指名5

妄想小説

恥辱秘書






第二十章 命令を拒めないキャバ嬢


 四

 美紀は皿を受け取って席に戻りながら、苦瓜をつかむと立っている裕美に翳してみせる。
 「これは前と後ろで使うものよ。分かるでしょ。どっちを前にするかは選ばせてあげる。さ、前にしたいものを選んで取って。」
 そう言って、美紀は皿を立っている裕美に差し出し、一本を選ばせようとする。裕美には美紀の意図が信じられなかったが、何をさせようとしているのかは悟っていた。
 「さ、早く一本を取らないか。」
 傍らの原のほうも裕美を促す。仕方なく、裕美は差し出された皿から苦瓜を取り上げる。
 「ま、はしたないこと。自分から太いほうを選んだわ。」
 そう嘲るのが目的で、裕美に選ばせた美紀なのだった。
 裕美は、今しも短刀を喉に突き刺そうとしている姫君のような格好で両手で苦瓜を握り締め、苦瓜の先端を見つめて呆然と立ち竦んでいる。
 「まだよ。そのままじゃ、幾らなんでも痛いわよ。特にそのイボ付きは。今、いいものが来るからもう少し待ってるのよ。」
 美紀がそう言ったかと思うまもなく、後ろでドアが再びノックされる。
 「言い付かったものをお持ちしました。」
 再び黒服が何やら持って扉を開ける。すぐさま美紀が立ってそれを受け取りにゆく。美紀が受け取ってきたものは、今度は大きめのサラダボールに入ったものだった。
 「さ、これを存分にその先っぽに塗りたくっていいわよ。たっぷり塗っておかないと痛いわよ。」
 そう言って美紀が差し出したボールに入ったものは、どうみても山芋をすり潰したとろろ汁だった。
 「さ、好きなだけたっぷり浸しなさいな。」
 そう優しく美紀が言うのだったが、それを塗ることが後でどんなことを引き起こすのか、裕美にも想像がついた。しかし、裕美には言われたことに従う他はないのだ。手にした苦瓜を逆手に持つと、先端をどろりとした汁の中に浸けて、掻き回す。
 「遠慮なくたっぷり塗っていいのよ。まだ一杯あるから、後ろ用のはあたしがその後、アンタの為にたっぷり塗りたくっておいてあげるから。」
 裕美は山芋の汁が滴りそうになる苦瓜をボウルから抜き取ると、一歩後ずさりをする。
 「さ、まず前のほうを咥えてみせてごらん。」
 「そうだ、咥えるのだ。裕美、言わなくても分かるだろうが、下のほうの口でだぞ。ふふふ。」
 裕美は切腹でもするかのように、汁が垂れそうになっている苦瓜の先を自分の方に向けて、立ったまま脚を開いた。最早、逃げる場所も、逃げようもなかった。
 立ったままでいれば、幾ら短いワンピースだからといえ、脚の付け根までは覗かない。裕美は意を決して苦瓜の先をスカートの奥に差し込んだ。
 「ううっ・・・。」
 裕美の顔が苦痛に歪む。
 「大丈夫よ。そのまま一気に突っ込めば。山芋の汁が潤滑液になってくれてすっぽり入る筈だから。」
 美紀が更に突っ込むよう裕美を促す。
 「ああっ・・・。」
 ぬるりとした嫌な感触を我慢しながら、苦瓜を奥へ挿し込んでいく。ぬめりがあるので痛さはないが、いぼいぼが裕美の熱い粘膜を刺激する。
 「入ったわね。じゃ、次は後ろよ。私がここで支えていてあげるから、後ろ向きになって自分から刺さるのよっ。」
 そう言うと、美紀はさっきまで裕美が座らされていた低いスツールにとろろを塗りたくった胡瓜をしっかり両手に持って座り込む。美紀は股間の辺りに胡瓜の下端を両手で握って上へ向けているので、恰も男性自身を屹立させて女を迎え入れようとしている男性のようだった。

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