エッセイ
ブスだからミニ、美人なのにミニ
六
80年代に入って、歌謡界は空前のアイドルブームを迎える。そしてそのアイドルの必須アイテムはミニスカートだった。この時代を最も牽引したのはキャンディーズとピンクレディの二つのグループだろう。勿論、ミニスカの代表格と言ってもいい。
ここでメンバーの一人ひとりの顔を再度じっくり眺めてみると、ここには美人というにはちょっと無理があるが、二人や三人揃ってミニから出る太腿を嫌というほど見せられると魅了されてしまうから不思議だ。
そして80年代アイドル時代を背負ってきたアイドル歌手たちがいる。桜田淳子、山口百恵,森昌子という花の中三トリオだ。これに麻丘めぐみを加える場合もあるが、いずれにしろミニスカートを武器に世の男性たちを虜にしてきたが、一人ひとりは美女かというと決してそんなことはない。比較の為にこの時代の美女と呼ばれた人達を挙げてみる。
いわゆる国民的美少女と呼ばれた後藤久美子、宮沢りえなどである。この辺りになるとミニスカートを穿いた画像もないことはないが、圧倒的にミニでないコスチュームの方が多い。やはり美女にはミニスカートは必要なかった時代だ。
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