秘書13

妄想小説

恥辱秘書






第一章 嵌められた女秘書


 八

 美紀の結婚相手は、国際線のパイロットだった。いわゆる合コンというので知り合った相手だった。パイロットらしくない、一見気弱そうな感じが、美紀の勝気な性格にはちょうど合っているように周りは思った。が、実はそうではなかったのだ。気弱そうに見える容貌は、男の仮面だったのだ。そして、美紀自身も、自分の勝気な性格が、実は仮面であったことを結婚して初めて知ることになる。

 最初の初夜の晩から、二人っきりになったホテルの部屋で美紀は縛られた。縄できつく後ろ手に括られることの快感を、美紀は初めて知ってしまったのだ。低俗雑誌の小説で盗み見るようにして読んだ時に、妙に興奮を憶えたことはあった。が、実際自分が縛られてみて犯されることに、これほどまでに自分の身体が反応してしまうとは思ってもみなかった。最初の夜から恥らう花嫁にはあるまじき乱れようだった。
 その夜からは、美紀は完全に夫の性の奴隷だった。寝室に入れば戒めを受け、口で奉仕させられ、そのまま口中に果てられることもあった。夫は数々の辱めを美紀に与え、それに服従することの快感から逃れられなくなっていた。

 夫は仕事上、しょっちゅう海外に出張していたが、帰ってきた夜はそれだけ激しく燃えた。そんな中、英国へのフライトから帰った夫が持ち帰ったのが、その拘束具だった。中世の貞操帯を模して作ってあるらしかった。それを着けて会社に行くことを強要された。美紀は逆らえなかった。夫はとにかく嫉妬深く、妻には絶対の服従を強要した。美紀も夫に征服されることに快感を憶えていた。普段の勝気な性格は夜の生活での奴隷と化すことで、自分なりにバランスを取っていたのだとも言える。それを着けて会社にゆくことは、ある意味美紀の心の支えでもあり、人には見えないところで縛られているという感覚が、美紀にはたまらなかったのだ。

 しかし困るのが、立ったり座ったりする度に奥の院に走る疼きと、それに拠って感じてしまいつい流してしまう愛液だった。一日でパンティの奥底がびっしょりになってしまう。元々、潤みの多い体質ではあったが、夫に調教されてゆくに従って、その傾向はますます開花した。時にはパンティから滲み出して内腿を流れてしまうことさえあった。そうなると、ティッシュで拭うしかなかった。トイレの個室で密かにやっていたが、個室が塞がって居る時、どうしようもなく給湯室でこっそりやっているところを、芳賀に見つかってしまい、写真にまで撮られてしまったのだ。
 もうひとつ、困ることがトイレであった。はじめての時、どうしていいのか戸惑った。便器に跨ってもやりようがなかった。我慢することを考えたが、到底もたなかった。大きく股を広げて何とかしようとしたが、鉄の板が邪魔をして、小水は前へは出ず、腿を伝って流れ落ち、トイレの個室中を濡らした。勿論、美紀の下半身もストッキングも小水でびしょ濡れになってしまい、スカートにまで滲みを作ってしまった。
 その時は洩らしてしまったものを丁寧にトイレットペーパーで拭い、ストッキングもパンティも脱いで水で洗い、スカートが乾くのを待って、その日はノーパンに生脚で過ごさねばならなかった。

 しかしだんだんに慣れてくると、要領がつかめてきた。小水をするときは、洋式便器の便座を上げてその上に乗って股を広げてしてしまえば、小水は鉄の板を伝わってしまうが、広がらずに下へ流れることが分かってきた。あとは貞操帯の裏側は濡れてしまうが、ティッシュで横から拭き取れば、なんとかなった。濡れた貞操帯が匂うのを誤魔化す為に、コロンが手放せなかった。
 トイレの便座をあげて、それに跨ってする様は不様だった。が、そういう格好を強いられているという想いが、余計に美紀の嗜虐的嗜好を刺激するのだった。そういう格好で排尿することに恍惚感さえ感じるようになっていた。
 パンティが濡れてしまわないように、貞操帯の上にナプキンを重ねることも考えたこともあった。が、夫はそれを許さなかった。毎日、居ない日は留守した日の分だけ、汚れた下着を見せるように命令した。それに従わなければ鞭の罰を受けねばならなかった。パンティを汚すことが、美紀の大事な毎日の務めになっていたのだ。
 生理の時だけは、この鉄の異物を外すことを許された。しかし通常のナプキンを使うことは許されず、紙おむつを当てさせられた。そして、一日使ったその汚物を夫に見せねばならないのだった。

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