看護6

妄想小説

恥辱秘書






第三章 奴隷たちの対決


 四

 美紀もパニックになりながら、女子トイレに駆け込んていた。が、非情にもどの個室も鍵が掛かって塞がっている。誰も居ない筈の体育館のトイレの個室が全部塞がっている筈はなかった。明らかに芳賀の仕業によるものであることは間違いないと思った。美紀が我慢の限界の中を必死で男子トイレを目指した。が、恐れていたとおり、男子トイレの個室も全て鍵が中から掛けられていた。
 残されたのは、男子の小用便器しかなかった。そんなはしたない真似は考えたこともなかった。どうやってするのかもわからない。が、美紀には考えている余裕は残されていなかった。必死でパンティを下ろした。どうしていいのかわからないまま、美紀は股間を男子小便器に向けて押し当てようとしていた。その時、芳賀が背後に現れた。
 「お願い、見ないでえ。」
 必死に叫ぶ美紀の願いも空しく、芳賀の強い手で美紀は便器から引き剥がされた。そして後ろに引き出された美紀の手に再び手錠が掛けられ、後ろ手に繋がれてしまう。
 しかしもう出すしかなかった。両手が自由にならないまま、股間を男子小便器に押し付けて括約筋を緩める。生温かいしぶきがほとばしりでる。スカートを捲り上げることも出来ずにそのしぶきがスカートの前をしたたかに濡らしながら便器に放出された。しかしそんなことをかまっている余裕は美紀にはもうなかったのだ。
 出し終わったときには、スカートの前から滴がぽたぽた垂れていた。自分の姿が惨めだった。せせら笑うような芳賀を前にして、ただうなだれて立っているしかなかった。太腿の途中まで下ろしたパンティも伝った滴でしっとり湿っていた。
 そんな美紀に芳賀は冷たく言い放った。
 「さっきの更衣室に戻って、あそこに居る女に手錠の鍵のあるところを訊くんだ。あの女に教えてもらわなければ、その手錠を外すことは出来ないぜ。」
 それだけ言うと、芳賀は立ち去ってしまった。美紀には芳賀に言われた通りにするほかにはどうしようもなかった。とぼとぼうなだれたまま、更衣室に向かった。

  次へ   先頭へ




ページのトップへ戻る