A332

早季子先生



 八

 「ねえ、お願いよ。授業を始めなくてはいけない時間よ。早くこれを外して頂戴。」
 「先生。授業を始める前に、先生にはまだやっておかなくちゃならないことがあるんだよ。ふふふ。」
 早季子は不安な面持ちに震えた。
 (まだこのうえ、何をしようというのだろう・・・。)
 健二はポケットからビニール袋に入った何か白いものを取り出した。
 「先生は女だから、これは何だか知ってるよな。」
 早季子は中身に気付いて顔を赤らめた。それは生理用のナプキンである。しかも何故か湿っているようだった。
 「授業の為に先生にはこれを着けておいてもらわなくっちゃならないんだ。」
 そう言うと、剥き出しの早季子のパンティをずり下げると、ビニール袋から取り出したナプキンを早季子の股間に滑りこませる。
 ついこの間、男たちに剃り上げられてしまあったあそこは、それでなくても感じやすくなっている。その場所へ何だか、じとっとするナプキンが押し当てられたのである。
 「このナプキンはね、実は山芋の汁がたっぷりと浸み込ませてあるんだ。先生のあそこは剃られたばかりだから、剃り後がこれで死ぬほど痒くなるだろうよ。」
 早季子は恐怖に声も上げられなかった。
 勝が健二の後ろから何やら革のベルトのようなものを差し出す。ベルトに鋲や鎖が打ちこんである。早季子は今まで見たことは無かったが、それは明かに貞操帯だった。
 健二は早季子のパンティをしっかりずり上げると、革の貞操帯を早季子のスカートの下に当て、しっかり締め込んでいく。濡れたナプキンを外させないようにする為である。
 早季子の股間がぴっちりと締め込まれると、へその下あたりのところにある鎖と鎖の間に小さな錠前が掛けられた。もはや鍵を使わなければ、この戒めを外すことは出来ない。
 すっかり準備が整うと、健二は早季子の手錠を外した。
 早季子は逃げ出す為に走りだそうとした。が、難無く健二の腕に捕えられた。
 二人がかりで早季子は両手を取られ、教室に引き立てられていった。
 教室の前で突然健二は大声を上げた。
 「先生、何してたんですか。早く授業を始めてください。」
 教室の中からがやがや声がしてきた。もはや逃げる訳にはいかなくなってしまった。早季子は二人の手を振り切ると、捲られたスカートだけはやっとの思いで元に戻した。
 教室の扉ががらりと開いて、女子生徒が出てきた。クラス委員の美沙子であった。
 「先生、どうなさったんですか。みんな待ってます。」
 「何でもないのよ。さあ、授業を始めます。皆さん、席に着いて頂戴。」
 早季子は平静を装って、授業を始めざるを得なかった。健二と勝の二人も何食わぬ顔で後ろのほうの自分の席に着いていた。

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