理科室の悪魔
第三部
六十六
「何ですか、先生。こんなところに私達を呼び出したりして・・・。」
すぐに美津子は朱美と悦子の二人に声を掛けて理科準備室に一緒に来るように呼び掛けたのだった。
「貴女達にちょっと訊きたいことがあるの。」
「え、何ですかあ?」
「貴女達、この間の性教育の授業のことを男子生徒の誰かに話したりしていない?」
「何でそんなこと私達に訊くんですか?」
二人は空っとぼけているように美津子には見えた。
「貴女達は出ていなかった理科の授業の時に、男子生徒が悪戯で私の背中にこんなものを貼り付けたのよ。」
「きゃっ。『オナニー先生』だって。」
貼り紙を見せられた悦子が声を挙げる。悦子に目を合わせた朱美がにやりとして狡そうに笑みを浮かべる。
「あら、前島先生にはぴったりのあだ名だわ。ね、悦子?」
悦子も答えはしないものの笑い顔を浮かべて首をすくめてみせる。
「やっぱり貴女たちの仕業ね。一体どういうつもり?」
「前島先生? 一体どういうつもりか訊きたいのはこっちのほうよ。先生は何を根拠に私達を疑っているの?」
「うっ。そ、それは・・・。」
確かに疑うだけのはっきりした根拠はないことに気づいて美津子は狼狽える。
「先生? 先生は前にも私達に嘘を吐いた癖にそれを誤魔化そうとしたわよね。それで今度は根拠も無しに私達のことを疑った・・・。」
「そ、それは・・・。」
「先生、理科準備室で本間加代子に性教育の個人授業をしてる場に私達が踏み込んだ時、私達に誓約したの、もう忘れたの?」
「うっ・・・。わ、忘れてはいません。」
「だったらもう一度、ここであの時約束した言葉を言ってみてっ。」
「そ、そんな・・・。わ、わかったわ。わ、私は・・・、今日以降、皆さま方の言うことは何でも聞き入れる奴隷として身を捧げることを誓います。」
「あら、ちゃんと覚えているじゃないの。それだったらこれから言うこと実行して見せて頂戴。」
「な、何をしろっていうの・・・。」
美津子は不安に声が震えてしまいながらおそるおそる訊ねてみる。
「あの時、先生には反省する気持ちを忘れないようにする為にあそこを剃り上げたわよね。どう? もうまた生えてきちゃった?」
「い、いえっ・・・。生え揃うまでには至ってません。」
「だったらパンツを下してそこを見せてごらん。」
「え、ここで・・・ですか?」
「そうだ。折角だからここでじゃなくて、廊下に出てにしましょう。」
「そ、そんな・・・。廊下だと何時、誰が来るか分からないじゃないの。」
「そうよ。だから罰として適切なんじゃないの。さ、廊下に出るのよ。」
朱美は美津子の肩を突いて、廊下の方に押し出すようにする。
廊下に連れ出されてしまった美津子は、しきりに辺りを見回してひと気が無いことを確認する。廊下には他に誰も居ないものの、ガラス窓越しに見える校庭には何人かの生徒が見える。
「さ、ここならいいわ。そうね。まずスカートの下ののパンツをストッキングごと脱いじゃいなさいよ。」
「え、で、でも・・・。」
「さっき自分で繰り返した誓約をもう忘れたの? 言われたことは何でもするって誓わなかったっけ?」
「うっ。わ、わかりました。」
美津子はしきりに周りを窺いながらスカートの裾に手を伸ばす。
「先生? 急いだ方がよくなくって? ぐずぐずやってると本当に誰か来ちゃうかも。」
「わ、わかったわ。」
美津子も最早もたもたやっている訳にはゆかないことを自覚すると、思い切ってスカートの中に手を突っ込んでショーツをストッキングごと引き下ろす。」
「さ、足から抜き取ってこっちに渡すのよ。」
美津子は口惜しさに唇を噛みしめながらもパンプスを脱ぎ取ると、膝まで下したショーツとストッキングから足を抜き取る。そのストッキングとショーツは美津子が差し出そうとする前に手を伸ばしてきた悦子に奪い取られてしまう。
「あ、そんな・・・。」
「さ、こんどはそこでスカートの裾を持ち上げてあそこがどんなになっているか私達に見せるのよ。」
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