妄想小説
恥辱秘書
第十七章 仕組まれた罠
八
裕美は、首をうなだれるようにして、長谷部の前まで行き、長谷部の机に上半身を横たえ両手を脇に添えて長谷部を待つ。長谷部は椅子から立ち上がると、さきほど机の上に裕美が置いた麻縄を取り上げ、次に裕美の手首を片方ずつ掴むと、背中で交差させる。
「許してください。縛らないで・・・。」
「いや、駄目だ。お前は縛られるのだ。」
そう言いながら、長谷部は裕美の手首に麻縄をぐるぐると巻いてゆく。長谷部は女を縛ったことは無かったが、女が縛られるアダルトビデオは観たことがあった。田舎の工場に出張して泊まった宿で、相手先の幹事が座興に見せてくれたことがあったのだ。その時の記憶を頼りに、両手を背中で括った縄の余りを裕美の胸の周りにもぐるりと巻いて、裕美の制服のスーツの上から両腕を背中に固定してしまう。
すっかり後ろ手に縛られてしまうと、裕美は力なく長谷部の前に倒れこむ。スカートの裾が割れて、奥が見えそうになる。裕美は倒れこんだ振りをしながら、監視カメラの視野の中心に長谷部が入るよう位置を取る。
「まさか、こんな格好で、フェラチオを命令なさるのですか・・・・。」
長谷部は裕美の口から、(フェラチオ)という意外な言葉を聞いて、思わず生唾を飲み込む。
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