泣き顔

ナイトバーでの痴態




  八

 強烈な利尿剤と、しこたま飲まされたビールの上に、身体じゅうを濡らされて扇風機で冷やされたのではどんなに我慢強くても勝ち目はなかった。不自由な拘束された身にあって、圭子はカウンターの上に立って、悶えくるしんでいた。額からは脂汗がにじみ出て、頬を伝って落ちていた。

 「ああ、もう駄目っ。 ・ ・ ・ 」
 そういうのと、男が下からテグスを引くのが同時だった。まわりの観衆たちは、カウンター上の女が、下穿きを膝まで下ろして短いスカートのまましゃがみはじめるのを見て、誰もがそのスカートの裾の奥に視線を集中させた。しかもしゃがむに連れて、女のスカートは持ち上げられてゆくかのように、女の腿から腰へずりあがってどんどん下半身を露出してゆくのだ。

 「ああ、ゆ、許して。」
 誰もの視線を集めた圭子の股間の付け根がスカートからすっかり剥き出しになってしまうのと、その中心から生温かいゆばりが弧を描いてほとばしり出るのは同時だった。圭子はがっくり首をうなだれ下を向いてしまい、恥ずかしさに、もはや目を開けることもできない。

 「まるでション便小僧だな。随分飛ばせるじゃないか。」
 男は恥ずかしがる圭子をなじるように大声で怒鳴った。
 あたりはこのショーのフィナーレに割れんばかりの拍手と歓声をあげている。勿論、期待していた男たちばかりで、一部の女からは(なんて破廉恥な女なの)という侮蔑の声も聞こえてきていた。
 圭子は顔を覆いたかったが、後ろ手に縛られた状態はそれをも許してくれなかった。
 勢いがなくなって、弧を描かなくなっても、圭子の小水はいつまでもたらたら股間から垂れてきた。もう止めようにも止まらなかったのだ。カウンターの上も、その下の床も水浸しになっていた。勿論、圭子自身の膝まで下ろされてしまった下着やストッキングにも自分の小水がたっぷり掛かっていた。

 完

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