S155

早季子先生



 七

 職員会議が長引いて、始業時間が始まって少し経ってしまったので、早季子は小走り気味に教室へ急いでいるところだった。
 階段を上がって、教室のほうへ曲がろうとしたとき、勝と健二の二人組に鉢合わせしてしまった。
 「何をしているの、こんなところで。もう授業は始まっている時間よ。」
 早季子は侮られないようにわざと毅然とした態度で言いはなった。
 「先生、ちょっと顔貸してくんねえかな。」
 そして、健二は強引に早季子の腕を掴むと教室とは反対の廊下の端のほうへ引っ張っていった。
 「何をするの。放しなさい、健二君。」
 「先生、あまり大きい声立てないほうが、先生の為にもいいんじゃないのかな。」
 廊下の端は女生徒用と男生徒用に分かれたトイレが並んでいる。その男生徒用の方のトイレに健二は早季子を引きずり込んだ。
 「こ、こんなところ、. . . 」
 思わず、早季子は声を低くした。もし誰かに見られたらどう思われるか分からない。助けを呼ぶ訳にもいかなくなってしまった。
 健二は得意の合気道で素早く早季子の腕を後ろ手に捻りあげた。
 「ううっ、い、痛い。」
 腕に走る痛みから逃れる為には、健二の為すがままに背中に手を回すしかなかった。
 「勝、はやくしろっ。」
 健二に促されて、勝は早季子の片一方の手首に用意してきた手錠を掛けた。きのうポルノショップで買ってきたものだ。
 健二は早季子の腕を抑えたまま、奥の男子用便器の前に早季子を引っ張っていくと、手錠を便器の上の水洗用の鉛管の後ろ側を通し、早季子のもう一方の手首にも手錠を掛けてしまった。ちょうど早季子は男子用便器に背中をくっつけるようにして繋がれた格好となった。あさがおの部分が出っ張っているので、脚を大きく開かざるをえない。
 「お願い、放して頂戴。こんなところに繋いだりして、どういうつもり。」
 そんな早季子の言葉には一切構わず、健二は面白いものを見るように早季子の格好を眺めて薄笑いを浮かべている。
 「さて、小便がしたくなったぞっと。此処でしようかな、先生。そのスカート、まくらないと邪魔だな。引っかかってしまうぜ。」
 大きく開かれた早季子の両脚の間で、スカートが便器を塞いでいるようになっている。
 「やめて。ここでするなんて言わないで。お願い・・・。」
 早季子は必死で乞うが、そんなことを聞くような健二ではなかった。
 「スカート、捲り上げてやろうか。それともそのスカートごと、びしょ濡れにして欲しい。」
 健二は早季子の目前でチャックをおろし、男性自身を取り出し、今にも放尿を始めようとする。
 「やめて、濡れてしまうわ。」
 「おい、勝。先生のスカート、捲り上げてやれよ。」
 勝がやってきて、スカートを真正面から捲りあげていく。今朝穿き替えたばかりの白いレースの付いた下穿きが丸見えになる。しかし早季子は止めてとは言えなかった。勝は、たくしあげたスカートの裾を腰のベルトに乱暴に挟みこんだ。あらわになった早季子の白い内股の間に陶器の便器が覗いてきた。そこをめがけて健二は放尿を始めた。早季子の顔のすぐ前に、気持よさそうに放尿する健二の顔がある。早季子は横に顔を背ける。早季子の股の間で小水が跳ねる音がしている。跳ねで濡れないように早季子は思いっきり脚を広げなければならない。しかも腰は健二の股間のほうへ突き出さなければならないのである。早季子にとっては許し難い屈辱の格好であった。しかも不自然な姿勢なので身体が捻れ立っているのがやっとである。
 「は、はやくしてっ。お、お願いだから。」
 やっと、健二の放尿が終わった。思いっきり出してしまうと、健二は自分のペニスを振り回して滴を飛ばす。早季子の内股にも生暖かい飛沫がついたのが感じられた。
 健二が退いたので、やっと早季子は無理な姿勢から解放されて、少しだけ脚をすぼめることが出来た。

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