剃毛受入

旅愁






 ようやく影岡が湯からあがってきた。手には何と剃刀を手にしている。
 「そこに立って脚を大きく広げろ。」
 真理子の真ん前にどっかりと座り込むと、影岡は命令した。
 真理子は首をうなだれて、命じられるまま影岡の眼前に自分の性器を突き出すような格好で、両手を後に回したまま脚を開いていった。
 「今、奇麗にしてやるからな。」
 そう言うと、影岡は自分の目の前の黒い繁みに石鹸を塗りたくっていく。濃く黒々とした陰毛はシャンプーをされたように直ぐに泡だっていく。股間だけが、白い石鹸の泡に包み隠された。真理子は自分の性器をまさぐられる言いようのない快感と闘いながら耐えていた。

 「さて、奇麗さっぱり剃り挙げてやる。」
 影岡の手には、いつの間にか、剃刀が握られている。
 「ま、まさか。そんなことを、. . . やめてっ。」
 たじろぐ真理子に影岡は立ち上がって真理子の首筋を捉え、剃刀を鼻先にあてた。
 「おい、俺の命令に逆らえる立場だと思っているのか。. . . どうだ、分かったか。ええっ、. . . よし、分かったようだな。」
 真理子は口惜しさと情けなさに思わず涙を目にためた。
 「私のおケケをどうか剃り上げて下さいと言ってみろ。」
 「 . . . わたくしの、. . . わたくしの . . 毛を、どうか. . . 剃ってください。」
 真理子は半分泣きながら、言われたとおりのことを口にした。
 冷たい剃刀の感触が、真理子の股間を縦に走った。ゾリっという音がして陰毛が足元に散った。
 全部を剃りあげるために、真理子はもっと恥ずかしい格好をさせられた。影岡を前に、仰向けに腰を下ろし、大きく脚を広げさせられたのだ。股間の割れ目のひだまでが丸見えになった。影岡はクレバスの横からクリトリスのまわりまですっかり奇麗に剃り落した。 真理子はその辱められた部分を見る勇気さえなかった。目を閉じて、じっとただ耐えていた。
 突然、真理子のその部分に冷たい水がぶちまけられた。石鹸の泡と縮れた毛の屑が内股や足首に飛び散った。
 「立ってそこをよく見せるんだ。. . . そうだ、もっと脚を大きく広げろ。. . . ふふふ、そうだ。いい眺めだ。. . .おまえも目を開いて自分のそこをよく見るんだ。」
 影岡の命令で、初めて目を開いてみた。大人になって初めて見る毛のないそこは、言いようもなく卑猥で、自分の身体の一部であるとは信じられないような気がした。
 「さて、今度はおまえが俺の物を奇麗にする番だ。俺のここを石鹸で奇麗に洗って貰おうかな。」
 影岡は、大きくなってはいるが、だらんと垂れた男根を真理子に指して言った。
 「わ、わかりました。それでは、これを解いてください。」
 真理子は背中に括り付けられた両手の戒めを差し出した。
 「俺のこいつを洗うぐらい縛られたままでも出来る筈だぞ。さあっ、やれ。」
 真理子は仕方なく背中を影岡に向けて、縛られたままの両手で男のものを掴むと、手探りで洗い始めた。
 「仕上げはおまえの口でして貰うからな。丁寧に洗っておけよ。」
 想像していなくはなかったが、影岡にそう言われてあらためて真理子は口惜しさに身体が熱くなるのを感じた。
 だいたい洗い終わると、真理子は後ろ手で洗い桶を手繰り寄せ、湯を汲んで男のその部分を流した。
 石鹸が流れ落ちると、影岡は真理子の髪をつかんで自分の前に膝まづかせると、真理子の鼻先に自分のそそり立つものを突き当てた。
 真理子にとっては初めて見る男自身であり、口にくわえることなど想像もしたことが無かった。しかし、いまは命ぜられるまましなくてはならなかった。真理子は震える唇でそれをそっと口に含んだ。
 そのものは思っていたよりずっと大きく、口を開けているのが苦しかった。よだれが口の端からだらしなく流れ出た。
 「何だ、初めてか。もっと、舌を使って舐めるようにしゃぶるんだ。. . . そうだ。. . . うっ、歯を立てるんじゃない。. . . よし、いいぞ、もっとだ。」
 影岡は次第に感じてきたらしく、真理子の口を使ってピストン運動を繰り返した。
 「ううっ、いいぞ。」
 突然、男は果てた。ねばっこいものが真理子の口の中に溢れた。
 影岡はだらんと垂れた男根を抜き取ると、吐き出そうとする真理子の顎を手で抑えた。
 「出すんじゃない。俺の奴隷だという印だ。それを全部呑み込め。」
 真理子の目からは涙が溢れた。惨めだった。身体も精神も犯され征服されたような屈辱感とともに、そのねばっこい精液をゴクッという音をたてて呑みこんだ。
 呑みこんでも口元からあまりがよだれと共に流れでた。縛られているので、その口の汚れも拭うことすら出来なかった。
 「ああ、いい気持だった。さて、もうひと風呂浴びてから出るか。さあっ、おまえも一緒に来い。」
 影岡は両手を縛っている帯を取ると突き飛ばすように真理子を湯のほうへ押しやった。
 「どうだった。俺のものの味は。. . . うん、感激したか。」
 「 . . . 。」
 真理子は怒りに声も出せなかった。
 「さてと、おまえのXXXXも奇麗になったし、俺のものもおまえの口で清めて貰ったしな。これからが本番だ。俺のこいつが回復してから、たっぷりいい気持にさせてやるぞ。楽しみにしてろ。ふふふ。」

 ひとりでどんどん戻って行ってしまう影岡のあとを真理子はすごすご付いていかざるを得なかった。誰か来るかもしれないという恐怖に影岡の陰に隠れるように身を縮こませて脱衣所に入った真理子は、さっき脱いだ筈の自分の服がすっかり無くなっているのに驚いた。ワンピースはおろか、下穿きすらも無かった。
 「さあ、これを着ろ。」
 と言って、影岡は浴衣を一枚差し出した。
 「下着も着けたいか。」
 「えっ、も、勿論です。」
 縛られたまま真理子は答えた。しかし、影岡が持ち出したのは一本の角帯であった。それをさっきつるつるに剃りあげられた真理子の股間に通し、ふんどしのように締め上げた。帯が細い紐のようになって、真理子の尻と股の割れ目にきつく食い込んだ。
 「これが、おまえに似合いの下着って訳だ。超ハイレグのパンティってとこだな。」
 真理子は我ながら情けなかった。恥部のところは縦に一本の紐が覆っているだけで、その部分の毛が剃り上げられていることがはっきり分かってしまう。
 真理子に帯のふんどしを締め、お尻の部分でしっかり固結びにゆわえつけてしまうと、ようやく両手の帯を解いた。真理子は急いで浴衣を羽織った。胸元を両手できつく閉じ合わせた。素肌の尻に真新しい糊の効いた浴衣の感触が真理子を落ち着かなくさせた。殆どノーパンでいるのと同じだった。
 その薄い布地一枚を通して影岡は痴漢のように真理子の尻に触って楽しんだ。真理子は脱衣篭がならべてある棚に両手を掛けて、じっと耐えた。しかし、そうするうちにも真理子は締め付けられた自分の下半身に異変が生じているのを感じ取っていた。細い紐で文壇されたその部分に熱い疼きを感じていた。そして、そこにいままで流したことのない潤いが生じているのを最早否定出来なかった。
 (濡れてきている、. . . )
 こんな男の辱めに濡れていく自分が情けなかった。

 風呂から帰る途中、土産物を置いているコーナーを通りかかった。その奥に何やら怪しげなコーナーがある。どうやらセックスショップのようなもののようであるのを真理子は見て取った。影岡が目敏くそれを見つけて立ち止まった。
 (ちょっと待ってろ。)と命じておいて、影岡は中に入っていった。
 宿泊客は少ないらしく、人通りは殆ど無かった。が、やはりそんな場所の前に立っているのはためらわれた。土産物を物色しているふりをして影岡を待った。
 やがて影岡は出てきたが、手にいろいろ紙包みに入ったものを手にしている。経験のない真理子には、それがどんなものか想像もつかなかった。

天狗

 「おまえにも何か買わしてやろう。ふふふ。あそこへ行ってあの赤い面を買ってこい。あの奥の壁に掛かっている奴だ。」
 それは真っ赤に塗られた大きなテングの面であった。大きく突き出た長い鼻が何やら卑猥な雰囲気を醸し出している。
 影岡に一万円札を握らされ、買いに行かざるを得なくなった。
 何故、それがそんな処で売られているのか真理子は初めは分からなかった。が、真理子がその面を差して店の親爺に所望したとき、親爺が好色そうな顔をしていやらしそうにニタリと笑うのを見て、真理子ははっとなった。
 面を受け取る手が震えた。恥ずかしさに店の親爺の顔を見ることも出来ず、面とお釣を受け取ると早々に引き返した。
 「恥じらいもなく、よくそんな物が買えたな。」
 だまされた真理子を影岡は侮辱して苛めた。
 真理子は恥ずかしさに唇を噛みしめて、うつむいた。
 影岡は紙袋を開けて、中を真理子に覗かせた。
 「こんないいものがあったぜ。」
 中に見えたのは冷たく光る手錠である。
 (そんなものまで売っているのか)と真理子は恐ろしくなった。影岡は明かにそれを真理子にはめて、SMまがいのことを強いるつもりなのだ。
 真理子は部屋に戻るのが恐ろしくなった。しかし、そんなことは見越したかのように影岡は、誰もいないロビーのソファのほうへ真理子を引っ張っていくとそこに真理子を座らせた。袋のなかから先ほどの手錠を取り出すと真理子の腕を乱暴に掴み後ろ手に掛けてしまった。影岡はこの手のことに慣れているらしく、真理子に抵抗する間を与えなかった。真理子の肩に自分がしていた羽織りを掛けて外からは分からないようにしてしまった。
 手錠を掛けてしまうと、影岡は真理子を促して再び歩きだした。
 「フロントへちょっと寄っていこう。」
 と言って、真理子をフロントの前まで引き立てていった。
 「朝飯は何時頃かね。」
 などと影岡は当たり障りのないことを聞きながら、真理子の股間をまさぐった。
 フロントの男からはカウンタが邪魔になって影岡の手の動きは見えないのをいいことに、影岡の指先は真理子の浴衣の裾をたぐって、恥部を思う存分に嬲っていく。

 手錠に繋がれたまま部屋に戻った真理子は鴨居に掛けてあるものを見てぎょっとした。
 それは、先ほど風呂場の脱衣所で無くなった真理子のパンティであった。丁寧に裏返しにされて、ハンガーに広げて掛けられている。恥部を被う当て布の部分がこれ見よがしに広げられて鴨居に掛けられている。薄く汚れた染みがはっきり分かる。
 「や、やめて。何てことを . . . 。」
 真理子はあまりの辱めに、怒りに震えて言った。
 真理子は何とか外そうと試みたが、手錠で両手が自由にならず、どうすることも出来なかった。
 「あんな飾り物をみながら飯を食うのもおつな物じゃないか、えっ。」
 「お、お願いです。どうか、あれだけは外して下さい。」
 真理子は影岡にはまだしも、女中や仲居たちにそんなものを晒し物にされる屈辱には耐えられないと思った。
 「だったら土下座して頼むんだな。」
 影岡は冷たく言い放った。
 真理子は口惜しさに怒りを募らせながらも、土下座の格好をとった。両手を繋がれている為に顎を畳にあてて膝をつかねばならなかった。
 「お願いです。あれをわたくしに返してください。. . . 」
 やっと、影岡はパンティを吊しているハンガーを鴨居から外した。しかし、影岡はそのパンティをハンガーごと持って、窓際のほうへ行くと、ガラス戸を開け、外のベランダの柵に掛けてしまった。既に外は暗くなっており人目にはつかない。が、明日の朝には誰かに見つかるおそれはあった。
 真理子にとっては、自分の股間を剥き出しに晒されているようなものだった。
 「俺の言うことを聞かなければ明日の朝まであそこに晒しっぱなしだ。分かったな。」
 影岡の冷たい言葉が真理子の耳に響いた。
 真理子は仲居が料理を運んでいる間じゅう手錠を掛けられたままで座っていた。勿論上から羽織りを掛けているので、一目にはそれと分からない。が、不自然であることには違いなかった。


次へ TOP頁へ戻る


ページのトップへ戻る