妄想小説
恥辱秘書
第十章 新たなる調教
六
その後、美紀はピエロから飼い犬に使うような鎖のついた首輪を嵌められ、運ばれた階段を伝って鎖で曳かれながら漸く高い踏み台から降りることを許された。そして、更には観客席の間を縫うように引張り回され、観客たちにはしたない技をした女の姿をすぐ目の前に晒し者にして引き回したのだった。
観客の中には、いやらしそうな親爺風の男が、「あそこがまだ濡れているだろ。俺にティッシュで拭かせろ。」と美紀のスカートの裾を掴むもまでいた。美紀が逃げようとすると、ピエロが首輪の鎖をしっかり引いて逃れさせない。美紀はいやいや脚を広げて突き出し、股間を拭わせられなければならなかった。
観客の中にいた女性の連れのひとりは、露骨に美紀に敵対心を抱いたようだった。ピエロに前に連れてこさせると、目の前に美紀を跪ずかせた。
「ふん、下品なはしたない芸で皆を沸かせるなんて、最低の女ね。」となじり、手にしたシャンパンの残りを美紀の顔にぶちまけた。同性からの突然の仕打ちに、美紀はきつと開いてを睨み返す。
「何よ、何か言いたいの。変態芸人の分際で。お前にはシャンペンだって勿体ないのよ。なんなら舞台の上でおしっこを掛けてやろうか。」と女が言い放つと、連れの男も調子に乗って、「そりゃあいい。俺も顔面射精をしてみたいな。」と一緒になって囃し立てる。
首輪と鎖で制されている美紀はただただ唇を噛んで、この屈辱に耐えるしかなかった。ここでは演じ手は奴隷、観客はご主人様という身分なのだった。
その夜は、散々観客の前を回らされ、笑いものにされてから目隠しをされ、芳賀の手に引かれて外に出たところで、漸く両手と胸元の縄を解かれ、車に乗せられた。目隠しだけは車が停まって降りる段になるまで外すことは許されなかったのだった。
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