妄想小説
恥辱秘書
第十四章 再びの仕組まれた接待
二
外出着に着替えようとして、まだ紙おむつをしたままなのを思い出した。机の抽斗から小さくまるめた下穿きを取り出して、更衣室へ向かおうとした裕美だったが、ふと思い留まってロッカーの奥から、新しい紙おむつを一パック掴みだした。
更衣室でもまだ迷っていた。が、妙に小用が近い今日一日のことを考えて、新しい紙おむつを着けたまま行ってはどうかと考えたのだ。客を前に、あまり頻繁にトイレに立つことは難しいかもしれないと思ったのだ。どうしても我慢できなくなった時は、こっそり席に座ったままでも出来そうな気がした。それだけ、座ったまま紙おむつに用を足すことには慣れきっていたのだ。まさか、それが仕組まれた罠だとは思いもしない裕美だ。散々迷った挙句、もしもの時の為にハンドバッグに真新しい紙おむつを一パック忍ばせ、今朝穿いてきたパンティを身につけて出ることにしたのだった。
芳賀に伝言を頼まれたという美紀からの電話で、裕美は前回と同じように、事務本館ロビー正面の玄関口で待ち合わせることにする。美紀も、同行することになり、前回と全く同じメンバーということだった。
ロビーに前回と同じ黒塗りの社用車のリムジンが現れ、美紀に手招きされるまま、スモークガラスで外から見えなくしている後部座席に乗り込んだ裕美だった。外出着は薄黄色のタイトなスーツだったが、スカート丈はかなり短いほうだ。リムジンの深いシートに腰を下ろすと、膝が高くなり、スカートはずり上がってデルタゾーンが前から覗けてしまいそうになる。裕美はさり気なくハンドバッグを裾の上に置いてガードする。
一方の美紀のほうは、いつものミニスカートを止めて、黒のパンタロンドレスにしている。二人並ぶと、嫌が応でも裕美のほうが男の視線を集めそうだった。
裕美は念の為に、玄関口へ出る前にトイレに寄って、用を足しておいた。が、車で揺られているうちに、またじわじわと尿意が募ってくるのを感じていた。
見覚えのある地下駐車場で車から下ろされ、芳賀と美紀の後について行くと、前に沢村との接待に使われた部屋の前の廊下に出た。
「あの、ちょっと化粧直しに行かせてもらえませんか。」
部屋に入ってしまう前になんとか、もう一度出しておきたかった裕美だった。
「何、言ってんだ。お客様に失礼だぞ。」芳賀に一喝され、裕美はタイミングを失ってしまった。芳賀は裕美が何か言う隙を与えず、どんどんドアをノックし、入っていってしまう。裕美は従わざるを得ない。美紀に促され、裕美は中で待っていた沢村に挨拶する。
「本日は、上司の長谷部がどうしても外せない用件を抱えておりまして、代理で伺わせていただきました。」
「やあ、君か。裕美ちゃんだったよね。いいんだ、いいんだ。いや、実は君のほうが長谷部さんよりよかったりして。あは、あは、あは。」
正面に座った沢村、実は芳賀の手下の原が扮しているのだが、裕美に下品な笑い顔を見せたあと、真正面の低いスツールを薦める。美紀は、さっと沢村の隣に、芳賀はその反対側に席を取り座ってしまうので、裕美は沢村の真正面に座らざるを得ない。腰を下ろすとき、裕美の裾がずり上がり、膝の奥に白いデルタゾーンが覗いたのを沢村は見逃さなかった。裕美は沢村の視線に気がついて、慌ててハンドバッグを置いて隠す。
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