吊り

冠木門





   四

 京子は辱めによって感じてしまい、喘ぐように息をつく。柾道は後ろに回ると、京子の両手を縛っている縄を解き始めた。しかし、それは許される為ではなく、上半身に身につけているものを脱がすのが目的だった。両脚は依然、椅子に縛りつけられたままであり、逃げ出すことは出来なかった。京子はただ柾道が自分の服を一枚ずつ剥がしていくのに従うのみであった。
 ブラウスが剥ぎ取られ、ブラジャーが外されると、京子の豊満な乳房がぶるんと揺れる。京子は無意識に自由になった両手で胸を隠した。剃り上げられた下半身は剥きだしのままである。柾道は京子の前に立ちはだかり、じっと見据えている。京子はその目に射すくめれたような気がして動けなかった。
 「し、縛って、・・・私を縛って犯してっ。」
 突然、京子はそう言って両手を柾道の前に合わせて差し出した。どうしてそんな言葉が自分の口から飛び出したのか、京子自身にも分からなかった。縛られ、恥ずかしい部分をさらけ出さされ、その上思ってもみなかった処を剃り上げられているうちに狂ってしまったのかもしれないと京子は思った。何故か縛られなくてはならない、京子の血がどうしてもそうせずには居られないようにたぎってしまったかのようだった。
 無言のまま、柾道は京子の両手に縄を巻き付けてゆく。両手を縛り上げるとその縄を座敷の鴨居に掛けた。縄が引かれ、京子は両手を上の方にひっぱり上げられる。柾道は縄の端を部屋の端の柱に繋ぐと、京子の足首を縛っていた縄を解き出した。京子の足を自由にすると、京子を椅子から下ろし床に蹴りやった。京子は一糸まとわぬ姿で両手を宙に浮かして膝まづいている。股間は性器を剥きだしにして隠すすべもない。ふくよかな白い臀部が震えている。しかし、京子の股間は意識に反して雫が垂れるほどに濡れている。柾道が尻の間から二本の指を挿し込むと、白く濁った性液が糸を引いてまとわりついてくる。
 「も、もう駄目。犯して、・・・。」
 京子はたまらなくなって、ついに叫んでしまった。
 「そうか、欲しいか。欲しければこれをまずくわえるのだ。」
 そう言って柾道は自分の屹立したペニスを突き出した。京子は目をつぶってそれを口に含んだ。甘酸っぱく蒸せ返るような臭いが京子の口の中に広がる。唇を突き出して京子は奉仕に専念した。男のものをくわえているという思いが、更に京子の理性を狂わせていくのだった。
 柾道はおもむろに京子の口から怒張したものを抜き取ると、後ろに回り、思いきり京子の膨れあがった女唇に突き立てた。
 「あううっ。も、漏らしそうっ、・・・。」
 京子は恥ずかしさも忘れて、淫らな言葉を口走るのだった。

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