指名9

妄想小説

恥辱秘書






第二十章 命令を拒めないキャバ嬢


 七

 裕美に用意をさせながら、美紀の脳裏には芳賀に調教して辱められたあの演技をさせられた夜のことがよぎっていた。あの屈辱を、裕美にも味わわせなければどうしても気が済まなかった。それで芳賀から今回のシナリオを聞かせられた際に、最後の仕上げは是非こうさせてくれと頼み込んだのだった。
 ガラステーブルから1m程離れた床の上に燭台に載せられた一本の和蝋燭が点されて置かれた。その妖しげな炎の揺らめきを前にして、裕美はがに股に脚を広げさせられてしゃがまされたのだ。
 「いいこと。アンタのゆばりで一発で消し止めるのよ。首尾よく消すことが出来たら、今夜はもうこれっきりにしてあげる。でも失敗したらまだまだ責めは続くのよ。心して括約筋を締めることね。」
 最初、裕美には美紀の言っていることが理解出来なかった。しかし、どうやらガラステーブルの上にしゃがんだまま、おしっこを飛ばして蝋燭の火を消し止めろということが段々判ってきた。
 (そんなこと、出来る筈ないわ。)
 そう思いながらも、募ってくる尿意に必死に耐えていた。横では沢村が物珍しそうに裕美の剥き出しの股間を覗きこんでいる。男の目の前で放尿しなければならず、しかもそのゆばりを1mも先まで飛ばさなければならないというのだった。ここまで幾ら辱めの限りを尽くされたとはいえ、恥じらいもなく、そんな真似が出来る筈がないと裕美は思っていた。
 「さ、準備は整ったわ。いつでもいいわよ、裕美。」
 放尿することを許された裕美だったが、だからと言って目の前で沢村が注視している中で、どうしても糞切りがつかなかった。
 そうしている間に、我慢の限界がやってきた。最初はぽたりと一滴が裕美の剥き出しの割れ目から滴り落ちた。
 「ああ、駄目っ・・・。」
 最初の一滴を垂らしてしまうと、もう我慢しきれなくなった。ぽたり、ぽたりと滴が止まらなくなってしまう。裕美は恥ずかしさで、前に飛ばさなければならないことにも思い至らない。そう思ったとしてもどうしたら出来るのか、思いも突かなかったかもしれない。裕美のゆばりはじゅるじゅると音を立ててみるみるガラステーブルの上を滴り、裕美のハイヒールも濡らしながら床に流れ落ちていくのをどうすることも出来ずに唯見守るしかなかった。

 「消せなかったわね。ちょっと勢いをつけて前に飛ばすだけで済んだのに。」
 こんな簡単なことも出来ないのかと蔑むような目で裕美を見下ろしていた美紀だったが、うな垂れている裕美の首根っこを掴むようにしてガラステーブルから裕美を引き摺り降ろした。
 「さあ、出来なかった罰を受けるのよ。床の絨毯に零れてしまったものは仕方ないけど、ガラステーブルの上のゆばりはアンタが全て嘗め取るのよ。」
 非情な言葉がうな垂れている裕美に投げつけられた。
 「そ、そんな・・・。」
 哀れみを乞うような眼差しで美紀を見上げた裕美だったが、冷たい視線が睨み続けているのを知ったに過ぎなかった。
 「ああ、自分の小水を舐め取るなんて・・・。」
 裕美は水溜りを作っているガラステーブルの上を見つめて涙を溜めていた。

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