指名3

妄想小説

恥辱秘書






第二十章 命令を拒めないキャバ嬢


 三

 沢村役の原はかなり酔いで上機嫌になっていた。美紀のほうは相当酒に強いらしく、もう相当飲んでいる筈なのに、ふらふらしたところは少しもなく、却って気持ちが大胆になってきて、嗜虐性が増してきているようだった。裕美のほうは立て続けに呑まされる水で腹ばかりが膨れ上がっていた。原と美紀は二人して代わる代わるトイレに立つのだが、裕美にはそれを許さない。否、裕美はそれを言った瞬間にどんな酷い仕打ちを受けるのかが怖くて言い出せないでいたのだ。
 「ねえ、沢村さまあ。今日はさせ子がどんな事までするのか試してみたくてきたんじゃなかったの。」
 酔いで口調が少し甘えたようになった美紀が、相棒の原の肩に寄りかかるようにして言う。
 「そ、そうだったな。今度は何をお願いしようかな。」
 二人の自分を見る目付きに怯えるように俯いてしまう裕美だった。
 「ねえ、そこのさせ子。お客がパンツ脱げっていったらアンタ、脱ぐの。」 
 裕美は悔しさに唇を噛み締めるが、次の言葉は言わねばならないのだ。
 「お客さまがお望みでしたら、仰せのとおりに・・・。」
 「じゃあ、ここで今すぐ脱いでみて。」
 居丈高に美紀が言い放つ。許しを乞うように沢村役の原のほうをちらっと見た裕美だったが、こちらも顎をしゃくって促すばかりだった。
 「失礼致します。」
 そういうと、スツールから立ち上がって二人の前に正面を向いて立ち、短いスカートの尻のほうから手をいれて、ショーツを引き下ろす。その姿に原は思わず喉をごくりと鳴らした。
 膝まで下ろしたショーツを、裕美はハイヒールを履いたまま、片方ずつ足首を通してショーツを脱いでゆく。
 「こっちに寄越しなさいよ。沢村さまがご所望よ。ねえ、そうでしょ。」
 「ああ、こっちに渡しなさい。」
 沢村も図に乗って手を伸ばす。裕美は恥ずかしさに顔を赤らめながら両手で軽く丸めるようにして沢村に差し出すのだった。受け取った沢村は裕美が折角丸めたものを引き伸ばして内側の沁みを確認し始めた。目の前で今まで着けていた下着を調べられ、裕美は恥ずかしさに顔を上げることも出来ない。下着の無いままでは、スツールに腰掛けることも出来ないでいた。
 「本当にノーパンになっちゃった。さすが、させ子ね。ね、じゃ、今度は何処まで出来るか試してみましょうよ。ちょっと、耳かして。」
 美紀が傍らの原に何やら耳打ちする。美紀が囁いた言葉に、原はにやりとして、哀れな獲物を嘲るようにみつめるのだった。
 「じゃ、私、注文してくるわ。」
 そう言うと、美紀は部屋を一人出てゆく。しかし、戻ってくるのにさして時間は掛らなかった。
 やがて、ノックする音が聞こえ、黒服が何やら皿に盛った物を手にしてやってきた。
 「お持ちしました。どうぞ、ごゆっくり。」
 そう言って黒服が差し出した皿を見た裕美は、再び血の気が引いていくのを感じた。皿に載っていたのは、イボの付いた苦瓜とほっそりとしてはいるが先が微妙に曲がった胡瓜なのだった。苦瓜はかなり立派に育った太いものだった。
 「これ、何だか分かるわよね、裕ちゃん。」

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