粗相8

妄想小説

恥辱秘書






第十三章 新たなる調教の罠


 八

 監視カメラのレンズは真っ暗で無機質なものだ。しかし、そこから覗かれていると思うだけで、裕美にはそれがロボットの眼のようみ見えてくる。睨みつけられているような気がして、抵抗する力を失ってしまうような気がしてくるのだった。
 裕美はパンティをお尻のほうからくるんと剥くように掴んで膝まで下ろすと、ヒールの靴を穿いたまま、片脚ずつ抜き取る。脱ぎ取った下着を一旦机の上に置くと、そばに置いておいた紙おむつのパックを取り、それを広げる。そして脚をがに股に広げスカートの前をたくし上げて自分の股間にあてた。サイドの部分の留め部のテープを貼る為にはスカートをすっかり捲り上げなければならなかった。裕美の下半身の無様な姿が監視カメラのレンズの前に露わに晒される。
 両サイドのテープを留めてしまうと、慌ててスカートの裾を戻す。短くされた制服の裾は、一生懸命引っ張っても、膝上の20cmまでしか下がらない。
 裕美にはまだもうひとつ仕事が残っている。しかし、それをやらない訳にはゆかない。唇を噛んで、机の上の脱いだばかりの下着を取り上げると、裏表をくるりとひっくり返し、カメラのほうに向けてそれをかざす。恥ずかしさに、顔を背けるしかなかった。

 そして、再び下着の汚れた側を内側にひっくり返すと、小さく畳んでそっと机の抽斗にしまう。
 (このカメラの向こうで今でもこちらを覗いているのだろうか。)
 そう思うと、何とも落ち着かない。このところ、上司の長谷部は本社に行っていることが多く、不在で秘書室に独り残されていることが多い裕美だった。監視カメラの眼に晒されて独りで居ることに不安と怖ろしさに怯えている裕美だった。

 その日から、裕美の日課が始まった。朝秘書室に出向くと、誰も居ないのを見計らって、そっと監視カメラの真正面を向いて、スカートをたくし上げてパンティと紙おむつを取替え、後は就業後に帰る前までそれを外すことは許されないのだ。勿論、トイレに行くことも許されていない。監視カメラで常時監視されているかと思うと、こっそりトイレに行くことも出来なかった。
 朝来る前にしっかり用を足してくるのだが、一日中を我慢することは出来ない。少なくとも午前中に一度は催してしまうのだ。
 用を足すときは、カメラに向かって、自分の席の椅子に座ったまま脚を広げてさせられた。椅子に座って脚を開くのは、便座に座った姿勢に近かったが、いつ、誰が来るとも分らない秘書室の中でするのは、気が気でない。しかも制服のスカートは短くさせられているので、座って脚を広げれば、スカートの奥は丸見えの格好だ。監視カメラからはその奥のほうまでしっかりと覗かれているのだ。

 裕美はこの座って紙おむつの中に放尿することに、どうしても慣れることが出来なかった。じっと我慢していて、意を決して股を広げ括約筋を緩めると、じわっと生温かいものが股間に広がる。その感覚がなんともおぞましいほど嫌だった。暫くは、股間が濡れている湿っぽい感じを味わわなくてはならない。
 しだいにおむつの中の吸収体が尿をしみこませ、固まってゆくらしく、じきにさらっとした感触になるのだが、それまでの間はすぐに染込んでくれるように、股を開いていなくてはならない。その無様な格好も屈辱的だった。

 就業時間のチャイムが鳴ると、人が居なくなったのを確かめてから再び監視カメラに向かって、スカートを揚げて、一日の放尿でずっしり重くなったおむつを中の物が洩れないようにそっと外し、濡れティッシュで股間を拭ってから、抽斗から下穿きを取り出し、それを穿いて帰るのだ。
 股間から外した紙おむつは、丸めて外側にマジックで日付を書き、確かにそれを書いたことが分るように監視カメラの前でかざすことを命令されていた。
 それが終ると、それを袋に入れ、帰り道に体育館へ寄って、入口付近にある開架ロッカーの指定された場所へ置いて帰るのだった。
 翌朝、そこへ行くと、中身は必ず空になって袋だけが残されていた。裕美はそれが、日課として命じられた美紀によって回収されていることを知らない。そして美紀もその回収した日付入りのものが芳賀の手でどのように処理されているのかまでは知らされていなかった。

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