看護20

妄想小説

恥辱秘書






第五章 付き添い婦への姦計


 五

 「充分勃起したようだな。それじゃ、お前の口で奉仕して差し上げろ。執行役員様の大切なモノだ。舌を使って、存分に気持ちよくさせてあげるんだぞ。」
 晴江の手に握られて、屹立して天を向いているそのモノは、卑猥で醜く、汚らしいものに見えた。それを口に含まさせられることは、便器を舐めろを言われているのと同じ位に嫌だった。
 しかし、ここで芳賀に逆らえば、どんなことになってしまうか判らなかった。
 「判りました。仰るとおりにします。」
 晴江は、目をつぶって厭々そのモノに顔を近づけた。つうんという刺激臭が鼻についた。それでも勇気を振り絞って、そのものを咥え込んだ。

 一旦口に含んでしまうと度胸がついた。芳賀に奉仕させられている時のように、陰茎の根元を指を輪にして絞込み、口をすぼめるようにして舌で陰茎の裏をなぞるようにしながらピストン運動を続ける。ストレッチャーに足首を繋がれたまま、吉村の下半身に覆い被さるように顔をつけているので、芳賀のほうには短い看護服の裾から脚の付け根ぎりぎりまでを露わにして尻を向けて奉仕していた。
 その晴江の背後でパシャリという音がする。芳賀が、眠らされて正体のない吉村の下半身を裸にしてフェラチオしているという決定的な証拠写真を撮っていたのだ。晴江が命令に服従している限りはそれを使うつもりはなかったが、女を言う通りにさせる為の弱みは幾つでも持っておくにこしたことはないと芳賀は考えていたのだ。

 芳賀はゆっくり音を立てずにフェラチオに夢中になっている晴江の後ろに近づく。屈み込んでいる晴江の短いスカートから健康そうな太腿が伸びている。身を屈めるようにすると、スカートの奥が覗ける。ノーパンに剥かれた白い尻たぶが露わになっている。前側の秘部には鉄製の筒が挿し込まれ芋の葉のような形の鉄の板で防護されているが、後ろ側は、防護板の裏側から細い鎖が褌のように尻の割れ目に沿って伸びて鉄製のベルトに繋がっているだけである。その細い鎖をこじ開けると、晴江の尻の穴にいきなり芳賀は人差し指を突きたてた。
 「あううっ。」
 何の心の準備も出来ていないところでの余りの痛みに、晴江は声を上げると同時に口にした吉村の陰茎を思いっきり力を篭めてしまった。途端に吉村がその刺激に無意識のまま射精した。
 「ぷふっ・・・。」
 唇の端から精液を垂らしながら、吉村の下半身から顔を上げた晴江だった。思わず口を拭おうとする晴江の手首を芳賀がさっと掴んだ。芳賀は垂れた精液を拭うことを許さず、逆に晴江の口を掌で抑えて口の中のねばねばしたものを吐き出させなくした。仕方なく、晴江がごくんと喉を鳴らしたのを見届けてから、唇の端に垂れて掛かっていた残りの精液を晴江の顔に塗りたくるように撫で回してから漸く晴江を放した。

 顔じゅうから吉村の体液の臭いが発しているような気がして、晴江は顔を洗いに行きたかったが、芳賀がそれを許してくれる筈もなかった。
 「これを掛けておいてやれよ。」
 芳賀はそう言って、診察時に使う薄手のシーツを晴江に手渡すと、吉村のズボンとトランクスを持って応接室を出ていこうとする。
 「待って。こんな格好で置いていかないで。」
 晴江は足首の手錠を指差して言う。しかし、芳賀の返事は冷たかった。
 「充分吉村さんのお守りをしたら、外しにきてやるから、それまで我慢して待っているんだな。」
 非情にも芳賀は出て行って、応接室の扉がばたんと音を立てて閉ざされてしまった。

 激しい尿意は芳賀が出ていってから、すぐにやってきた。晴江は両脚を擦り合わせるようにして堪えていたが、点滴が終る1時間後まで持つとは到底思えなかった。その前に足枷の手錠を外しに来てくれなければ、その場で洩らしてしまうことになってしまう。役員応接室は厚手の絨毯が敷き詰められている。そんなところで洩らしてしまったら、後々まで残ってしまう染みを作ってしまうかもしれなかった。晴江は尿瓶の代わりになるようなものを応接室の中に捜したが、適当なものが見当たらない。ガラスの灰皿があったが、溢れてしまうのは目に見えていた。花を生ける為の花瓶も部屋の隅にあったのだが、首が細い一輪挿しで、貞操具を嵌められている為にその中にうまく注ぎ込むことは不可能に近いと思われた。大き目のゴムの樹の鉢がもう一方の隅にあって、それに跨って放尿することも考えたが、一旦出してしまうと後始末が出来なさそうだった。それにしても吉村が寝たままのストレッチャーを引き摺っていかねばならない。キャスターは付いているが、そんなことが出来るかどうか自信がなかった。
 募り来る尿意にパニックになり始めた時、応接室への入り口の扉がガチャリと音を立てた。
 (芳賀さん・・・)そう声が出そうになるのをかろうじて抑えた晴江だった。入って来たのは何と美紀なのだった。

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