妄想小説
牝豚狩り
第八章 思いがけぬ手掛かり
その７
篠崎に美咲が仕掛けた芝居は、核心に迫りかけたが、新しい情報を得るところまでには至らなかった。しかし、隣のブースで聞いていた冴子にあるアイデアを思いつかせてはいたのだった。
しかし、なかなかそれを四人の作戦会議で切り出せないでいた。あまりに危険過ぎると思われたからだ。それは、美咲の演技力を使って囮捜査の罠を仕掛けるというものだ。冴子は美咲の演技力をいち早く見抜いていたのだった。
秘密のサイトの掲示板を使って、再度女性警察官の牝豚狩りの企画を盛り上げる。そしてあの犯人に、美咲に狙いをつけさせるのだ。犯人がうまく美咲をターゲットにしてくれれば、犯人のアジトや狩りの現場に一気に踏み込めるだろう。それだけに危険性も高い。美咲を男達の慰み者として差し出してしまうことになるかもしれない。下手すれば生死の危機もあり得ないことではない。何よりも、どうやって真犯人の目を美咲に向けさせるかが難しかった。
例のサイトが開かれる日は時々刻々と迫っていた。それでも冴子は逡巡していた。しかしそれを踏み切らせたのは、他ならぬ美咲自身の提案だった。
篠崎から情報を引き出す為の次なる作戦を練る為に集まった四人だったのだが、その場で美咲が爆弾的な提案をしたのだった。
「ねえ、冴子さん。考えたんだけど、私を囮に使って、犯人をおびき出すというのはどうかしら。」
冴子は突然の提案に、美咲のほうをしっかり見つめながら、その決意に揺るぎが無いのを見て取った。
「とても危険なことよ。私もそれは考えたのだけれど・・・。」
「篠崎を追っていても、あまり大した情報は得られそうもないし、それだったら、犯人に直接アピールするってやり方もあると思ったの。」
「アピールする？」
「そう、この間、篠崎と話をしていて思ったの。あのサイト、篠崎は友だちの話のように言ってたけど、あの人本人が見ているサイトでしょう。チアガールを実際に追い回したこともあるんじゃないかと思ったの。」
冴子は唖然とした。被害者になった訳ではない美咲には、深い事情までは話していなかった。多少は良子からも聞き出しているようだったが、美咲は察しが良かった。冴子たちが追っている犯人像も、彼女なりに掴んでいるようだった。
「それでね、やっぱり女性警察官が喰いつきがいいと思うのよ。私は現職女性警察官だし。もしかしたら、犯人は私のことも見ているかもしれないし。あれだけ周到な犯人だから、良子を拉致した時にも、下調べはしている筈でしょ。だとすると、同じ署内に居た私のことも見ているかもしれない。」
「そうね、それはあり得そうなことだわ。でも、だからどうするというの。」
「私の顔写真をネットに載せてみるの。それで、その話題をそのサイトの掲示板に書いて、煽れば、きっと乗ってくると思うの。犯人は、きっと私にアプローチしてくるに違いないって気がするの。」
なんとも大胆な考えだった。しかし、いいところで犯人の心理をついている。これまでの掲示板の書き込み記事を見ていても、ターゲットが女性警察官だった時は、異常なほどの盛り上がりを見せている。掲示板の書き込みで、女性警察官の登場を望む意見を出して、煽れば、また警察官をターゲットにしようと考える可能性は高い。幾ら女性警察官とはいえ、それを捕えて監禁し、見つからないというのはそう簡単に出来ることでは無い筈だ。下調べがしてあるほうが、アプローチしやすいかもしれない。同じ警察署で二度というのは発覚の危険も高いが、国仲良子は事件後すぐに退職していて、おそらく犯人もそのことは調べ上げているだろう。同僚で友人だったとしても、陵辱を受けた経験などを語り合うということは普通は考えられないことだ。事実、冴子が調べに入るまで、国仲良子は伊東美咲に事件の真相を打ち明けていなかった。親友同士だったとしても、触れたくない話題には、お互いに口を噤んでしまうものなのだ。
冴子は美咲と二人だけで、作戦を一度練ってみることにした。良子や瞳は反対するに決まっている。やるかやらないかは後でもう一度皆で相談することにして、可能な案が作れるか検討してみようということにしたのだった。
真犯人が運営している秘密グループの会員は、ネットの扱いには比較的慣れている者たちばかりだ。従ってネットでおびき出すというのは、狙いとしてはうまいやり方に思えた。
どういう記事なら乗ってくるかが肝心だった。しかも、幾ら囮とは言え、全くの嘘をでっち上げるのも問題があった。
美咲は電車で痴漢を退治した婦人警官というのはどうかしらと提案してきた。
「男の人って、誰でも痴漢してみたいって思ってるでしょ。でも、何時捕まるかもしれないとびくびくもしている筈。だから、痴漢を捕まえた婦人警官って、痴漢の敵みたいなものでしょ。それがネットでヒーローみたいに取り上げられていたら、目の仇にしようとするのじゃないかしら。」
いつもながらに、美咲の提案は大胆だった。
「ねえ、美咲さん。貴方、何か表彰された時の写真って持ってないかしら。」
「表彰・・・、そうねえ。ああ、この間、ボーリング大会で優勝した時の写真ならあるけど。」
実際には、それは署内恒例となっている忘年会のイベントで、ボーリング場を貸しきっての大会だ。それも優勝ではなく、ブービー賞を貰った時のものだった。すぐに冴子はそれを取り寄せる。略式の制服、制帽姿だが、警察官らしい雰囲気は出ている。賞状を片手にかざして、お茶目に敬礼をしている笑顔のポーズだった。賞状は解像度が低ければ、何のものかは識別されないで済みそうだった。
冴子はそれを使って、電車内の痴漢撃退で何処かから感謝状を受けたという嘘の記事をでっち上げることを考えていた。
「お手柄。美人婦人警官、痴漢逮捕に感謝状
先月某日、県内某大手私鉄電車の通勤時間帯、乗り合わせた通勤途上の県内某所轄署勤務の美人婦人警官が、痴漢行為の被害にあった女子高生を認め、その場で容疑者を現行犯逮捕した。痴漢犯とは揉みあいになったが、持ち前の合気道５段の腕前を発揮し、見事に痴漢犯を取り押さえ、連行した。
被害にあった女性からの申し出により、この度、全日本電動車両安全運行協会から、通勤電車の安全確保に寄与したとのことで、表彰状が送られた。（写真は、表彰状を手に、笑みを浮かべる婦人警官）「これからも勤務中、非番に関わらず、か弱い女性の敵である痴漢の検挙に力を尽くしていきたいと思います。」とコメントを述べた。 」
地方紙の三面記事の隅に載るような他愛もない記事だが、添えられた美咲の写真がひときわ目立つものだ。美咲の名前も所属する所轄署の名前もわざと伏せてある。それが却って真犯人の目を惹くように作られているのだった。国仲良子を拉致した犯人は、事前か事後の調査で、友人である美咲のことを確認している筈だった。実際、国仲良子を装って、美咲へ、休暇届を事後処理で提出してくれるようにメールを送っているのだ。拉致、監禁した国仲良子の交友関係を調べたのは間違いなく、その際に美咲の顔も確認している筈だった。
偽のニュースサイト記事を準備すると、冴子は新しい秘密のサイトのURL 送付を待つ。そして、それはいつものように、月末近くに電子メールで冴子が細工したパソコン宛てにも送られてきたのだった。
冴子はさっそく掲示板への書き込みを開始する。
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327 ：名無しさん＠ピンキー：05/01/02 21:57:10 ID:wv7EZ9em
前回の女剣士が最初に見つけられた時から捕まった上、本人(女剣士？)のほうもすぐに
戦闘意欲をなくしていたのはどうかな。
やっぱり、女子高生じゃ、可愛いだけで、狩りのターゲットとしてはちょっと物足りな過ぎない。
ちゃんとした敵になる、この前の女警察官みたいのが、良い萌え展開だったよ。
328 ：名無しさん＠ピンキー：05/01/02 21:58:41 ID:RE1xLfiY
しかも格好がまさに制服姿で萌えええだしね
(;´Д｀)ﾊｧﾊｧ
329 ：名無しさん＠ピンキー：05/01/02 22:36:29 ID:A2k/20sO
女警官に逆に手錠を掛けるっていうのが、いいよね。
330 ：名無しさん＠ピンキー：05/01/02 22:53:14 ID:RE1xLfiY
おれは、女剣士も萌ええええええって思うけど。
331 ：名無しさん＠ピンキー：05/01/02 22:54:54 ID:QoZIT3mb
やっぱ、女警察官。女刑事は駄目だね。制服じゃないから。
141 ：名無しさん＠ピンキー ：04/12/29 00:12:18 ID:QpCq8xg4
あの紺のタイトなスカート。あれを、じわりじわりと捲くりあげてゆくのさ。
332 ：名無しさん＠ピンキー：05/01/03 00:04:58 ID:p4xVB53d
俺はアイドルバレー選手の会で縛られたの女の子がブルマ姿で襲われた回が好きだな
333 ：名無しさん＠ピンキー：05/01/03 01:05:14 ID:mNH1EXCu
ブルマは汗をたっぷり染み込んだ後のほうがいい。
334 ：名無しさん＠ピンキー：05/01/03 02:24:10 ID:ir+QkiE1
汗もそうが、ショーツに染み込んだ匂いは良い
335 ：名無しさん＠ピンキー：05/01/03 03:00:00 ID:KIqvwz6r
匂いフェチかあ・・・(*´Д`)'`ｧ'`ｧ ＜何か勘違いしてるﾗｽｨ
336 ：名無しさん＠ピンキー：05/01/03 03:31:42 ID:tB0OkGCK
でも体育会系の女の汗って実はすごい気持ち悪いらしいぜ
337 ：名無しさん＠ピンキー：05/01/03 05:24:10 ID:3zfbpV0V
はなっから本来の狩りに汗の臭いなんて関係あるのか
338 ：名無しさん＠ピンキー：05/01/03 08:23:00 ID:/FYpvlsg
前回の狩りでは最初にゲットした奴が参加者みんなに獲物の味見許しちゃったからなぁ
339 ：名無しさん＠ピンキー：05/01/03 11:23:51 ID:EQikClB7
やっぱ、牝豚狩りの王道は、必死で逃げまくり、抵抗する獲物を追い詰めること。
340 ：名無しさん＠ピンキー：05/01/03 12:21:06 ID:N31CEyp3
それには、ある程度の戦闘能力がなくっちゃ。
341 ：名無しさん＠ピンキー：05/01/03 14:57:48 ID:27YB71jK
正義感に燃えてるってことさ。そいつを虐めるのに萌ええええ。
342 ：名無しさん＠ピンキー：05/01/03 16:39:37 ID:rQqyMypQ
じゃ、やっぱり女警察官だな。それも制服姿の。
343 ：324：05/01/03 18:16:15 ID:MK+kWfdc
駐車違反を取り締まっていい気になっている婦警。 そいつらに手錠を掛けてやりたい。
344 ：名無しさん＠ピンキー：05/01/03 22:17:42 ID:EQikClB7
痴漢を逮捕した婦警ってのもいいな。手錠掛けられて、本人が思いっきり痴漢される。
345 ：名無しさん＠ピンキー：05/01/03 22:19:24 ID:HiVlmSsu
それ、いい。萌ええええええ。
346 ：名無しさん＠ピンキー：05/01/04 00:18:34 ID:mL9KEoMh
女警察官が痴漢されて、あそこを濡らすところ見てみたい。
347 ：名無しさん＠ピンキー：05/01/04 01:37:57 ID:APINZxrH
婦人警官、萌えええええ。
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冴子は会員の一員に成りすまして時々掲示板の書き込みに介入することで、会員たちの興味の中心を婦人警官に持ってゆくことに成功する。さり気なく痴漢逮捕の話に持っていったのも冴子の書き込みだった。
「本当にいいのね。後戻りは出来なくなるわよ。」
「覚悟は出来てます。絶対に私の手で、犯人の尻尾を掴んでみせます。」
美咲はお茶目っ気たっぷりな明るい笑顔の中にも、毅然とした眼差しで決意の強さを冴子に見せていた。
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