全裸目隠し

妄想小説

料理研究家の誘惑



 十二

 「ああ、後生やさかい・・・。」
 瑛太と入替って目隠しをされた千鶴の正面に立った男が自分の着物の裾をおおきく絡げる。その下は何も着けておらず、股間のものを大きくいきり立っていた。そのモノが無毛の割れ目を裂くように押し当てられる。
 「ああ、それっ。それどすぅ。突いてっ。もっと突いておくれやすぅ。」
 男が片手で裸の千鶴の膝を掴むと上へ高く持ち上げる。股間が大きく割り裂かれたことで、入口を突いていた熱い肉塊がズブッと音を立てて千鶴の陰唇に挿しこまれていく。
 「ああ、いいっ。突いてぇ。もっとぉ・・・。」
 千鶴は我を忘れて大声で叫んでいることも気が付かないほど取り乱していた。
 「ああ、いくぅ。ああ、いいっ・・・。」
 「そんなにいいかい?」
 突然の聞き覚えある声に千鶴は、はっと我に返る。
 「え、あなた・・・どすか?」
 それは紛れもない夫の声だった。
 「あんさんは、加代とかいわはるおなごはんのところやったんとちゃいますの?」
 「加代やて? あれは儂が通おとるSM倶楽部のM嬢や。」
 「ほしたら・・・。」
 「お前こそ、こんな性癖だったとは。最初から判っておればわざわざSM倶楽部なんぞに通わんでも良かったちゅうことや。」
 「そやかて。こんな事、よう言われへんのどす。夫に縛って欲しいやなって・・・。」
 「しかし、そうと判っては徹底的に虐めてやるわい。ほれ、どうじゃ。この突きは。」
 「あううっ。い、いくぅ・・・。」
 「ほれ。もっとよがるんじゃ。この瑛太はんがお前の本物の姿を見してくれようゆうから、まさかと思いながらずっとそこに潜んでおったんや。まさか、自分の妻が真正のマゾやったとは・・・。」
 「はっ。瑛太はん。どこにおますのやら。ああ、瑛太はん。」
 「ここに居ますよ。でも、漸く私は用済みになったようですから、これで失礼します。いいところのようだから、心ゆくまでお二人でお愉しみください。大原さん。奥さんの事、せいぜい可愛がってあげてください。では、私はこれで。」
 後ろから夫の太いいちもつを差し込まれたままの千鶴には、あまりの愉悦に、去ってゆく瑛太に別れを口にする余裕もないのだった。

 完

千鶴

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