出向3

妄想小説

恥辱秘書






第十九章 奈落の出向先


 三

 「畏まりました。」
 裕美はそう答えると、すくっと立ち上がって一旦部屋を出る。戻ってくるまで二分とは掛らなかった。あらかじめ、着替え用の超ミニのタイトスカートが芳賀に言われて用意されていたからだ。それは、沢村への接待の際に裕美が穿くことを命じられたバドガール風の超ミニとほぼ同じサイズだった。不用意に屈めば下着は丸見えに覗いてしまうものだ。
 「おお、なかなかいいじゃないか。そのぐらいでもちゃんとした重役秘書そのものだ。」
 「ありがとうございます。それではこの格好でご奉仕させて頂きます。」
 そう言って、再び芳賀の前に傅いた裕美だった。

 芳賀は時々後ろの壁のほうを意識するように見やる。その仕草で、裕美は壁の向こうから見張られていることを意識してしまう。勿論、気づいていない振りをしてはいるのだが、覗かれていると思うと、どうしてもぎこちなくなってしまうのを隠せなかった。しかし、実際には壁の向こうに居るのは芳賀から待機しているように命じられた美紀なのだった。
 裕美は用意されたグラスにウィスキーの水割りを作ると、深々とした絨毯に膝を付いたままで恭しく芳賀のほうへ差し出した。
 「君の分も一緒に作りなさい。」
 「はい、承知致しました。私も頂くことに致します。」
 そう答えると、芳賀のより少し薄めにしてもう一杯水割りを作る。改めて芳賀に最初に作った水割りのグラスを差し出すと、芳賀は受け取らずに裕美に命じる。
 「もうちょっと濃い目に作ってくれよ。」
 「は、気が付きませんで申し訳ございません。今、作り直します。」
 そう言って、裕美はグラスにウィスキーを注ぎ足す。
 「はい、どうぞ。」
 そう言って注ぎ足したグラスを再度差し出した裕美だったが、芳賀の答えは意外だった。
 「いや、そっちじゃなくて、俺は向こうのを呑むからお前がこっちを飲むんだ。」
 裕美は酔い潰れないようにわざと薄めに作った水割りを芳賀に奪われ、自分は濃い目にしたグラスを飲む羽目になってしまった。
 「じゃ、乾杯しようか。」
 漸く、グラスを受け取った芳賀は、目配せで裕美に真正面の低いスツールに腰掛けるように促す。裕美は濃い目に作らされたグラスを片手に持つと、心許ないスカートの裾の奥を露らわになってしまっている太腿の中心にさり気なく置いて下着が覗くのを隠しながらスツールに腰掛ける。

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