるみるうちに萎えて縮こまっていく。
「妹にまで手を掛けるなんて、もう赦さないわよ。ちょっとでも動いたら頭を吹っ飛ばしてやる。キャサリン、このナイフでアニーの戒めを解いてっ。」
「わかったわ。スーザン。」
キャサリンはスーザンからナイフを受け取ると絞首台に駆け登る。
「今、外してあげるわ。アニーっ。」
アニーの片手を絞首台の柱に繋いでいた縄を切ると、利き手の左手の戒めを切り外す。
「あ、スーザン。危ない。油断しないでっ。」
スーザンがちょっとアニーの方に顔を向けていた好きにズボンを下ろしたままのゴンザレスが、傍に置いてあった自分の銃を取り上げようとしていた。
「畜生、このアマっ。生かしちゃおかねえぜ。」
「アニーっ。これっ。」
もう一人の女給のジェインがアニーに向かって銃を放り投げる。
ゴンザレスが自分のガンホルダーから銃を抜き取るのと、アニーがまだ不自由な手で銃をキャッチするほがほぼ同時だった。
ズキューン。バキューン。
二つの銃口からほぼ同時に銃弾が放たれた。ゴンザレスが放った弾はスーザンの肩口に命中する。しかしその直後、アニーから放たれた銃弾がゴンザレスの拳銃を握った指ごと吹き飛ばしていた。
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