妄想小説
被虐のスーパーガール
一
「デッダラスよ。贋のスーパーガールを使ってスーパーマンを陥れるとは巧い手を使ったものだな。スーパーガールが捕まって拷問に掛けられているという嘘の情報を流したら簡単に引っ掛かって罠に嵌りおった。で、スーパーマンは今どうしておる?」
「は、デクスター閣下。贋のスーパーガールを抱き上げた際に、その身体から発せられる猛毒に触れて身体が痺れて動けなくなったところを捕えました。今は、プロメテウス星で繋いで監禁しております。」
「そうなると、あとはスーパーガールだけだな。」
「それがスーパーマンに助けられて地球へ戻ってからというもの、めきめきとパワーを増しておりまして、一筋縄ではいかない相手となっておるようです。」
「なあに、案ずるでない。スーパーマンの時と同じ手を使えばよいのだ。スーパーマンを人質に取ってあるのだ。それを巧く使ってスーパーガールも捕えてしまうのだ。」
「はは、おまかせを。」
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