看護18

妄想小説

恥辱秘書






第五章 付き添い婦への姦計


 四

 晴江の自由を奪ってしまうと、芳賀は準備は整ったとばかりに晴江から少し離れたところに立ちはだかる。晴江は怯えた表情でどうしたらいいのかと芳賀に憐れみを乞うように振り替える。晴江が動けるのは、吉村のストレッチャーの脚枠のパイプに沿っての範囲しかない。まさか吉村を乗せたままトイレにストレッチャーを押して行く訳にも行かない。尿意の我慢の限界を迎える前に、足枷を外して貰えるか、点滴が終って吉村が去った後にストレッチャーごとトイレに駆け込むしかない。

 「どうだ、繋がれた気分は。」
 やっと芳賀が声を出した。晴江はその声に吉村が起きてしまうのではないかと冷や冷やしながら吉村のほうを振り向いて見るが、吉村は相変わらず寝息をたてたままだ。

 「吉村さんには薬で寝入って貰っているから、暫くは起きないだろう。我慢が出来なくなって無理やり叩き起こしでもしない限りな。」
 そう言われて、あらためて吉村の様子を見てみると、確かに睡眠薬を使って寝ているような感じの寝入り方だった。
 「折角、正体なく寝入っているんだ。ちょっと悪戯をさせてやろう。吉村さんのズボンを脱がせるんだ。そっとやってやれよ。」
 芳賀の命令は絶対で、逆らっても無理なことは解っていた。足枷の手錠をパイプ上を引き摺るようにしてストレッチャー上の吉村の下半身側に廻ると、晴江は恐る恐る吉村のズボンのベルトに手を伸ばす。震える手でベルトを緩め、ホックを外してチャックを下ろすが、吉村が寝息を立てたままでぴくりともしなかった。
 芳賀が顎で促すので、仕方なくズボンの両側をしっかり持つと下に引き下げてゆく。吉村はいかにも親爺風のだぶだぶのトランクスを穿いていた。
 「ズボンを脚から抜き取れ。そしたら、ズボンをこっちへ渡すんだ。」
 晴江は言われた通り吉村の下半身からズボンを抜き取ると、芳賀のほうに差し出すが、足首がストレッチャーの架台に繋がっているので、芳賀のところまでは届かない。芳賀のほうが晴江に近寄って晴江の手から吉村のズボンを受け取る。
 「次はトランクスだ。さっさとやらないと睡眠薬の効き目が切れてしまうぞ。」
 晴江には芳賀に命じられて通りにするしかなかった。その後、どうなってしまうのか考えるのも怖ろしかったが、とにかく芳賀の言われた通りに実行するしかないのだと晴江は自分に言い聞かせる。
 吉村のトランクスに手をかけ、下に引き下げると、眼の前に吉村の陰茎があらわになる。だらしなく萎えて垂れたそのものは、卑猥で直視できなかった。なるべくその部分を見ないようにして、吉村の足からトランクスを抜き取る。下半身を裸にされて眠らされている吉村の姿は無様で、いつも威張り散らしている威厳は吹っ飛んでしまうような格好だった。
 「陰茎を握れ。」
 晴江から吉村のトランクスを受け取ると、芳賀は次の指示を出した。
 「片手で陰嚢を手で包むように握って、片手は棹を支えるようにしてしごくんだ。ゆっくりとな。寝ている吉村が気持ちよくなれるように。」
 芳賀は眠っている吉村の陰茎を勃起させようとしていた。そんなことが可能なのか、晴江にも男の生理はよく判らない。が、芳賀に命じられるままにふにゃりと縮こまっている陰茎は、ゆっくりしごいている間にたしかに少しずつ重みを増しているようだった。
 吉村の寝息がかすかな鼾に変わっていった。それと同時に、晴江の掌の中で、そのモノは確実に充血を増していくのが分った。

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