調教6

妄想小説

恥辱秘書






第七章 美紀の調教


 四

 (もっと、早く気づいていれば・・・。)美紀は悔やんだが、いきなり苦境に立たされてパニックになっていたのだ。後ろ手に蛇口をしっかり掴むと、そこを支点にして脚を折り曲げ、洗水盤の縁に踵を掛けて、えいっとばかりにその上によじ登った。もう片方の脚を洗水盤の縁へ上げようとした時に限界が来た。脚を開いたのが、それまできっちり締めていた括約筋を一瞬緩めることになってしまったのだ。
 (あっ、洩れる)そう思った時には、生温かいじっとりしたものが、股間に広がるのが感じられた。
 慌てて脚をがに股に大きく広げ、股間を下に向けて下ろす。一旦緩めた括約筋はもう抑えることが出来ない。じゅるじゅる音と立てて、パンティに染み込みきれない雫が洗水盤の中へ落ちて行くのが聞こえる。それでも何とか床に撒き散らすのを避けるのにはかろうじて間に合った。美紀はもう観念して、どれだけパンティを濡らすのかは考えないことにして、放心するような気持ちで小水が流れ出るのにまかせた。

 尿意が完全に止まって、尿道口からは最早流れ出るものがなくなった暫くあとも、水分を吸いきったパンティからぽたぽたと雫が落ち続けた。雫が垂れている限りは、そのはしたない格好を止める訳にもゆかない。何とも惨めな格好だった。

 その時、芳賀が入ってきたのだった。

 「ふうん、考えたもんだな。しかも、はしたないいい格好を平気で出来るもんだ。」芳賀は、なじるようにそう言った。惨めな格好を芳賀に見られていると分かっていても、美紀にはすぐに脚を閉じることが出来ない。たっぷり小水を染み込んだパンティは下手に動けば、それだけで雫が落ちてしまうのだ。

 パシリ。

 聞き慣れた音がした。芳賀が美紀の痴態をデジカメに収めているのだとすぐ判った。シャッター音はその後、何度も繰り返し聞こえた。

 「もう、許して・・・。」擦れるような小声で、そう美紀は請い求めるように言った。
 「そんなに言うなら、もう解放してやろうか。その濡れたものも乾かさなくちゃならないだろうからな。」そんな言葉に、美紀はどれだけ救われた思いがしたか分からなかった。しかし、それがまさか芳賀の更なる企みの始りだとは想像しようもなかったのだ。

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