ホーム立ち

良子
 - 警察手帳を奪われた女巡査





第二章 開始された女巡査への調教



 一

 良子が最終的に連れてこられたのは、いつもの中央線の駅であった。切符は男たちが買った。良子は手錠を掛けられたままなので、男が切符を二枚出して改札を通った。不自然に思われないように男が良子の肩に手を掛けていた。
 ホームに出る階段を昇る時は、手にしたポシェットでスカートの裾を何とか隠した。しかし、その急な階段を降りるときはどうしようもなかった。男が二人両側から良子の二の腕をしっかり掴んでいるの真直ぐ向いて降りるしかない。
 男たちはわざと階段の途中で良子を立ち止まらせた。下のホームに居た何人かの男が良子の姿態に気付いた。それとなくちらちら良子の股の付け根のあたりを覗こうと視線をあてている。
 もはや恥ずかしさに良子は睨みつけることも出来ずに、ただうつむいて階段を降りた。
 「電車へ乗ってどこまでいく気なの。」
 良子はおそるおそる男たちに尋ねた。
 「さあね。」
 男たちは答えをはぐらかしている。
 「あの・・・、長いんだったら・・・、お、おトイレに行かせてください。」
 恥ずかしさを噛みしめて、やっとのことでそう口に出した良子に対し、男たちの答えは無情だった。
 「そりゃ却って好都合だ。今はトイレに行かしてやる訳にはいかねえな。俺たちの言う通り、ちゃんと服従したら、行かせてやってもいいぜ。」
 あの建設中のマンションに入った時からかなり経っていたし、良子の尿意もかなり募ってきていた。良子はこの冷たい仕打ちに額から汗が吹き出てくるのを感じた。
 (もし電車が走っているうちに我慢の限界を越えてしまったら、いったいどうなってしまうのだろうか。)
 男たちは良子を何処まで連れていこうとしているのか、さっぱり分からない。良子には最後まで我慢しとおせる自信が無かった。

 ミニスカートから惜しげもなくあわらにしている太腿を、さっきからチラチラといやらしい目つきで盗み見るようにしている男がホームのベンチに座って良子の様子を伺っている。良子を抑えていた男がその男のほうを顎で差し示した。
 「あそこにいやらしそうな顔をして、おまえのほうをさっきから覗こうとしている親爺がいるだろう。あいつ、おまえがホームに降りていって電車に乗り込もうとしたら、きっとおまえのすぐ後ろに付いてくる筈だ。まあ、要するに痴漢だ。おまえはあいつの餌食になるんだ。逃げることは許さない。俺たちは後ろのほうで見張っている。おまえはあいつにされるがままになるんだ。」
 「何ですって。そ、そんなこと。出来ないわ。」
 「俺たちの言うことが聞けなきゃ、いつまでもトイレには行けないんだぜ。」
 「そ、そんな。ひどいわ。」
 その時、電車が近づいてくる放送が流れた。
 「よし、あの男の前に立つんだ。ほれ、行きな。」
 良子は階段の途中から、押し出されるように背中を小突かれた。仕方無く、良子はそのいやらしそうな目付きをした男の前に立って電車が来るのを待った。男のいやらしそうな視線が良子の剥き出しの脚とその付け根付近に注がれているのが痛いほどに感じられる。
 男たち三人は少し離れたところから、良子が逃げ出さないかしっかり見張っている。
 電車がホームに入ってきた。かなり混みあった車両の中へ、自由にならない両手を背に肩から押すように入らざるを得ない。そのすぐ後ろから例の男が乗ってくるのが背中に感じられた。男の手が意識的に良子の尻の部分に触れ、一見混んでいるから仕方なくという風に、ぐいぐい押してくるのだった。
 やっとのことで電車のドアが閉まり、電車が動き出した時、良子の前には大学生か予備高生といった風の少し太った男子と真正面に向き合うような格好で、後ろからは例の禿げ親爺にぴったり身体を押し付けられて挟まれるようにして立っていた。
 バッグを抱えた背中の手でかろうじていやらしい男の手が良子のお尻を触ろうとしてくるのを防いでいたが、反対に自分の前面はまったくの無防備だった。
 正面の大学生は両手で本を抱えていた。その両手が意識はせずに丁度良子の腰のあたりにあった。本を抱えた男の固い手の甲が良子のおへその真下あたりに当たっている。良子の全身の注意が後ろから解放された瞬間、目の前にいた大学生の手の甲が固く力がはいって良子の下半身に押し当てられたのに気付いた。
 その時にはもう、混雑でぎゅいぎゅう詰めの車内ではどこに動いて逃れる余地は無かった。大学生も意識的に良子の下半身に触れた訳では無かったが、偶然にも目の前に突然美人が現われ、その女性の下半身に自分の手が触れているのを意識してしまうと、もはや理性を抑えつけることが出来なくなってしまっていた。
 しかも、何故かその女性は自分の両手で男の手から自分の身を防ごうともせず、無防備な身体をさらけ出して、自分に股間を押し当てているのである。
 固くなった大学生の指が良子の短いスカートの上をゆっくり上下した。
 良子にはどうすることも出来なかった。両手は手錠で背中に括りつけられているし、大声をあげる訳にもいかなかった。しかも尿意がしだいに良子に襲ってきている。良子にはただ黙ってされるがままでじっと耐えているしかないのだった。

車内痴漢


 良子の後ろの男の責めは執拗であった。何とか防ごうとする良子の必死の努力も、最後には良子の両脇から両手で挟み込むように触ろうとする手がのびてくると、ベルトに縛り付けられた両手では防ぎようがなかった。ついに男の手は良子の腰のスカートに達し、それをそっとさするようにしながら、下へ下へとおりていった。
 一方の目の前の大学生の指も、良子が避けようとも防ごうともしないのを嬉しがっていると取って、さらに激しく股間をまさぐるように押し付けてきた。手の甲の角で押し付けていたのが、次第に指が伸ばされて二本の指で突くような格好になり、ついにはその手の平がひっくりかえされて良子の恥部を包み込む様に押し当ててきた。
 それでも良子は何もすることが出来ず、ただうつむいて耐え忍ぶしかなかった。
 もはや大学生の手は良子のクレバスを揉みしだいている。大学生の額からは汗が吹き出ている。良子も募りくる尿意を抑えるのに必死である。
 一方の後ろの男の手は、とうとう良子の短いスカートの裾まで達していた。そして、その次に男のしたことは、薄いスカートの生地をゆっくり上のほうにずり上げることだった。良子は自分のスカートが引き上げられるのに気付いて、真っ青になった。薄手のスカートの下はパンティを着ける子とさえ許されていない素っ裸なのである。思わず声を上げそうになったが、少し離れたところにいる男たちの視線に気付いて思いとどまった。今は彼等の言うなりになるしかない良子であった。したい放題に弄ばれるしかなかった。
 良子のスカートが腰骨のところまでずり上げられたところで、後ろにいた禿げ頭の男は良子がノーパンなのに気付いた。うしろの男からため息が洩れるのを良子は感じ取った。
 男は素肌の感触を楽しむかのように、腰骨の下の腿の付け根あたりを手の平でまさぐってきた。良子の腰は殆ど後ろの男に抱え込まれるようになってしまっていた。
 そのうち男は腰の素肌だけでは飽き足らなくなったようで、次の試みを企て始めた。
 良子の腰をつかんで、自分の方へ向き直らせようとしたのである。ぎゅうぎゅうに混んでいるので簡単には向きは変えられない。良子も後ろの男のほうへ向いてしまったら何をされるか分からないので両脚を踏ん張ってこらえようと頑張った。男はぐいぐい力を良子の腰に篭めていったが、良子がどうしても向き直ろうとしないので、一旦諦めたかに見えた。しかし、次の一瞬良子は甘かったことを思い知らされた。
 男は良子の短いスカートの前の方の端を掴んで引っ張り始めたのである。引っ張られる方に向いていかなければ、スカートは完全に捲り上げられてしまうのである。
 良子はスカートにぐっと力が入る度に少しずつ向き直らざるを得なかった。前の大学生のほうは何が起きているのか気付いていなかった。が、良子が自分のほうから向きを変えようとしているのを知って、慌てて良子の股のあたりに当てていた指を引っ込めた。いままではいい気持ちになって喜んでいるのだと思っていた目の前の女性が、始めて拒むような素振りを見せたので慌てたのである。大学生は、(痴漢です)などと女性が叫び出すのではないかと恐れて、素知らぬ振りをしだした。
 後ろの男は反対に良子を思うがままにあやつることが出来た。スカートを少し上向きに引っ張るだけで、女は思う通りに向きを変えざるを得ないのである。
 すっかり自分のほうへ向き直らせると、スカートの下の裸の尻に両手を滑りこませ、思いっきり引き寄せた。良子は股間に前の男のズボンの下の膨らんだものを突き立てられた。今にもずり落ちそうなタンクトップの胸も、男に押し付けるような格好になることを強いられた。しかも目の前にいやらしそうな脂ぎった男の顔があり、良子の唇にいきを吹き掛けてくる。その息から逃れるように良子は顔だけは背けたが、腰はしっかり男の手に捕えられており身体を引き離すことは出来なかった。
 男は片手で良子の尻をしっかり抑えておいて、もう片方の手を良子の前に這わせた。腰骨の横を通過して太腿の上を通り、男の指は良子の股の茂みに達した。それから思いっきり手を下に伸ばして、一旦良子の股の間に指を突っ込んでおいてから、上に向かって良子の恥ずかしい割れ目に沿って指を撫で上げた。
 瞬間、電流のような激しい感覚が良子を襲い、思わず声を上げそうになった。
 (だ、だめ。許して。)
 良子の唇がそう動いたが、声にはならなかった。
 男はその割れ目に指を差し込んできた。良子はその部分がもう既に潤っているのを隠せなかった。かすかに、ピチャっという音がしたような気がした。
 良子は目を閉じて、唇を噛んで、この責めに耐えた。
 男の指の動きが次第に速くなると、快感に似た刺激と募ってくる尿意が同時に良子を襲ってきた。
 (だ、だめ。もう漏れそう。)
 しかし、男は執拗に良子の股間を責め立てた。


次へ TOP頁へ戻る


ページのトップへ戻る