姦計4

妄想小説

恥辱秘書






第十四章 再びの仕組まれた接待


 四

 ごわごわする下半身を気にしながら、反面そのことを周りに悟られないように気遣いながら、何気ない風を装って沢村の居る部屋へ戻った。さっきまで裕美が座っていた真正面の席は何故か今度は美紀が座っていて、沢村の横の席が空いている。美紀がその横の席に座るように、裕美に目で合図する。
 裕美はこれで沢村からスカートの奥を覗かれないで済むと安心はしたものの、身体に触れてくるであろうことを察知して身の毛のすくむ思いをする。
 「遅かったねえ、裕美ちゃん。君がいないと酒も進まないよお。トイレも済ませたし、これで暫くじっくり飲めるね。」裕美の思いを見透かしたかのように沢村は言った。
 沢村に覗かれない代わりに、裕美のデルタゾーンは美紀に真っ直ぐに剥いていた。手を裾の上に置いて隠そうとするのだが、沢村がすぐにその手を取って、グラスを持たせるのだ。その度に下半身の防御が留守になる。デルタゾーンの奥を美紀がちらちらと視線を巡らせているのが裕美にも感じられた。
 (スカートからパンティを覗かせているなんて、同性として何とはしたないのだろうと思っているのだろう。)そう思うと、裕美は肩身が狭い思いがした。
 一方の美紀のほうは、事前に沢村役の原と示し合わせていて、原が裕美が手で隠すのを封じて、膝小僧の奥のガードが疎かになると、策略どおりに裕美が紙おむつをしてきたかを確認するのだった。裕美の露わになったデルタゾーンをさり気なく凝視し、白い逆三角だが明らかにパンティではないものを確認すると、美紀は裕美に気づかれないように目配せで芳賀と原に合図する。
 (計画続行か。)原がその目配せを確認して、密かに心の中で思う。
 思惑通りにことが運んでいることを確認すると、沢村役の原は、裕美にどんどん酒を薦める。
 「さあ、居なかった分、飲んでよ。そしたら、また新しいので乾杯だ。」
 沢村はこの日は何故かビールばかりを薦める。それがまさか、尿意をどんどん募らせる作戦だとは、裕美は夢にも思わないのだった。

 来るなり、トイレに立った裕美は、懸念したとおり、再びトイレに立つのはさすがに躊躇われた。しかし、存分に出してきたつもりなのに、すぐに再び尿意が襲ってきていた。それを裕美は立て続けに沢村に呑まされるビールのせいだと思っていた。しかし、沢村もトイレに立たない間に自分だけ何度もトイレに立つ訳にも行かなかった。それに、ちゃんと沢村の相手をするようにと、芳賀や美紀が目配せしてきていた。
 いざという時の為に、紙おむつを当ててきたのだが、そこにするのは何とか避けたかった。情報屋と名乗る男の指示で、何度も紙おむつに座ったまま洩らすことに慣れさせられてはいたが、それは誰も居ない秘書室での自分の席でこっそりとのことだった。洩らすとき、表情に出てしまわないか自信も無かった。しかし、じわり、じわりと尿意は強くなってきていた。

 「ごめんなさい。私もちょっとトイレに立つわ。裕美ちゃんはさっき行ったばかりだからいいわよね。沢村さんのお相手、お願いね。」
 「えっ、・・・。」
 当惑した顔を浮かべる裕美を無視して、美紀がすくっと立った。呑む振りをして、今回もグラスの中身の殆どをソファの裏に隠したアイスペールに流している美紀はとくに尿意が我慢できないわけではなかった。それは、裕美をトイレに立たせるのを封じる為の駄目押しなのだった。
 美紀に(さっきトイレに立ったばかり)と言われてしまって、ますますトイレに立つとは言えなくなってしまった裕美だった。我慢していると、しらずにこめかみあたりに脂汗がじとっと浮かんできてしまうのを、ハンカチを当てて誤魔化している。

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