冠木門2

冠木門





   二

 窓を打つ雨の音に京子は目を醒ました。何時だろう。時計を見ようとしたとき、京子は身体の自由が効かないのに気付いた。両手を背中で縛られており、胸元にも縄がきつく回されている。京子は自分のまわりを見回してみた。さっきまで居た部屋とは別の処のようだ。京子は縛られて板の間の床の上に寝転ばされている。すぐ横に格子のはまった窓がある。その硝子に外から雨が吹き付けている。どうしてこうなったのかを思い出そうとしてみた。



 真行寺柾道が戻って来た時、京子は窓際に立って雨に煙る外を見ていた。音は少しもしなかったのに気配を感じて振り返ると真行寺が立っていた。
 「お茶を持って来たんだが、ここで飲まないかな。」
 京子は勧められるまま。テーブルを挟んで真行寺と向かい合った。
 「インド産のジャスミンを使った紅茶なんだが、どうかな。」
 「ええ、頂きますわ。」
 そう言って京子は真行寺の煎れてくれたティーカップを口に運んだ。少し妙な味がするのをジャスミンのせいだと思ってしまったのだった。
 紅茶を飲みながら、京子は自分が古代民俗学が専攻で、この様な古い屋敷には興味があることや、今卒論の取材としてこの辺りを歩き回っていて雨に降り込められてしまったことなどを話した。真行寺柾道は画家であるということと、この家は親譲りのものであることなどを語ったが、自分については多くを話さなかった。京子がもっといろんなことを聞き出そうと思っているうちに、妙に眠たくなってきたのまでは覚えている。

 京子は話しながら、ついに眠ってしまった。京子のまぶたが閉じると、真行寺柾道は立ち上がって京子の前に立ちはだかった。試しに顎に手を掛けて上向かせるが、何の反応もない。真行寺柾道は思わずニヤリとうす笑いを浮かべた。
 京子のブラウスにかくされた豊かな胸まわり、薄手のスカートに被われた肢体を真行寺はゆっくり楽しむように眺め回す。京子の両手は無防備にだらんと垂れ下がっている。その手首を柾道は強くつかむと懐からロープを取り出し、そこに巻き付ける。そして京子をうつ伏させると、背中で京子の両手を縛り上げた。京子は紅茶に入れられた睡眠薬のせいでぐっすり寝入っており、目を醒ます気配もない。
 柾道は京子のスカートを上の方にたぐり始めた。しだいに京子の白い太腿があらわになっていく。京子は縛られたまま下半身を剥きだしにして、あられもない格好をさせられている。その姿をじっくり眺めてから柾道はさらに京子の両手を縛った縄を背中から胸に回して締め上げた。そして京子の身体を抱えると奥の部屋に運び込んだ。

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