妄想小説
恥辱秘書
第十七章 仕組まれた罠
四
新しい電球を取り出すと、再び爪先立ちになり、両手をあげて電球を取り付ける。
「さあ、これでいいかしら・・・。ああっ。」
急に叫び声を上げて机の上に裕美がしゃがみこむ。痛そうに足首を抱えているが、これも指示された演技である。爪先立ちを長く続けていた為に足首の筋肉が攣ってしまった振りをして、足首を両手で抱えてしゃがみこむのだ。
「ああ、痛い。攣ってしまったわ、どうしよう・・・。」
痛そうにしてしゃがみこむ裕美の下半身はスカートの奥まで丸見えの無防備な状態で長谷部の真正面を向いて投げ出されている。
「君、大丈夫かね。ああ、動かないで。足の力を抜いて。」
そう言うと、長谷部は椅子から身を乗り出すようにして裕美の足首を掴み、さらにはその上のふくらはぎまで手を伸ばして優しくさすり始めた。
「あ、専務。すみません。ありがとうございます。あっ、痛っ。痛たたた・・・。」
「もっと足を前に投げ出して、後ろにのけぞるように。そう、力を抜いて。そうそう、脚をもっと開いて。じゃあ、膝をゆっくり曲げて・・・。」
そういうと、長谷部は裕美の露わになった太腿を片腕で抱きかかえるようにして手は太腿の裏側をしっかり掴む。そうしておいて、もう片方の手で裕美の爪先を掴むと手前に思いっきり引っ張る。
「ほうら、楽になってきただろう。このまま、暫くじっとして。」
そう言って、長谷部は裕美の生肌の感触を楽しんでいる。裕美は、情報屋に命じられたことでもあり、監視カメラで行動も逐一監視されていることがわかっているので、観念して為されるがままになって只ひたすら我慢をしているのだ。
(しかし、それにしても男というのは判らないものだ。)と裕美は長谷部に身体を触られながら思うのだった。
これまでの長谷部の紳士ぶりからすれば、今日の事態は裕美には思いも寄らぬものだった。
(男というのは、ほんのちょっとの挑発でそんなにその気になってしまうものなのだろうか。)
長谷部の秘書になって、1年以上が経つが、自分の身体に手を出してきたことは只の一度もなかった。勿論、今のように短いスカートを穿いたり、その奥を覗かせるように挑発したことも一度もなかったのだが。
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