五十嵐 小手川 夏目

エッセイ


ブスだからミニ、美人なのにミニ


 四

 次に日本の場合を見てみよう。
 ミニが日本でも流行り出した時代、つまり60年代終り頃から70年代に掛けてだが、先に例に挙げたように元祖ミニスカアイドルと呼ばれた安倍律子や女子プロボウラー達はブスとまでは言わないにせよ、美人というのはちょっと無理がある。
 この時代の女優、タレントで、これも私見ではあるが、日本人としてこれは美人だろうと思う人を挙げてみると五十嵐じゅん、小手川裕子、夏目雅子などがいる。これらの人達のミニスカ姿は殆ど記憶にない。ネットで画像を捜してみてもミニスカ姿は見つけられないのではないだろうか。つまりこの時代、美人はミニを穿く必要がなかったのだ。

新三人娘

 歌手でいうとどうか見てみる。よく三人娘という言い方をするが、昭和歌謡曲三人娘と称される園まり、中尾ミエ、伊東ゆかりはあきらかにミニスカ世代以前の歌手だ。ミニスカ時代に入ってからの新歌謡三人娘と言えば、天地真理、小柳ルミ子、南沙織が居る。この三人はまさにミニスカ世代でステージでも(和服登場も多かった小柳ルミ子の和服は別として)ほぼ常にミニスカで登場していたと言える。しかし容姿、特に顔の美形度はというと、今冷静に振り返ってみて、顔だけで売れるタイプではない。やはりミニスカあっての人気だったのだろう。上記美女三人と歌謡三人娘で比べてみると明らかに顔の美貌に大きな差がある。やはりブスはミニを穿き、美人はミニを穿かないの法則がなりたつようだ。


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ブスだからミニ