指名8

妄想小説

恥辱秘書






第二十章 命令を拒めないキャバ嬢


 六

 掻痒感はすぐに襲ってきた。しかし、首輪に両手を繋がれた裕美には下半身に手が届かない。掻き毟りたいもどかしさに、裕美は床の上で悶え苦しみ始めた。
 「ああ、何とかして。堪らない。痒い、痒いのよう。」
 脚をばたばたさせながら痒みに堪えようとする裕美だったが、そんなことで痒みが収まる筈もなかった。
 「苦しいのでしょう。もう少し苦しんで貰うわね。こっちの準備が出来るまで。」
 そう言いながら美紀は、沢村役の原のほうへゴム手袋の片方を手渡す。もう一方は自分の右手に嵌めているのだった。
 「さ、立ってこっちへいらっしゃい。そして、どうかあそこを掻いて、痒みを癒してくださいとお願いするのよ。」
 裕美が床から見上げると、ゴム手袋をした原と美紀が手をしごいていた。裕美は二人が考えていることを知って戦慄を覚えたが、股間の痒みには換えられなかった。
 「沢村さま。裕美のあそこを無茶苦茶に揉みあげて下さいっ。」
 裕美は手錠を掛けられた両手を首の前に添えたまま、沢村に覆い被さるようにして股間を突き出す。沢村の手袋をした右手がスカートの上から裕美の恥骨のあたりをがっしり掴んだ。そのまま力を篭めて裕美の股間を揉みしごいてゆく。
 「ああ、いいっ。堪らない。もっと、もっとしてえ・・・。」
 痒みのもとを揉みしごかれる愉悦に、一旦はほっとした裕美だったが、直ぐに後ろの穴が癒されないことに耐え切れなくなってくる。
 「後ろはあたしが遣ってあげるわよ、裕美。さ、お願いしなさい。」
 「ああ、お願いです。お尻を・・・、お尻の穴を掻いてください。」
 裕美は股間を沢村のほうに預けながらも腰を振って耐えながら美紀の手を待っている。
 「ふん、まるで牝豚ね。アンタは。」
 軽蔑の眼差しを浴びせながらも、美紀はゴム手袋の手で、スカートの上から裕美の双臀の割れ目に突っ込む。
 美紀の掻き毟り方は乱暴で容赦がなかった。しかし、痒みから癒される悦びに、裕美は酔いしれていた。
 「ああ、いいっ。いいわ。もっと・・・。」
 掻痒感が苦しみから愉悦に変わってきたところで、美紀は後ろから裕美の身体を起こし、中腰にさせる。そうして手と尻の間からスカートを引き抜いて直接、裕美の肛門に手袋の指を突き立てた。原のほうも、スカートを引き抜いて、指を二本に添えて、裕美の陰唇に突っ込む。前後から二つの穴に突き立てられた格好で裕美は自分から中腰になった身体を上下させて痒みを癒し始めた。

 「あっ、駄目っ。」
 突然、裕美が動きを止めて立ち上がる。ズボッという音と共に、二人の指が裕美の股間から抜けた。裕美は二本の脚を交差させるようにして腰を少し屈めている。
 「そろそろ我慢が出来なくなったようね。」
 原が裕美の様子を見やると、裕美はこめかみから汗を垂らしていた。
 「おしっこがしたいのでしょう。でも、まだ駄目よ。最後の儀式が残っているのだから。」
 そう言いながら、美紀はゴム手袋を外すと、ガラステーブルの上からボトルやアイスペールを横にどけてスペースを作ってゆく。
 「さ、この上に乗って脚を開いてしゃがむのよ。」

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